(横山秀夫著)
★★★★★(ベアの満足度)
1985年御巣鷹山の日航機事故。
主人公悠木は、地元新聞社の記者。
その日、谷川岳の衝立岩に挑む予定だったが、
日航事故の全権デスクを命じられる。
一緒に登る予定だった同僚は、その夜、
意外な場所で倒れ、植物状態になる。
まず、男の嫉妬と派閥争いは、本当に醜い。
そんなことより、ちゃんと仕事をと思う。
登場人物が多いが、丁寧に描かれ、
細かな感情の動きにも共感。
次々に起きる出来事の中、子供時代のこと
自分の子供にしてしまった暴力など、
トラウマになっていた人間関係さえも
クリアしていく。
長い物語だけど、気づくとリーディング・ハイ?
夢中に読み進めていた。
事故の大きさ、物語の深さに
読後、まだ消化出来ていない部分が多い。
映画も見たいと思った。