長野県阿智村平谷村にまたがる横岳にイワウチワを訪ねて行ってきました。
ただひとつの橋で沢を渡る。
針葉樹の木の根がむき出しになっている。見た目ほど歩きにくくないとおもいますが。
どういうわけかこれは赤杉。
イワウチワ(イワウメ科イワウチワ属 Shortia uniflora)
登山者の足下近くにイワウチワの群落がある。
今年は開花が早かったらしく散る花もたくさんあった。左手の花の様に花弁がポロッと抜け落ちる。
痩せ尾根の登山路脇に今年も咲いてくれた。地面にはいつくばって姿留めむ。
透きとおるような淡い色合いがいい。
今年は暖冬で少しだけ開花が早かったと思われる。以前見たつぼみ状態はひとつもなく。合弁花というかラッパ状の花弁が抜け落ち蕊にぶら下がっているものをたくさん見た。しかし、萎れたり茶色に変色したりもなく「美花」の意地か。
これは昔撮影したものであるがツボミ。
木の根が地表を覆う尾根を登り切った痩せ尾根にコブシが咲いておった。
前方に見ゆる堂々の大川入山(おおかわいりやま 1908m)。矢作川流域の最高地点である。左手に伸びる尾根が阿智村・平谷村の村界で天竜川と矢作川の分水嶺となっている。
横岳の山頂。
マイヅルソウ(キジカクシ科 Maianthemum dilatatum)の若いの。このコースにはマイヅルソウは多い。この草の実は5ミリほどの茶色のまだら模様だと頭に入っていたが、調べたら最後は真っ赤な実。熟す前がまだら模様でウズラの卵、この時のほうが個性的できれいと私は思う。
横岳に近い稜線から北方の山中央アルプス(南駒ケ岳・空木岳・宝剣岳・木曽駒ケ岳)か。
山頂から先の稜線にはショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ屬)が多い。沢沿いでよく見るこの草が、水はけの良い稜線にたくさんあるのは残雪が遅くまであって湿りを与えているかと想像。
山頂付近 カラマツの芽吹き
ユキザサ(ユリ科マイヅルソウ属)
横岳山頂間近から東方の南アルプス。中央の端正な峰は聖岳と思うがどなたかコメントしていただくと有難いです。
これはなに
カラマツの新緑
タチツボスミレに似たスミレはあちこちに。
オオカメノキ(レンプクソウ科ガマズミ属 別名ムシカリ Viburnum furcatum) 山麓保養地にて
今年の春の遠足でした。お疲れ様でし。