太った中年

日本男児たるもの

そうめんつゆ

2008-03-16 | weblog

丸元淑生さん74歳(まるもと・よしお=作家、栄養学ジャーナリスト)6日、食道がんのため死去。葬儀は9日午後0時半、神奈川県平塚市明石町25の1のサン・ライフ サカエヤ・ホール。喪主は妻早苗(さなえ)さん。 著書に芥川賞候補となった「秋月へ」、「たたかわないダイエット」など。

(毎日新聞)

改めて丸元氏の訃報に接し、食道がんとは言葉を失う。20年まえ、銀座ナイル・レストランの2Fに置かれてあった氏の著書を目にして、今、再び氏の料理の本を開いて、健康的な食事の実践をしているのだから感慨深い。

丸元氏のレシピで一番最初に作ったのが「そうめんつゆ」。市販のそれとはまったく違い、感動的な味だった。何事も最初が肝心、丸元氏のレシピを再現してみよう。

【材料】  

1.昆布 30g

2.鰹の削り節 80g

3.水 8カップ

4.椎茸だし 4カップ (どんこ50gを1晩つける)

5.酒 2カップ

6.醤油 1カップ

【作り方】 (命の出し汁 参照)

*1を3に入れ、沸騰したら1を引き上げ、弱火の加熱

*続いて2をダシダシパックに入れて5分弱火の加熱 

*ダシダシパックを引き上げ4と合わせる 

*最後に5,6の順で味をみながら入れて弱火の加熱 

*ゴクゴクゴク、と飲める濃さまで煮詰めて完成

丸元氏は梅干の酸味で完璧になる、としているが、管理人は強い酸味と甘味が苦手。それより薬味は生姜おろし、そして茗荷の細切りがベスト。このそうめんつゆに茗荷は驚くべきほど合う、眩暈がするほど合う、失神するくらい合う。失禁はしない。

おお、できた

管理人は貧乏学生で、社会人になってからも暫く貧乏が続いた。その時代、そうめんは危機管理対策、緊急避難措置の食料だった。保存料と甘味の強烈な市販のつゆに薬味なしの素そうめん、思い出しても身震いがする貧困料理だった。

ところが、そうめんつゆを作ってそうめんを食べてみると過去のすべての恩讐が拭い去った。それほどこのそうめんつゆは豊かな味わいで素晴らしい。


懐石料理

2008-03-15 | weblog

「マズメシ地獄」フィリピンへ旅立つ前に「なにか美味いものを食べておきたい」ということで、美人若女将(シェフ・コージーさんのお友達)のいる四季の味 しんや へ

平日の夜にもかかわらず、和室は予約で満室だった。でも、テーブル席のほうが気楽にお料理が楽しめる。懐石料理は何年ぶりだろう、少し緊張する。

3月は雛祭りでした。

ライトアップされた中庭

春の夜の風情

我が愛車 Z33 誰か一緒にドライブしないか。

では、スタート

続いて揚げだし豆腐、だったかな・・

正直に言おう、メインの飛騨牛とデザートは写真を撮り忘れた・・ダメな写真が2、3枚あってそれもアップできなかった。順番も定かでない、料理も写真も奥が深い。

汁物、女将から具の説明をして戴いたが忘れた。味覚の快楽は忘却の中にあり。

お造り 鯛が絶品 表現し難い素晴らしさ この後 飛騨牛 は割愛

しんじょ これも美味 中に何が入っていましたかな

さよりの昆布〆 春のお野菜 うるか

ご飯と味噌汁 で、デザート 以上、思い出しながらフィリピンからアップした。

★★★


チャパティ

2008-03-14 | weblog

インドの山奥で チャパティ修行をして ダイバダッタの 魂宿し

チャパティ

チャパティは、インド、パキスタン、アフガニスタンにおけるパンのひとつ。直径12cmほどの円形で、薄く、クレープ生地のような形状をしている。アーターと呼ばれる全粒粉(精製していない小麦粉)と水を捏ねて生地を作り、発酵させずに薄い円形にのばして焼いたもの。タワーという円形の鉄板などで焼いてから、直火で焼くと膨らむ。タワーはフライパンで代用できる。

