毎年6月上旬の1週間、ナッシュビルのダウンタウンにほとんどのカントリー・スターが集結し、複数の会場で次から次へとライブが展開される、ファンには応えられないイベントが「CMAミュージック・フェスティバル(CMA Music Festival)」。私が見に行った1998年当時は「ファン・フェア(Fan Fair)」と呼ばれていて、郊外のState Fair Groundsというサーキット会場で行われていましたが、現在はより便利なダウンタウンに場所を移しています。会場は、メインのフットボール・スタジアムLP Fieldを始め、CMAアワードが行われるSommet Center、野外のRiverfront Park 、Hard Rock Cafe、そして歴史的なRyman Auditoriumなど、町中が音楽に満ち溢れます。今年の重要な変化としては、Courthouse(裁判所) Parkが新たに加わりローカル・バンドの演奏が繰り広げられたことと、Riverfront Parkの入場が無料になったこと。「私達はナッシュビルの住民の皆さんや周囲のコミュニティーに、無料で音楽を楽しんだり家族で楽しめるアクティビティーに触れる機会を提供できる事になりました。CMAミュージック・フェスティバルは最高のエンターテイメント体験であり、これまで以上の多くの人たちに楽しんでいただけるのです」とCMAのCEO、Tammy Genoveseは語っています。
そして今回!、当ブログでコメントを頂いているdengeeさんが見に行かれ、その現地体感レポートを当ブログにご提供いただけることになりました。dengeeさんは、東京は高田馬場にあるカントリー・ライブ・ハウス”Lone Star ★ Cafe”が主催されたツアーに参加され、そこの会報「LONESTAR通信」向け執筆されたのがこのレポート。イベントの概要や主だったライブ・レポート、そしてアクシデントなど、現地に行かないとなかなか感じ取れない雰囲気が伝わってきて、とても興味深い内容です。是非、お楽しみください。貴重なレポートの公開を快諾いただくだけでなく、多くの写真をご提供くださったdengeeさん、有難うございました!
●写真はどれも、クリックで拡大します!
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予想を超えたCMA音楽祭
このたび、ロンスター・クラブのカントリー・ミュージック・ツアー2009に参加させていただきました。旅行の日程は2009年6月10日から16日までの1週間。ナッシュビルではモーテルに泊まり、そこからレンタカーで会場付近まで行き、現地ではほとんど自由行動で、時間を決めてまた集合するというパターンです。私はひとりで有名なホール・オブ・フェイムやスタジオBのツアーに参加したりもしました。また日によってみんなで揃ってウイスキー工場の見学やショッピングや食事という行程もありました。
ホール・オブ・フェイム外観 ホール・オブ・フェイム内部 ダウンタウンの賑わい
(Ernest Tubb Record Shopが見えます)
CMA音楽祭は私の予想をはるかに超えるスゴイものでした。まず、出演するアーティスト数が300以上。チケット販売数が昨年の7.2%増だったそうです。私は経済不況の影響を受けて来場者は減ると思っていましたが、カントリーは不況に強いという説は間違ってなかったようです。CMA音楽祭の主要なイベントは4日間で、朝から夜中までのステージを中心にしたライブ、また、各ゾーンではさまざまな対象者に向けた催しがあります。中でもファンクラブのブースが集まった会場ではスターのサインがもらえたり、スターと一緒に写真が撮れたりとファンにとっては嬉しい限りです。驚いたのは裁判所の目の前で大きな音でカントリーバンドが演奏をしている光景でした。まさにナッシュビルの街全体が音楽に包み込まれているようでした。
ソメット・センター(CMAアワード会場) ライマン公会堂 "裁判所"のステージ
