やっと、やっと涼しくなりました。山の秋の花としてはちょっと遅くなりましたが、良い天気恵まれて歩きました。
まず目立つ花はなんといっても薬草というか猛毒の草カワチブシ(トリカブト属)
猛毒ではありますがきれいな花です。
トリカブトの実です。
トリカブトの葉です。
キンポウゲ科サラシナショウマ(晒菜升麻)
若芽を茹でて、水に晒(さら)して山菜として食したことに由来する。升麻は何ぞやとゆうと、ほかにもバラ科のヤマブキショウマもユキノシタ科のトリアシショウマもやはり根茎を生薬として用られるそうです。
また同じキンポウゲ科にレンゲショウマという美形で超人気者もあり「升麻」という名は科を越えて混乱している。
下の写真で茶臼山だという人もいるでしょう。観光面ではリフトで登れ、平な山頂に春には芝桜がべったり花咲く「茶臼山」で通ってしまうが、ホントは「萩太郎山」という名があり、この写真を撮っている(私が登った)山が茶臼山最高峰(三角点)です。
此の季節も何か赤っぽい花が見えます。調べてみたら「サンパチエンス」ださうでサカタのタネが開発した園芸種だとさ。サンパチエンスはインパチエンス(アフリカホウセンカ)とニューギニアインパチエンスの交配種でありますと。
原種が何かはこれから調べてみますがよくある花ですね。サントリーなんかも園芸種開発していますが液肥をどっさりやって花はガンガン咲くやつですね。8月から10月までも見られるそうです。
客寄せには何でもありなんですね。
これは野生のタンナサワフタギの幹。白骨のような感じですが悪くありません。
これ、葉っぱが落ちてますが、エゴの実です。
付近のエゴノキはみんな葉が落ちて実がぶら下がっていました、
ツタウルシ
遠くに霞むのは南アルプス連峰、中央のとがったのは聖岳
マユミの実
これ(下掲)が「インパティエンス」のツリフネソウ(釣舟草)。今回はこれ一個体だけしかなかった。
エンシュウツリフネソウかな? 多分時期が遅かったので一草だけしかなかったのだろう。
私が初めてこの花を見たのは何十年も前、キャンプ地で黄色のまことに不思議な形、「豚を糸で吊っているよう」が私の感想だった。
調べてみると「キツリフネ(黄釣舟)」で学名を「インパティエンス・ノリタゲル」とあり、馬鹿の一つ覚えで暗記している。また和名の由来は船を吊り下げたようだとか、インパティエンスは「わたしに触れないで」の意とかが覚えている。ホウセンカの様にタネが触るとはじける性質があるらしい
これが多分ゲンノショウコ
野菊の仲間
バラ科カマツカ属カマツカの実である。
クサギの実がいっぱい
リョウブ科リョウブ属のリョウブ(令法)、実と紅葉
「昔、飢饉に備え、若葉を食料にするため、令にて植えさせたための名」てふ解説をよく見かけるが、現代の私には若葉といえどとても食べられるものではない。令法で救荒対策に植付を命じたという確実な証拠は見つからない等、疑問も残る。
でも本当に飢饉で食べ物が無かったら若芽でなくともきっと取り合って食べるだろう。
完