テイラー・スウィフトがオールジャンルでのアルバム賞(「フィアレス」)を始め4部門で受賞した第52回(2010年)グラミー賞。その授賞式での彼女のボーカル・パフォーマンスに評論家の批判が向けられているらしいです。私、アメリカ本国の空気が分かっているわけではないのですが、テイラーのレコード・レーベル、Big MachineのCEO、スコット・ボルチェッタによる、その批判への反論を紹介した記事が、CMT.comにアップされていたので紹介します。彼女の来日を前にして、なるべく彼女の魅力が理解される為にも有意義と思います。
グラミーでは、新曲の"Today Was A Fairytale"、フリートウッド・マックのスティービー・ニックスを招いての名曲"リアノンRhiannon"、そしてユニークなリズムでアレンジした"You Belong With Me"がメドレーで演奏されました。アメリカン・ロック史上、最もビッグな女性ボーカリストと言えるスティービーとの共演は話題性抜群ですが、正直なとこマッチングに無理がある(若い頃のスティービーの小悪魔的なルックスは、テイラーに通じるものはあるけど)し、"You Belong With Me"のアレンジも懲りすぎ。テイラーのボーカルは、確かに少々ふらつき気味ではありますが、この企画やアレンジでは無理もない気がしました。演奏全体に落ち着き、まとまりがない。
スコット・ボルチェッタの言葉を幾つか拾いましょう。「テイラーは最高の意思伝達者なんだ。彼女が何かを言い、何かを歌い、そして何かを感じる時、他の誰よりも多くに人々を感動させるんだ」「彼女は技術的に優れた歌手ではないかもしれない。でも、最もエモーショナルな歌い手なんだ。僕は、批評家連中は目の前でまさに展開している、ある世代全体の声を見逃していると思うよ。彼女は驚異的なソングライターさ。そしてボーカルも良くなってきている」「テイラーは彼女の世代を代表する声なのさ。彼女はファンに直接語りかけ、ファンもテイラーにダイレクトに返しているんだ。グラミーは”アメリカン・アイドル”じゃない。誰が最も高いピッチで歌えるかを競うコンテストではないんだ。真実のアーティスト、ライター、意思伝達者を選ぶものなんだよ。技術的に完璧なパフォーマンスを選ぶものじゃない」また、スティービー・ニックスとのデュエットの時、サウンド・モニターが不調でテイラーは自分の声が良く聞き取れなかったようです。「不幸にも、ビッグなステージで、技術的な問題が起こってしまったんだ。リハーサルの時のように、自分の声を聞き取る事ができなかったんだ」
テイラーを発見したスコットです。彼の言葉には、テイラーが現代に果たしている役割が端的に表現されていると思います。ただ、”アメリカン・アイドル”についての言葉はチョッと勇み足だったようで、早速、第1回の優勝者であるケリー・クラークソン Kelly Clarksonに噛み付かれたようです。「私は貴方が自分のアーティストを擁護する気持ちがわかるわ。私も自分の大好きなアーティスト~テイラーも含めて~に対して同じような事をしてきたから。だから、貴方がアメリカン・アイドルを単純に”高いピッチ”で歌う歌手を生み出すだけのもの、なんて発言に困惑する私の気持ちが分かると思うの」こうなると、泥沼ですね。スコットも、あまり余計な事を言う必要はなかったと思うな。テイラーの事を言葉や理屈でとやかく言わなくても、ファンはちゃんと分かってるだろうから。
実際、テイラーのボーカル・パフォーマンスは、”バラツキ”が大きい。特に最近のCMAアワードでは、正直ダメでした。2008年の"Love Story"、そして2009年の"Forever & Always"。ただ、共にTV受けの為のビジュアルに重きを置いたステージだった事は考慮しなくてはいけないでしょう。前者はビデオ同様中世のコスチューム・プレイで急な階段を下りながらの歌唱、"Forever & Always"もインタビュー・シーンから始まって、やはり階段を下りた後は激しく踊りながらのパフォーマンス。しかし、その一方で素晴らしかったのが、昨年夏に御紹介したCMT.comでのアンプラグド・ライブと、ジョージ・ストレイトのArtist of the Decade特番での"Run"。つまり、彼女は歌えるのです。コレが彼女本来の姿であり、テイラーはこういうアコースティックや弾き語りスタイルで育ってきた人なのです。スコット・ボルチェッタがテイラーを発見したナッシュビルのブルーバード・カフェBluebird Caféは、(私も行った事がありますが)せいぜい数十人が入る程度の、伝説的なミニ・ライブハウス。彼女が自身のスタイルを築いたのは、そんな場所なのです。テイラーはビヨンセではない。