全粒粉

全粒粉(ぜんりゅうふん、英語:whole wheat flour)とは、小麦粉の一種。小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたものである。

胚乳だけを用いる通常の小麦粉と比べ栄養価が高く、薄力粉と比較して3倍程度の食物繊維や鉄分を含む。ビタミンB1の含有量も高い。そのため、健康を目的として用いられることも多い。 不純物を多く含むため、粉の色はやや茶褐色を帯びる。製品はそれら不純物による独特の風味と食感を持つ。

(以上 チャパティ、全粒粉 をウィキペディアより抜粋引用)

インドの一般的な家庭の主食はナンではなくて全粒粉で作ったチャパティ。すぐれた健康食で、是非とも朝食に組み込みたいと考えている。作ってみよう。

作り方は至って簡単、日清の全粒粉1カップ、水60cc、オリーブオイル小さじ1、塩少々をボウルに入れて水を継ぎ足しながらコネルだけ。やってみると楽しい。

 

ドウが完成。ラップに包んで一晩ねかせる。急ぎのときは、ピンポン玉くらいにカットして、フラットに伸ばし、フライパンで焼いて食べてもいい。気分はパン屋さん。

試しに焼いて、ビターオレンジマーマレードをつけて食べてみた。マーマレードはスイスのヒーローブランド。某店のかわいい店員さんから、「全粒粉のパンなら日本の低糖度ジャムより高糖度のスイス・ヒーローがいい」とアドバイスされて買った。

高糖度は食後の血糖値の上昇が気になる。しかし、店員さんがかわいい子だったのでついつい手を出してしまったが、アドバイス通りチャパティによく合う味だった。


コーヒーハウス

2008-03-13 | weblog

「コーヒーハウス」小林章夫著

17世紀半ばから1世紀余にわたり繁栄を見せた欧州カフェ文化の先駆、コーヒー・ハウス。そこは政治議論や経済活動の拠点であると同時に、文学者たちが集い、ジャーナリズムを育んだ場として英国に多大な影響を与えた、社会の情報基地でもあった。

近代都市・ロンドンを舞台にした、胡乱(うろん)で活力にみちた人間模様と、市民の日常生活を活写する。 

(アマゾン ブックレビューより)

英国で誕生したコーヒー・ハウスの歴史と意義が平明に記されていて読みやすい本。コーヒー・ハウスはロンドンの新しい文化装置として、紳士クラブ、出版ジャーナル、小説、広告、政党、保険会社、賭博場、ギャングを生み出した。

それらは大概いかがわしいもので、第一、コーヒー自体がいかがわしい飲み物だ。

最近、家の近所にあるコーヒー・ハウスへよく行く。別段、コーヒーが旨いワケではない。名古屋式のモーニングサービスが目当てでもない、朝食は自炊をしている。

正直に言えば、ついフラフラと通ってしまうのは、非常に気になる女性スタッフがいる、という他人には覚られたくない独身中年男のいかがわしき心によるものだった。

しかし、英国のコーヒーハウスが象徴するように、近代以降の資本主義社会では、いかがわしき事象こそが新しい文化を創造するための重要な原動力になる。

近所のお店にはコーヒーハウスの原初にあったいかかがわしさの微塵もない。現在、日本でいかかがわしさが感じられるのはメイド喫茶ぐらいか。ならば、こちらからいかがわしき心を持ってコーヒーハウスへ行くしか方法がないではないか。

