アリエッティーごっこ

みんなが“なつやすみ”になったから、ママが“借りぐらしのアリエッティー”をかりてくれた。
“こびと”のおはなしだった。
おにいちゃんもおねえちゃんも、“こびと”のおはなしにハマった。
おにいちゃんは、ヘッドライトを…
おねえちゃんは、せんたくばさみを…
ぼくは、リュックを…

おにい　「さあ、たんけんにいくぞ！　あ、“にんげん”にみつかった！！」

おねえ　「かくれて！」
ぼく　　「どこ？」

おにい　「はやく、“いえ”にはいれ！！　ロープは、まいとけ。」
ぼく　　「あい！」

おねえ　「まって、わたしもはいるわ！」
ぼく　　「いいよ！　あい！」
“こびと”は、“にんげん”にみつかったらダメらしい。
ママ　　「“にんげんのパパ”に、みつからないように…“ちいさいこえ”で『ごはんだよ』って、おしえてきて。」
おにい　「りょうかい！　いくぞ！」
おねえ　「オッケー！」
ぼく　　「まって～」
…ぼくたちは、こっそり“にんげんのパパ”におしえた。
おにい　「ひゃあ、あぶなかった～！」
ママ　　「みつかっちゃった？」
おにい　「ギリギリ、だいじょうぶ！」
“こびと”はたいへんだ。　
　　

夏休みの宿題

おにいちゃんのもってかえった“あさがお”がさいた。

おにい　「“あさがおのはな”の“しゅくだい”をやらないとな。」
おにいちゃんは、“あさがお”をかきはじめた。

おねえ　「うちも～」
ぼく　　「くんも～」
みんな、“あさがお”をかきはじめた。

おねえ　「かけな～い。どうやってかくの～」
おにい　「まず、ここのはじっこから、グルッてかいたらいいよ。」
おねえ　「ふ～ん、かいてみる。」

ぼく　　「かけない～」
ママ　　「“えんぴつ”が、はんたいだよ。」

ぼく　　「あんたい？」
…みんなで、“あさがおのはな”をかいたら、ママによばれた。

ママ　　「みてみて、セミがくっついてる。」
おにい　「ほんとだ！　これも、かいとこう！」
みんなで、“セミのおなか”をかきはじめた。

ぼくは、こわくて…はじっこからみてた。
だって、セミはちょっとずつ…うごいてるから。