「フィアレス」のレビューの時に、私はポール・マッカートニーを、共通するプレーンなイメージを持つボーカリストとして引き合いに出しました。ビートルズがデビュー前、デッカ・レコードのオーディションに落ちた事は有名なエピソードになっていますが、その時にダメ出しされたのはポールでした。ジョン・レノンは良いんだけど、ポールがダメだと判断されたのです。確かにデッカのレコーディングを聴くと、時に声が震えていて頼りなく聴こえる瞬間があります。当時まだ20歳そこそこです。しかし、ポールは今も多くのファンを楽しませて、精力的にライブを行っています。人を感動させるという事は、必ずしもテクニックだけで出来ない事は、歴史が証明しています。
今回の日本でのライブは、アメリカ本国では考えられない、ホドホドの大きさのハコでやるので、それがかえって期待大です。テイラー本来の姿が見れるでしょう。って、私、見にいけないんですけれど・・・・
●2012年最新作「Red」のレビューはコチラ●
スコット・ボルチェッタ
グラミーでは、新曲の"Today Was A Fairytale"、フリートウッド・マックのスティービー・ニックスを招いての名曲"リアノンRhiannon"、そしてユニークなリズムでアレンジした"You Belong With Me"がメドレーで演奏されました。アメリカン・ロック史上、最もビッグな女性ボーカリストと言えるスティービーとの共演は話題性抜群ですが、正直なとこマッチングに無理がある(若い頃のスティービーの小悪魔的なルックスは、テイラーに通じるものはあるけど)し、"You Belong With Me"のアレンジも懲りすぎ。テイラーのボーカルは、確かに少々ふらつき気味ではありますが、この企画やアレンジでは無理もない気がしました。演奏全体に落ち着き、まとまりがない。
スコット・ボルチェッタの言葉を幾つか拾いましょう。「テイラーは最高の意思伝達者なんだ。彼女が何かを言い、何かを歌い、そして何かを感じる時、他の誰よりも多くに人々を感動させるんだ」「彼女は技術的に優れた歌手ではないかもしれない。でも、最もエモーショナルな歌い手なんだ。僕は、批評家連中は目の前でまさに展開している、ある世代全体の声を見逃していると思うよ。彼女は驚異的なソングライターさ。そしてボーカルも良くなってきている」「テイラーは彼女の世代を代表する声なのさ。彼女はファンに直接語りかけ、ファンもテイラーにダイレクトに返しているんだ。グラミーは”アメリカン・アイドル”じゃない。誰が最も高いピッチで歌えるかを競うコンテストではないんだ。真実のアーティスト、ライター、意思伝達者を選ぶものなんだよ。技術的に完璧なパフォーマンスを選ぶものじゃない」また、スティービー・ニックスとのデュエットの時、サウンド・モニターが不調でテイラーは自分の声が良く聞き取れなかったようです。「不幸にも、ビッグなステージで、技術的な問題が起こってしまったんだ。リハーサルの時のように、自分の声を聞き取る事ができなかったんだ」
テイラーを発見したスコットです。彼の言葉には、テイラーが現代に果たしている役割が端的に表現されていると思います。ただ、”アメリカン・アイドル”についての言葉はチョッと勇み足だったようで、早速、第1回の優勝者であるケリー・クラークソン Kelly Clarksonに噛み付かれたようです。「私は貴方が自分のアーティストを擁護する気持ちがわかるわ。私も自分の大好きなアーティスト~テイラーも含めて~に対して同じような事をしてきたから。だから、貴方がアメリカン・アイドルを単純に”高いピッチ”で歌う歌手を生み出すだけのもの、なんて発言に困惑する私の気持ちが分かると思うの」こうなると、泥沼ですね。スコットも、あまり余計な事を言う必要はなかったと思うな。テイラーの事を言葉や理屈でとやかく言わなくても、ファンはちゃんと分かってるだろうから。