さて、明日からフィリピンへ行く。この国は社会そのものがいかがわしく、ワザワザいかがわしき心でコーヒーハウスを探す必要がない、その点だけがすぐれている。

2月からブログをはじめて毎日更新しているから続けたいのも山々だけれど、フィリピンではオール外食だからなぁ、しかも健康食とはほど遠い、ナントカしよう。


チビ太の玉こん

2008-03-12 | weblog

玉こんにゃく

玉状のコンニャクを3つくらいずつ割り箸に刺していき、大鍋の中で醤油ベースの汁で煮込んだもの。 山形県では、観光地・祭り・学園祭などで必ずといっていいほど売られている。

また、東京などにある山形の郷土料理を売り物にする居酒屋でメニューに載せられていることもある。食べるときは、カラシをつけることが多い。

玉こんにゃくを煮るときは、するめでだしをとり、日本酒を多めに入れると美味しくできる。

略して「玉こん」と呼称する例があるが、これは株式会社平野屋(山形県)の登録商標である(登録商標 第762418号)。

(以上、ウィキペディアより抜粋引用)

おお、来三郎匠殿

別に隠していたワケではないが、使用している赤味噌(八丁味噌)をカクキューから稲垣来三郎匠に変えた。この世の名残に三河地方の家庭料理煮味噌でも作って最後のカクキューを成仏させようか思案していたら、上記の玉こんに出会った。

まず、手始めに鰹のだし汁でオーソドックなこんにゃくの煮しめからだ。

おお、できた

この玉こんにゃくは湯通しの下処理済みだから、そのまま鍋にとって、粒状の鰹だし、酒、醤油を入れ、落し蓋をして30分位煮込んで出来上がり。簡単でいい。

それにしても、気になるのは、「玉こんにゃくを煮るときは、するめでだしをとり、日本酒を多めに入れると美味しくできる。」って本当か、よし、するめのだしで挑戦だ。

おお、できた

粒状の鰹だしの代わりに、コンビニで売っているおつまみするめを半分カットして使った。多分、するめの臭みと玉こんにゃくの臭みがマッチして美味しくなるのだろう。

くらしまの玉こんにゃくは下処理が完璧で、こんにゃくの臭みが全くなかった。そのせいなのか、生まれて初めて作った玉こんは味がイマイチ足りない感じだった。

そこで、ちょっとしたアクセントつけるために1本は、だしで使ったスルメをカットして竹櫛に刺してみた。このセンスはシブイ、「チビ太の玉こん」と命名しよう、傑作だ。


キャベツ・カレー

2008-03-11 | weblog

フレッシュな味わいのキャベツ・カレーは食が進むサイドディッシュ。

【材料】 1~2人分

キャベツ 1/4個 (グレイダーでおろす)

たまねぎ 1/2個 (薄くスライス)

トマト 1/2個 (粗くカット)

にんじん 1/3本 (グレイダーでおろす)

ピーマン 1個 (数mmにカット)

しょうが 1片 (グレイダーでおろす)

マスタード・シード 小さじ2

シナモン・パウダー 少々

水 1/3カップ

カレー粉 小さじ2

ガラムマサラ 適量

オリーブオイル 適量

塩 適量

【作り方】

*フライパンにマスタード・シードを入れて弱火で加熱

*種が弾けてきたらしょうが、野菜を入れる

*オリーブオイルをかけシナモン・パウダーを入れて蓋をする

*野菜がしんなりしたら水を加え、カレー粉を入れ、加熱を続ける

*たまねぎが煮崩れたら塩とガラムマサラで調味

*最後にグレイダーでおろしたキャベツを入れ、よく混ぜる

*弱火の加熱を数分して完成

おお、できた

ご飯に好きなだけかけて食べる。なかなかの力作だ、その分、充実感が大きい。

 

