全く、この作者(朝井まかて)や本の内容を知らなくて、 直木賞受賞作品 であることから読み始めましたが、久しぶりに、読み応えのある本に出合えました!!
題名からは、「恋愛小説」だと連想しますよね!! これが違うんですね!!
私の好きな 「歴史小説」 なんです。主な内容は実在した歌人「中島歌子」の半生を描いた作品で、水戸藩士の林忠左衛門と結婚した主人公が幕末の水戸藩における「天狗党」と「諸生党」との内紛に巻き込まれていく様を史実とフィクションを交えて、主人公の弟子(三宅花圃)を通して語られています。
もちろん、歌子と林忠左衛門との愛情が根底に流れていますが、幕末時の水戸藩の対立する藩士の家族まで抹殺するという血と血を洗う「復習劇」を 人間の業 として描いているようにも思えます。それは今も変わらない?・・・・、最近のイスラエルとパレスチナとの争いなど・・・
何ともやりきれない気持ちになりますが、この本の結末では歌子が 「この復習劇を終わらせる」 ことで、なにか暖かくなる気持ちで読み終わることができます。
又、10月公開予定の映画で「柘榴坂の仇討」がありますが、その「桜田門外の変」の暗殺に間に合わなかったのがこの「林忠左衛門」でもあるようです。この映画に出てくることはないと思いますが、興味あるところです。
最後に 林忠左衛門の辞世の句と中島歌子の句 で、 「恋歌」 を・・・・・・
かえらじと契るつらき別れかな 国のためとて仇ならむ身を
君にこそ恋しきふしは習いつれ さらば忘るることもしへよ
題名からは、「恋愛小説」だと連想しますよね!! これが違うんですね!!
私の好きな 「歴史小説」 なんです。主な内容は実在した歌人「中島歌子」の半生を描いた作品で、水戸藩士の林忠左衛門と結婚した主人公が幕末の水戸藩における「天狗党」と「諸生党」との内紛に巻き込まれていく様を史実とフィクションを交えて、主人公の弟子(三宅花圃)を通して語られています。
もちろん、歌子と林忠左衛門との愛情が根底に流れていますが、幕末時の水戸藩の対立する藩士の家族まで抹殺するという血と血を洗う「復習劇」を 人間の業 として描いているようにも思えます。それは今も変わらない?・・・・、最近のイスラエルとパレスチナとの争いなど・・・
何ともやりきれない気持ちになりますが、この本の結末では歌子が 「この復習劇を終わらせる」 ことで、なにか暖かくなる気持ちで読み終わることができます。
又、10月公開予定の映画で「柘榴坂の仇討」がありますが、その「桜田門外の変」の暗殺に間に合わなかったのがこの「林忠左衛門」でもあるようです。この映画に出てくることはないと思いますが、興味あるところです。
最後に 林忠左衛門の辞世の句と中島歌子の句 で、 「恋歌」 を・・・・・・
かえらじと契るつらき別れかな 国のためとて仇ならむ身を
君にこそ恋しきふしは習いつれ さらば忘るることもしへよ
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