ドバイに移動してから先日、始めて行ったショッピングモールで、始めてカンドゥーラ*(アラブ人が着ている全身丈の白い服)を着ている男性を目撃した。
彼の名は、(私が名付けて) ドバイ1号。
そういえば、アブダビに比べて、ドバイではローカルをあまり見かけないなと思う。それは私の思い違い?と思ったりもしたのだけど、聞くところによると、そうでもなさそう。実際、ドバイには外国人が多いのだけど、ローカルはドバイよりアブダビを好んで住居を構えるのだとか。確かに、ドバイに比べ、都市の規模としては小さいけれど比較的緑が多いアブダビの方が落ち着く気がする。
なので、アブダビにいた際は、よくカンドゥーラを身に着けた男性や、アバヤをまとった女性(ローカル)をたくさん見かけた。そしてそのアブダビで、先日ジムに足を運んだときに謎に思うことに遭遇する。
アラブ人がカンドゥーラ、または女性ならアバヤをまとう理由は、宗教上の理由なのだと私は思ってやまないのだけれど(アラブ人の主な宗教がイスラム教だとすれば、色々なイスラム教徒がいる中、文化という説の方が実は正しそうだけど)、それは随分前に聞いた話が私の思考を定めてしまっているからかも知れない。
その話とは、記憶の中の話だけれど、以下のようなものだったとうっすら記憶を辿ってみる。彼らはアッラー(神)以外のものの前で(家族は別?)むやみに人に皮膚を見せてはならない、そんな話だったと・・・。
一体誰に聞いた話かも覚えていないので、ここに曖昧に書いてしまうことが躊躇されたのだけれどこれを書かずに次に進めない。どなたかきちんとした情報が分かる方がいらっしゃったら教えてください。
さて、話を戻すことジムに足を運んだときの出来事。私はそのとき、カンドゥーラを来たおじさんが、どう見てもジム帰りだと思われるスポーツバッグを片手に駐車場に向かっている様子を目撃することになる。
通り過ぎる彼の後姿をぼんやり眺めつつ想像する。
くるぶしまである長さのカンドゥーラを着たままジムの機械を使って一走り、汗を流している彼・・・。
いや、汗、とか以前にどう考えても走りずらいでしょう。
となるとやっぱりあのスポーツバッグの中には運動しやすい、一般的に言う、Tシャツ短パンのようなジムの格好の服が入っている?そして彼はどこかで(更衣室だろうに)それに着替える?そして何食わぬ顔でジムの機械を使った後には、またもとのカンドゥーラ姿に戻る。
それよりも彼は、一体どの辺りからカンドゥーラを脱いでよい領域に入るのだろうか。
ジム、は神の領域?
違うような気がするけど。
・・・謎。
カンドゥーラ姿の男性、アバヤを着て顔も隠している女性、彼らが、今私の一番気になる存在。
*カンドゥーラ(Kandura)は、よくUAEで使われる言葉。ペルシャ湾ではThawb もしくは Thobeと言うそう。