追記

このブログに再三登場する料理研究家丸元淑夫氏がお亡くなりになったそうだ

謹んでご冥福をお祈りいたします。


ハマグリ

2008-03-10 | weblog

ハマグリもアサリも3月~4月にかけて、水温がゆるむ頃が旬だ。産卵期をまえに身が肥えて栄養価も高くなる。梅雨に入り産卵期が終わると味が落ちる。

ハマグリは貝殻が黒ずんでいるよりも淡い色のほうが良質で、殻が大きくないほうがよい。そして、旬の時期は吸い物にするのが一番おいしい食べ方だ。

ハマグリの吸い物(はますい)は簡単に作れる。メッシュボールで殻を洗ったあと、昆布のだし汁で茹でる。口が開いて、白いアクを取り除き、酒と塩で調味して完成。

おお、できた

これで終わると、芸のないエントリーだ、そう言われそうだから、ハマグリに纏わる日本の昔話をウィキペディアから引用し、はますいに深みを与えて終わろう。

伊丹十三の映画(主題がラーメンだと記憶しているがタイトルを忘れた)は、露骨に料理、食事を性のメタファーとして描いている。このちょっと危ない昔話もまさにそれと等しい。ただ、昔話でなくともハマグリ自体が今でも性のメタファーではあるが。

 

蛤女房

 

昔々あるところに、1人の男が住んでいた。

あるときに男が海で漁をすると、とても大きな蛤が獲れた。男は、この大きさまで育つのは大変だったろうと、蛤を逃がしてやった。

しばらく後、男のもとに美しい女が現われ、嫁にもらってほしいと言った。女はとても美味しい味噌汁を作ったが、なぜか料理を作っているところを決して見ないよう、男に堅く約束させた。

しかし男は好奇心にかられ、どうすればこんな味噌汁が作れるのかと、ついに料理をしているところを覗いてしまった。女は鍋の上にまたがり、何と鍋に小便を注いでいた。

男は怒って女を家から追い出した。女は海辺で泣いていたが、やがて元の姿の蛤となって海へ帰って行った。 

(以上引用)

PS.このまま終わると「へんたいオヤジ」とか言われそうで怖い、いいけどね。昨日はいつもの太陽カレーさんで「デジカメ教室」が開催された。講師はプロカメラマンのzekiさん、太陽カレーさんへコーヒー豆を卸しているコーヒーロースターでもある。

管理人は料理の他に写真も趣味の紳士で「へんたいオヤジ」なんかじゃない。


セロリとポテト

2008-03-09 | weblog

スパイス研究の成果として、一人料理の世界で使うスパイスは、バジルを中心としたイタリア系とクミンを中心としたインド系に大別されることを発見した。今世紀最大の発見かもしれない。まあ、そう考えてスパイス料理に望めばいろいろ楽チン。

今回はセロリとポテトを食材に塩とオリーブオイルだけの超簡単料理。ビタクラフトの片手鍋を使った丸元淑夫氏の傑作レシピを久しぶりに作ってみた。

用意するものは、じゃがいも1個、セロリ1/2本(茎)、塩、オリーブオイル。

鍋にセロリを敷いて塩をふったじゃがいもを乗せ、オリーブオイルを垂らす。底に2~3mmくらいの水を入れる。蓋をして20~30分弱火で加熱、で完成。

おお、できた

それぞれの硬さでおいしく食べられるから加熱による失敗がない。冷めてもイケル。

ついでに、デロンギオーブンでベイクしたじゃがいもと、茹でたキャベツをターメリックとガラムマサラであえ、塩コショーで調味したものを作った。まあまあの出来だ。

これらの料理は簡単にできるサイドディシュ。たまに作って楽しめばそれでいい。


コーヒーカップ

2008-03-08 | weblog

ミシュラン・マニラで三ツ星をプレゼントしたガリレオ・エノテカ。ここは本店と支店があり、初めて行ったのは借りているアパート近くの支店だった。ここでコーヒーをオーダーしたワケだが、実はこのとき、思いもよらぬカルチャーショックを受けた。

それは、運ばれてきたコーヒーの味ではなくて、コーヒーカップのデザイン、正確にはコーヒーカップのソーサーのデザインに強烈なインパクトを覚えた。

そのソーサーは中心からカップを端にズラされていて、まず見た目の驚きがあった。そして、ソーサーに置かれたティースプーンには小さなチーズが添えてあった。デザインの機能を最大限に利用して、遊び心の面白さと楽しさが同居していた。

