庭にいつの頃からか、ねぎ坊主だけが地面から生えてくるやうになった。多分ずっと昔、母が色んな草花をもらって来て植えていたので、それに混じっていたものだろう。
最初は記憶の片隅にある「チャイブ」という名が浮かんだ。ハーブの一種でスープやサラダにも使われるという。ところが調べてみるとどうも違って「アリウム丹頂」というネギ坊主形のヨーロッパ原産の植物にたどり着いた。(栽培品種かどうか知らず)
学名 Allium sphaerocephalon(アリウム・スファエロセファロン)
アリウム(Allium)というのは「ネギ属」という仲間の総称で、日本の自生種ではギョウジャニンニク、ニラ、ノビル、ヤマラッキョウ、アサツキなどが仲間だそうである。
「丹頂」はこのねぎ坊主が実ってくると先端から赤紫色になって丹頂鶴の頭に似ていることに由来する。植物には毒のあるものも多く、いい加減に食べられるなんて考えちゃならないですよ。また。繁殖力が強力で球根(鱗茎)や種子で殖え。バラバラに崩れ、それがほとんど発芽してくるようだ。かなり地中深くからも出てきて根絶させることは難しい。
野菜のネギに見られるように最初は薄皮を被ったネギ坊主。葉っぱは無くて地面から数10センチの真直ぐな茎に付く。背景のピンク色はカワラナデシコの群植でその花の上に抜きんでて直立している。
今後、坊主の先から赤紫に変色すると思う。
完