(北村薫著)
★★★★★(ベアの満足度)
直木賞受賞作品。
舞台は、昭和初期。
主人公は、女学校へ通う英子さん。
進歩的な考えのお父様により、
彼女の運転手さんは、別宮さんという女性。
通称ベッキーさん。
ベッキーさんは、命がけで彼女を守り、
姉のように、諭したり、見守っている。
こんな人がそばにいてくれたら、どんなに心強いだろう。
日常生活の中の謎。
それ以外に答えはないと思えるほど、
ぴたりとはまる心地よさ。
言葉にすることで、自分の考えをまとめていく
主人公に心を重ね、気持ちが明確になる。
とても濃い作品なので、何度も読み込んでいきたい。
ならば、文庫まで待てばよいのだろうけど、
ベッキーシリーズは、すぐに読みたい。
私は日本語を理解していないだろうか?
と思うほど、難しいけど、その難しさすら魅力。
学ぶことに出会えることも嬉しい。