塩気の強いチーズを食べてコーヒーを飲み始めるとBGMに映画音楽ゴッド・ファーザーのテーマ曲が流れはじめた。ニーノ・ロータの名曲だ。壁に飾ってあるイタリア農村をモチーフにした素朴な絵画も素晴らしく、全てがイタリーの雰囲気だった。

いつも写真を撮るけれどそれを忘れ、コーヒーの味さえも覚えていない。その後、数回足を運んだけれど、喜ばしき忘我の体験が写真とコーヒーの味を忘れさせる。

40も半ばを過ぎて、もう欲しいモノなどこの世に存在しないと思っていた。しかし、このコーヒーカップは我を忘れ、お店のスタッフに身振り手振りで「いくらでもいいからこのコーヒーカップを売って欲しい」と頼んでみたが、結局、ダメだった。

諦めきれず、日本語がわかる現地ドライバーと本店へ行ってオーナーの奥さんに直談判したけれどダメだった。益々欲しくなり、帰国してからも手を尽くして探した。

ジャスコのなかにある輸入調理器具を扱うテナントに中心のズレたコーヒーカップがあった。しかし、それはミニチュアで話にならない。いつもコーヒーはストレートで飲む。ティースプーンは使わないから、そこに何を置くか考えることに一番の価値がある。実用でないと意味がないからミニチュアを見たときはガッカリした。

ネットでいくら探してもナイものはナイ。半ば忘れかけていたところ先般のミシュラン・トーキョーで行った春秋では、なんと、中心のズレたコーヒーカップが使われていた。

「さすがオーナーの杉本氏は唯一イタリアで認められた日本人のインテリア・デザイナーだ」と、言いたいところだけれど、ソーサーがステンレスでカップが白い陶製だった。日比谷店は「ツギハギ」がコンセプトだけど、これはいただけない。しかもスプーンの上には何もない。ミニチュアのときよりも落胆してしまった。

そうこうして比国珈琲事情をエントリーしたとき、またガリレオ・エノテカのコーヒーカップを思い出だした。このとき、何気なくネットで検索したら、呆気なく見つかった。

おお、あった、コレだ

無欲で勝ち得たこのソーサーとコーヒーカップは既に手元にある。格別のコーヒーを飲みながらこのエントリー記事を書いている。普段なら購入先をリンクするけれど、その気になれない。欲しかったもの手に入れた充実感がそうさせる。幸せな気分だ。


クミン

2008-03-07 | weblog

クミン(英:cumin、学名:Cuminum cyminum)は、エジプトなどを原産とするセリ科の一年草。また香辛料として用いられるその種子(クミンシード)。和名・漢名では馬芹(ばきん、まきん、うまぜり)。フランス語ではキュマン(cumin)。カレー様の特有の香りと辛味をもつ。香りの主成分はクミンアルデヒド(cuminaldehyde/(H3C)2CHC6H4CHO)。

ガラムマサラやチャツネを作る際によく使われ、インド料理には必須のスパイスのひとつ。カレーを作る際に、まず始めに油に香りをつけるためにクミンシードを油で熱する。メキシコ料理ではチリコンカーン等に用いられるチリパウダーの主要な原料の一つである。また、トルコ料理、スペイン料理でも非常によく用いられる。スープ、パン、ケーキ、ピクルス、ソーセージなどにも用いられる。漢方では胃薬として用いられる。

(以上、ウィキペディアより”クミン”を引用)

クミンはカレーの中心的なスパイスで、インド料理には欠かせない。アルデヒドやピネン等芳香成分を含有し、健胃・消化促進・解毒などの効果がある。胃弱の管理人にとっては、ゴルゴ松本-命のスパイスだ。スピード調理の「ニラの卵とじインド風」を作ってみる。

用意する材料

ニラ 1/3束 (3cmくらいにカット 中国産は避ける)

