弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

記録と私。

2018-03-18 | 弁護士のお仕事。
大きめの刑事事件を担当すると、

事件の「記録」と呼ばれる、資料がたくさんあります

かなりかみ砕いて、おおざっぱに書いてしまうと、

事件の証拠の資料の多くは、

検察官側が持っていているので、色々な手続きをして、

弁護士側がそれを分けてもらうのです

分けてもらうときに、

検察官が必要ないと思っている資料でも、

弁護士側には大事なものもありうるので、

できるだけたくさん分けてもらいたい・・・ということになります



たくさんは嬉しいのですが、

↑のような、箱1つで済まない場合もあります。

全て目をとおさなければならないので、大変です。


私は、きちんと目をとおしますが、

ご遺体の写真やその解剖の写真は、覚悟をしないとみられません。

悲しかったり、辛かったり色々な気分になってしまうのです。

(被害者の方の顔は焼き付くものです)

あと、もともと血が苦手です。


そこで、

可能な場合には、一緒に事件をやっている、

他の弁護士の先生に、「どんな感じか」さりげなく伺って、

心の準備をします。

(大きな事件は複数で事件にあたることができます。

 その場合、まず1人が記録を検察庁からコピーさせてもらって、

 その記録を、今度は、事務所でコピーするという流れにしないと、

 法テラスからコピー費用が出ないので、大変なことになります。

 したがって、記録の入手に少々のタイムラグができます。)



以前、

このように確認をしたところ、

「大丈夫」という回答をいただいたので、

記録を自宅に持ち帰り、夜にご飯を食べながら目をとおしていたのですが。

(それくらい記録の量が多いのです。

 また、食べながらは不謹慎!と思われる方もおられるかも知れませんが、

 弁護士になるための試験(考試・二回試験)は、試験時間が8時間あるので、

 試験中に食事をすることが認められております。

 そのような中で育ったので、食事しながら仕事・・・は、あるあるです。すみません)



・・・「大丈夫」という感想は、

人それぞれということが分かりました。

(倒れそうになりました)

やはり、私はかなり覚悟をして、記録に向き合わないといけないようです。




弁護士  生井澤 葵(なまいざわ あおい)

◆プロフィール◆

埼玉県熊谷市の弁護士 ・ 中央大学法科大学院実務講師 ・ JADP認定夫婦カウンセラー資格取得

離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。

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