(重松清著)
★★★★★(ベアの満足度)
その日とは、妻の死ぬ日。
その日のまえに、その日、その日のあとで
プラス短編4つの小説。
すべてのお話が、死にかかわる。
映画のポスターがあまりにも幸せそうで、
誰にその日が来てしまうのだろうと
気になり読み始めた本だけど、
電車の中で大号泣しそうになった。
余命宣告から1年経たずに、
中3と小六の男の子二人、
そして夫を残して逝かなくてはならない。
その日がくるまでにやっておきたいこと、
残したい言葉。(私にはあんな言葉は残せない)
子供には希望も残しておきたい。
そんな母の強さに泣けた。
その母の強さを父の、愛するものを失う男性の視点で書いた小説。
こんな風に愛された人生、幸せなんだろうな。
幸せの脆さ、かけがえのなさが愛おしくなった1冊。
おすすめです。