タマネギ 1/3個 (サイコロ状にカット)

グリーンピース (水煮したものを好みの量)

タマゴ 1個

クミン 小さじ2

作り方

*フライパンにオリーブオイルをひき加熱、クミンを入れる

*タマネギ 1/3個を入れてクミンを絡めながら軽く炒める

*ニラ、グリーンピースを入れてさっと炒める

*溶いたタマゴを入れて半熟になったら皿にとる

おお、できた

この料理は、タマネギの少し歯応えのある食感がポイントだから、加熱に注意すること。タマネギの甘味とクミンの香りのコンビネーションが食欲を刺激する。手早く簡単にできて栄養バランスもよい。ヘルシーな一人料理の王道を歩む一品。


お茶漬け

2008-03-06 | weblog

フィリピン滞在中は全て外食になる。借りているアパートの近くにリトルトーキョーという様々な日本食レストランが集まった場所があり、普段はそこで食事を摂る。ある日、リトルトーキョーのお店でお茶漬けをオーダーしたら少し変なことに気づいた。

茶漬け

茶漬け(ちゃづけ)とは、米飯に茶をかけたもののこと。近年ではだし汁もしくは白湯をかけたもののこともそう呼ぶ。

(以上、ウィキペディアより一部抜粋)

日本食レストランといっても、厨房で調理するのは大体フィリピン人で、味覚は彼らの腕に委ねられる。「据え膳食わぬは男の恥、オーダーしたものはウマイ、マズイを考えない」がフィリピンの食事の掟となる。しかし、お茶漬けだけは抵抗があった。

フィリピンで、中華粥は定番料理だ。(現地の言葉があるけど、忘れた)。彼らが作るお茶漬けとは見た目が中華粥そのもの、簡単に言えばお茶の量が少ないのだ。

こんな感じ

お茶ひとつでアーダコーダと心の狭いヤツだ、そう思いたければ思うがいい。ただ、人として、日本人として、男として譲れないことがある、それがお茶の量だ。

こうでなくっちゃナァ

以前、若い男がお茶漬けを音を立て、ススって食う永谷園のTVCMがあった。一部のおばさん視聴者から苦情があったらしいが、そんなものは無視して快哉を叫びたい。それこそが、日本の伝統に則った正しいお茶漬けの食べ方に他ならない。

おお、お茶漬けだ

ご飯は5分づき玄米を食べている。1合炊きで、食べきれない残りのご飯は冷蔵庫に入れて後でお茶漬けにして食べる。白米だと栄養素が失われているため、だし汁が適しているけれど、5分づき玄米はご飯が美味しく、素朴な煎り茶が一番合う。

一人暮らしの一人料理には何かと制約が多い。ところが、お茶漬けは簡単且つ気ままに食べられる特権的な一人料理だ。ここまでお茶漬けにコダワリを持たせた反面教師のフィリピン茶漬けにとても感謝している。彼らに敬意を表して言いたい。

「日本男児はお茶漬けを箸でススって食べるディバ」


カツオの保存

2008-03-05 | weblog

カツオの刺身は、お造りのパックより1本の切り身を買った方が値段が安くて鮮度も高い。しかし、1人だとどうしても余る。そこで、余りを無駄のでないアンチョビあえにする。

水洗いすると鮮度が劣化するから、ペーパーで表面の汚れを取る

取りあえず、刺身だ、今からの食事で食べる分を切って皿に盛る

カツオの残りを細かく切ったものとアンチョビ・フィレ(半分位使用)

スプーンの背でアンチョビをつぶしながらカツオとあえる

おお、保存だ

ラップに包んで保存容器に入れて冷蔵庫。1人分の刺身を食べて、残りをアンチョビにあえるだけで、まったく無駄がでないすぐれた保存法だ。2~3日間は同じ状態が保たれる。調理することなく、そのまま食べても充分おいしく満足できる。


