ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「二代目はクリスチャン・プレビュー公演」

2007-11-25 23:33:44 | 芝居
「二代目はクリスチャン・プレビュー公演」
11/22-26北区つかこうへい劇団@文士村記念館
全員がタキシードでダンスという劇団恒例のエンディングで幕が閉じた瞬間、
声をあげて泣きじゃくりそうになった。
こんな感情になるのは、この劇団の芝居だけ。

「二代目はクリスチャン」は原作をだいぶ前に読み、
東海村バージョンの舞台は強烈すぎて、衝撃だけが残っている。
映画は、さきほど借りに行ったらなかった...。
オーソドックスバージョンの戯曲だと、去年に引き続き、とても楽しみにしていた。
そんな期待を裏切らないというよりも、今日はすごいパンチを食らった。

ストーリーは簡単に言うと「セーラー服と機関銃」のシスター版?
組長である父を殺した英二を愛してしまったシスター。
シスターを愛したお寺の息子の刑事。
まっすぐにシスターを愛する逸見くん演じる刑事がカッコイイ。
それなのに、なぜ英二とも思うが、もちろん英二もカッコイイ。
シスターと組長の血を引く二面性を演じる高野さんも可愛らしかったし、アクションが素敵。

二代目を継げなかったナンバー2の磯村さん演じる松本さんの葛藤。
組員のダルマ船の客引き、車の中で亡くした生後間もない娘、
愛する妹のために両親を殺す、などなどここでこのエピソードが~と、
そしてこの音楽が流れたら~と途中から泣き通し。

何がこれだけ私を泣かすのだろう。
泣いているうちに、生活のことや人間関係のことなど、悩んでいること、
気づかないふりをしている自分の気持ちなどどうでもよくなる。
そして、何かがまっすぐになる。
これが芝居から離れられない理由なのだろう。

稽古場に雛壇の客席を作り、狭い舞台でアクションとダンス。
見応えのある1時間45分でした。