隈さんの学びと遊びの部屋

定年後にパソコンやスマホ、写真、家庭菜園、テニス、旅行などを楽しんでいますが、その時々に感じたことを綴っていきます。

DVD「あん」、感動しました!!

2016-07-19 11:27:29 | 映画
久しぶりの投稿です!! 梅雨が明けて、暑くなりましたね!!

ところで、レンタルビデオで樹木希林さん主役「あん」のDVDを見ました。とてもいい映画で涙しました。又いろいろ考えさせられて、映像的にも、物語の作り方もよくできていて、たくさんの方にぜひとも見てもらいたいですね!!

基本的には「ハンセン病」を主題とした物語ですので、簡単にハンセン病について、・・・・・
ハンセン病は皮膚と末梢神経が侵おかされる病気で、外見的に顔面や手足にひどい変形を生じさせることで、隔離されてきた歴史がありますが、細菌の「らい菌」による感染症です。現在では完治できますし、感染しても発病することはかなり少ないそうです。(毎年10名以下)また、日本では現在、療養所2200人前後の方はおられるようです。

この「あん」のあらすじは罪を犯して出所し、借金を抱えている中年男性千太郎(永瀬正敏)が働いている「どら焼き屋」に主人公の徳江(樹木希林)がやって来て、雇ってくれ(自作のあんをもって)ともちかけてきます。その「あん」のおいしさに驚いて雇うことになるのですが、・・・・ 一時は「あん」のお陰で店は大繁盛したのが、この徳江さんの外見から「ハンセン病患者だった」との噂がひろがり、さびれてしまいます。徳江さんは仕方なく、やめて療養所での今までの生活に戻るのですが、そこへ千太郎たちが訪れて、ハンセン病、療養所での生活を目のあたりにするのです。最後には徳江さんは亡くなるのですが、千太郎のお店になぜ、徳江さんが関わってきたのかが明らかになっていきます。(ぜひ、見てからの・・・)

この映画では 映像に出てくるキーポイントがいくつかあるようです。
①ハンセン病・・・外見だけで判断する人間のおろかさや性を描いている。又、社会と隔離された生活の中で初めて「どら焼き屋」で働き、社会との接点をもつことができた「嬉しさ」を徳江さんが見せている。
②桜・・・桜並木などが、よく映像の中で出てきますが、桜の木は「徳江」さんの好きな木で樹木葬になること。ハンセン病患者は墓を建てることが禁じられていた時代があり、死んだら墓の代わりに好きな木を植えていたそうです。
③あん・・・この映画の主題ですが、徳江が語る「あん」についてちょっと語る言葉「あんは塩をいれるとさらに甘みがます」、甘いものばかりでなく「塩?」が人生も社会にも必要なのでは!
④月・・・・映像によく出てくる「月」2年前の月食時に撮影)、徳江さんや千太郎などの社会の底辺にいる人々のイメージ?それに秦基晴さんの主題歌「水彩の月」もいい曲ですね!
⑤最後の千太郎のどら焼きを売っている「目」・・・これがラストシーンですが、これでこの作品が救われているような象徴的なシーンです。いろんな障害があっても生き抜いていくことを徳江さんから教えられ、前に歩み始めた千太郎ではないでしょうか?

⑥最後に俳優陣の演技力・・・樹木希林さんはもちろんですが、永瀬正敏さん、浅田美代子さん、そして監督の河瀬直美さんのきれいな映像と重たい作品を笑いなども含めながら、さらりとみせている手法に拍手です。

 原作のドリアン助川さんの「あん」も読まなくっちゃ!!
 昨年の日本映画ですが、ぜひ、皆さんにも見ていただきたい!! 
           


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