バジル

2008-03-04 | weblog

別に隠してワケではないが、思い起こせば20数年前、生まれて初めて行った海外旅行が美食の国、イタリア・ローマだった。そこで、本場のイタリア料理を堪能した。

な~んてことはなくて、マイッタ!だった。まず、本場のピザはクリスピーではなくてセンベイだった。老舗レストランで前菜のペンネはお皿に山盛りで出てきた。スパゲティーはオリーブオイルの海に浸かっていた。ムール貝は強烈な味で食べられなかった。スタンド・カフェのカプチーノは味が濃過ぎて飲めなかった。人種が違うのだ。

そうした忌まわしい過去を水に流し、イタリア料理で使われるスパイスをいろいろ試している。レシピは見ないでスパイスの香りと食材の想像だけのルール。今のところ口に合ったのは、完熟フルーツ・トマトとドライバジルのコンビネ-ションだけ。ドライバジルはトマトによく合う、フレッシュバジルがあればその方がいいだろう。

ついでにトロサーモンでバジルベースの香草ホイル焼きを作ってみた。バジル、ガーリックロースト、ローレル、イタリアンパセリ、デロンギオーブン200℃15分でホイルをあけてみた。トロサーモンの油に吸収されたのか香りがほとんどしない。

おお、できた

表面の骨と皮を外し、油分の多いところをカットして皿に盛った。バジルとローレルの微かな香りだけで、サーモンの味もそれほどしなかった。ハッキリ言って大失敗。

La Strada、ローマへの道は遠くて険しい。


煮物

2008-03-03 | weblog

煮物は煮魚の調理と基本的に同じ。調味料の割合・比率が重要だ。

味付けの調味料 8(鰹と昆布のだし汁)1(薄口醤油)1(本みりん)の割合が基本。

1人分で、鰹と昆布のだし汁200ml 薄口醤油25ml 本みりん25ml 

今回は里芋。下処理が面倒なので、水煮したものを使用。そのまま鍋に入れ、アルミ箔で作った落し蓋をして15分目安にコトコトと炊く。簡単で手間要らずは基本。

10分経ったら竹串で里芋を刺して茹で加減をみる。よければ落し蓋を外す。ダシ汁を煮詰めていき、頃合いをみて皿にとる。

おお、できた

この他にも、いかを加えたり、肉じゃがや筑前煮にも応用できる。さらに、味付け調味料8:1:1の割合を15:1:1にすれば、旬のたけのこや菜の花に応用できる。

おお、できた

たけのこも下処理が面倒なので水煮したものを買って調理した。たけのこ、アスパラガス、セロリ、豆類はカロリーがほとんどなくて、しかも栄養価が高い食品だから、常備采として食事に組み込むことが一人料理にとって望ましい。

やはり、レシピだけだと面白くないなぁ、まあ、気ままにエントリーしよう。


煮魚

2008-03-02 | weblog

このブログは管理人個人の健康的な食事の管理と自炊を目的に始めたから料理の実践をメインにエントリーしないと食事の管理がおぼつかなくなる。基本に返ろう。

用意した食材は、白身の切り身(メカジキ)1切れ(左)。熱湯にくぐらせて霜降りにする(右)。魚の臭みや皮付きのうろこや汚れを取るこの下処理は必ず行う。

味付けの調味料は割合で覚える。4(酒)4(水)1(醤油)1(みりん)が基本。

1人分で、酒60ml 水60ml 醤油15ml みりん15ml (大さじ1=15ml)

鍋に基本の調味料と切り身を入れ、アルミ箔で作った落し蓋をして10分目安で煮る。

7~8分で煮汁が1/2くらいになったら落し蓋を外す。煮汁を掛けながら煮詰めていく。このときワカメ(生、塩蔵、乾燥なんでもいい)を入れるとちょっといい気分。

おお、できた

今回はメカジキを使用したが白身の切り身ならサワラ、カレイ、タラ等何でもよいが、基本の調味料は、みりんは本みりん、醤油は濃い口を使いたい。いい出来だ。