Merle Haggard(マール・ハガード） 「Hag’s Christmas」

　ハイ、クリスマスです。やはりウキウキします。カントリー界では、このホリデイ・シーズンを見込んでクリスマス・ソングをリリースしたり、大物になるとクリスマス・アルバムを製作するのが慣例になっています。ロックやR&Bではアルバムまでリリースする事はないので、カントリー特有の現象でしょう。これはカントリー・ミュージックが純粋に聴き手にグッド・ミュージックを聴く楽しみを提供する、エンターテインメントを追求した音楽である事を現してると思います。クリスマス・アルバムをリリースするというのは、シンガーにとってステイタスなのです。

　　　

　そして今年も、Toby Keithによる豪華２枚組みの「A Classic Christmas」や、Taylor Swiftの「Sounds of the Season : The Taylor Swift Holiday Collection」(まだ、デビュー・アルバム１枚しかないのに。人気の凄さがわかります)がリリースされていて、人気を博しているようです。また、今の旬のアーティストによるクリスマス・ソングのコンピレイション「Hear Something Country Christmas 2007」も嬉しいアルバムでした。しかし、ここでは”本物の”カントリー・クリスマス・アルバムをフィーチャーしたいです。

　これは、大御所Merleによるクリスマス・アルバム。彼の、そしてカントリー・ミュージックの栄光の黄金期Capitol時代(１９６６～１９７７年)に録音されたクリスマス・ソングのコンピレーションです。１９９２年に「A Country Christmas with Merle Haggard」としてリリースされたものの装い新たなリイシューになります。Merleが"Jingle Bells"や"Silent Night"を歌っている！こういう録音が聴けて、不思議に得した気分になりました。全盛期の豊かなカントリー・ヴォイスにはホント惚れ惚れします。クリスマス・アルバムとして録音された訳ではないですが、トータルとして統一感があり、カントリー・ミュージックの本物感があります。

　もし本日か明日、お店で見かけたら(置いてるのかな？私見てません・・・）、衝動買いしても損はないと思いますよ。

　ついでに情報です。１２月２４日に、NHK-FMで放送される”今日は一日“クリスマスソング”三昧（ざんまい）”では、カントリー・アーティストによるクリスマス・ソングも放送される可能性があります(ただ、カントリー・コーナーというのはないようです）。予定変更なければ・・・