あさりに混じっているが左列中段で放射状の線が目立つ白い貝、何でしょう。「赤貝」と答える人は多いでしょう。私が小さい頃三河湾にはこういうのがたくさんいて、地元の人は「チンミ」「チンメン」と呼んでおりました。それでずっとチンミ=赤貝と思い込んでいました。
いろいろ検索してみると「サルボウガイ(猿頬貝)」というのがありまして東京湾から有明海に分布、産地は岡山・愛知・有明海。赤貝より小さいが味は良いらしく、缶詰などの加工品では「赤貝」と名乗るものも多いらしい。
また、「ハイガイ(灰貝)」という貝の方言チンミは愛知県以南が分布地で、今はほとんど見ることができず有明海だけと言われます。灰貝は貝殻を焼いて石灰にしていたことからの命名らしい。
上の写真のものが何かはよくわからない。そういえばこのあたりの貝塚から出土する貝殻はアサリよりこの形のものが多い。
私的には下の写真の右側ふたつのようなのが美しいと思う。だけど左上もいい。