国籍法改正案が衆院通過
親の結婚を国籍取得の要件とする規定を削除する国籍法改正案は18日午後の衆院本会議で、全会一致で可決、参院に送付された。今国会で成立する見通しだ。
日本人の父と外国人の母をもつ子の日本国籍取得について最高裁は今年6月、親の結婚を要件とした現行国籍法の規定を違憲とする判決を下した。これを受け、改正案は同規定を削除。父親の認知だけで国籍が取得できるようになるため、日本人男性に金銭を払うなどして虚偽の認知で国籍を取得する「偽装認知」には、新たに罰則を設けた。
(以上、時事ドットコムより引用)
以下、改正国籍法で偽装認知が行われた場合を簡略化してみると
① 不法滞在者_____不法滞在者
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胎児←日本人の認知
↓
胎児が日本人の認知によって日本国籍になる
② 不法滞在者_____子供の日本国籍により在留特別許可者
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日本国籍の胎児
③ 配偶者と同じ在留特別許可者になる_____在留特別許可者
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日本国籍の胎児
④ 日本国籍の不法滞在者_____日本国籍の不法滞在者
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日本国籍の胎児
⑤ 日本人_____日本人
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日本人
本法案の最大の問題は法務省が偽装認知のDNA鑑定について「信用できない」としている点にある。改正国籍法にDNA鑑定の法的強制力を持たせないとしている。ならばザル法に等しい。こんな悪法がアッサリと衆院で可決したことにも問題があり、賛成議員は国籍ブローカーによる偽装認知を奨励するつもりなのか。引き続き監視していく。