(辻村深月著)
★★★★★(ベアの満足度)
この本、なんで読みたかったんだっけ?と調べたら、
やっぱり小泉今日子さんの書評を読んだからでした。
生者と死者をつなぐ使者のことを「ツナグ」という。
面談は、生きている時にも、死んだあとにも1回だけ。
希望しても、相手が他の人とすでに会ってしまった後だったり、
断られてしまったら、会うことはできない。
突然死したアイドルに、長男が亡き母に、
高校生が事故死した親友に、
失踪した恋人を探す会社員の話。
最後に高校生である使者からの見た4つの話。
事故死した親友に会う章が辛かった。
一緒に重たいものを背負ってしまった。
使者に繋がる電話番号を
実際、手にしたら、かけるだろうか?
この先に使いたくなるかもとかけずに
一生を終えるような気がする。
生きている時間、悔いなく生きよう!
そう思う本でした。