CMA音楽祭のなかでもメインは巨大なフットボール競技場(LPフィールド)で行われる夜のコンサートです。毎晩8時から、6、7組の人気アーティストが順番にステージを彩るのです。全部の内容はとても書ききれないので印象に残ったところをピックアップすると…。初日のコンサートでは雷雨により3時間の中断があり、われわれ一行は中断時にあきらめて帰りましたが、大半のお客は残って最後のブラッド・ペイズリーまで見たそうです。なんとその終了は午前2時。2日目は7組のカントリーアーティストのあとにキッド・ロックが特別出演しました。キッド・ロックはカントリー系のロックバンドということで日本での人気は今ひとつですが、アメリカ本国ではかなり人気が高いバンドです。3日目は迫力のあるワイノーナのステージの途中から、母親のナオミが参加して昔ヒットしたジャッズの名曲を数曲披露しました。そのときジャッズと観客の大合唱が始まり、私は見ていて感動のあまり涙が出てきました。モーテルの部屋に帰ってからもその余韻が残っており、涙が込み上げてきました。
General Jackson Showboat Riverfront ParkでのJoey+Rory LP Field
(Riverfront Parkから)
4日目は最終日です。「フィアレス」というアルバムがビルボード総合チャートで11週連続1位という偉業を成し遂げたテイラー・スウィフト登場。テイラー・スウィフトは日本でプロモーションライブの予定があったのですが、来日が中止になってしまいました。出演前にファンフェアホールでサイン会があったそうですが、なんと5時間半もサインをし続けたそうです。次に出演者リストにはなかったシュガーランドがトリ前でテイラー・スウィフトの次に割り込んでゲスト出演しました。割って入るだけの実力十分のシュガーランド。さすがカントリー界のトップデュオという感じでした。カントリー界のドリカムです。そして、大トリは今や押しも押されぬカントリー界の人気ナンバーワン、ケニー・チェズニー。この人はアップテンポでもスローでも素晴らしい歌声を聞かせてくれます。私生活では女性につまづいていますが、若い女性中心に大人気です。ケニー・チェズニーのステージは2009年CMA音楽祭の締めくくりでした。その出演時間は日本では考えられない午前0時過ぎからで、終わったのは月曜日の午前0時40分なのです。その時の観客数は実に5万人を越えていました。信じられません。とにかくアメリカではカントリーのファン層が幅広く、若者中心に熱狂的なファンも相当数いることを目(ま)の当たりにしました。
Judds Taylor Swift Sugarland
音楽祭が終了してわれわれ一行は全員無事に成田まで帰ってきました。私は今回のツアーで皆さんのお世話になり、素晴らしい体験ができたことを感謝します。想像以上に素晴らしい内容のCMA音楽祭。そして音楽の街、ナッシュビル。機会があればさらに訪れてみたいと思っています。
郊外GoodlettsvilleのRCC ウェスタン・ショップ
Taylor Swift
Sugarland トリのKenny Chesney
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Taylorのビデオコンサートに当選して、ユニバーサルミュージックに行ってきました!
内容は1時間くらいで、コンサートというよりはいろいろな映像を集めたものでした。
50人くらいで静かに鑑賞して、盛り上がりには欠けましたが、Taylorからのコメントがあったり、直筆サインの抽選があったり、けっこう楽しめました!
でもやっぱり本人が来ないと盛り上がらないので、1日も早い来日を希望しています!
Taylorの情報があればまた教えてくださいね。
当選したんですね!おめでとうございます!凄い!
ライブ映像が多かったのでしょうか?それともミュージック・ビデオがメイン?大きな画像でしっかりテイラーを見る機会もなかなかありませんから、幸運を引き当てましたね。なにせ国内でたった50人。その雰囲気のレポートは貴重です。
とっておきの情報ありましたら、また入れます。
ビデオコンサートはライブ映像は少なかったです。
love storyのミュージックビデオで始まって、you belong with meのMVで終わりました。
それからレコーディングの映像や、TVで歌ったのかなと思われる映像があり、途中、歌詞にまつわるTaylorのコメントもありました。
ロンンドンでクラブ(パブ?)のようなところでのライブ映像がありました。
小さな会場でしたが満員で、日本でもこんなふうになるのかな、と思いました。
このライブのバックヤードでTaylorがはしゃいでいる感じが可愛かったです。
集まった人たちは、カントリーや洋楽をたしなむ男性もいましたが少なく、ファッション誌やゴシップ誌でTaylorを知った女性が多いようでした。(私もその1人ですが)