実際、テイラーのボーカル・パフォーマンスは、”バラツキ”が大きい。特に最近のCMAアワードでは、正直ダメでした。2008年の"Love Story"、そして2009年の"Forever & Always"。ただ、共にTV受けの為のビジュアルに重きを置いたステージだった事は考慮しなくてはいけないでしょう。前者はビデオ同様中世のコスチューム・プレイで急な階段を下りながらの歌唱、"Forever & Always"もインタビュー・シーンから始まって、やはり階段を下りた後は激しく踊りながらのパフォーマンス。しかし、その一方で素晴らしかったのが、昨年夏に御紹介したCMT.comでのアンプラグド・ライブと、ジョージ・ストレイトのArtist of the Decade特番での"Run"。つまり、彼女は歌えるのです。コレが彼女本来の姿であり、テイラーはこういうアコースティックや弾き語りスタイルで育ってきた人なのです。スコット・ボルチェッタがテイラーを発見したナッシュビルのブルーバード・カフェBluebird Caféは、(私も行った事がありますが)せいぜい数十人が入る程度の、伝説的なミニ・ライブハウス。彼女が自身のスタイルを築いたのは、そんな場所なのです。テイラーはビヨンセではない。
「フィアレス」のレビューの時に、私はポール・マッカートニーを、共通するプレーンなイメージを持つボーカリストとして引き合いに出しました。ビートルズがデビュー前、デッカ・レコードのオーディションに落ちた事は有名なエピソードになっていますが、その時にダメ出しされたのはポールでした。ジョン・レノンは良いんだけど、ポールがダメだと判断されたのです。確かにデッカのレコーディングを聴くと、時に声が震えていて頼りなく聴こえる瞬間があります。当時まだ20歳そこそこです。しかし、ポールは今も多くのファンを楽しませて、精力的にライブを行っています。人を感動させるという事は、必ずしもテクニックだけで出来ない事は、歴史が証明しています。
今回の日本でのライブは、アメリカ本国では考えられない、ホドホドの大きさのハコでやるので、それがかえって期待大です。テイラー本来の姿が見れるでしょう。って、私、見にいけないんですけれど・・・・
●2012年最新作「Red」のレビューはコチラ●
お願いいたします。
kkkさん、aaaさん、お答えありがとう
ございました。国によって、ファン層が
どう違って来るのか? 興味深いです。
(“言葉”がどう影響するのか、分析
してみたい気もします)
明日は「めざまし」を観ます。
ノリも少し落ち着いた印象でした。
17日はもっとノレるかな…。
DVDとかで見るはしゃいでるティーンの女の子ってかんじの子はあんまりいなかったです。
ライブハウスだからローティーンは外したのかも?
男女比はやっぱり女性が多かったです。
7:3くらいかな。
でもビデオコンサートの時よりは男性の割合はかなり増えてました。
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/taylor_swift/news.html#100215_1
今日発売された「IN ROCK」3月号に、テイラーのインタビューが掲載されています。また、今日付けの「日刊スポーツ」に、
「ニッポン ダイスキ」
グラミー女王が初来日
テイラー・スウィフト
17日に青海でライブ
という記事が掲載されました。テイラーの写真付きです。
Taylorは大きめのスパンコールいっぱいのキラキラなピンクのワンピースを着ていました。
背中の開いたセクシーなデザインだけどキュートに着こなしていました。
Taylorはyou belong with meとlove storyを歌ってくれました!
さらにカメラかなんかのアクシデントでyou belong with meをもぅ1回聴けました。
それからラッキーな4人がステージに上げてもらえて、Taylorに直接質問ができるコーナーがありました。
羨ましすぎる!
最後にめざましTVの取材で庄野アナとの対談がありました。
この模様は水曜日に放映されるそうです。
今までTaylorは綺麗でガラスのケースに入ってるような存在だと思ってたけど、
とにかく可愛かった!
視線の向けかた、笑いかた、仕草の1つ1つすべてがSooooキュートで、すっごくフレンドリーでした!
私、Taylorから直接サインもらいました!!!
そのためにIN ROCK7月号持って行ってよかった~!
17日がますます楽しみ!
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/189/nsp_100214_1893682340.html
ずっと待ってたこの日!
Taylorはボーダーの入った白いカーディガンに黒いボトムで登場!
背が高いのに大きいかんじがしなくて華奢で可憐な印象で、なんて綺麗なんだろうと思いました。
透き通るような白い肌も輝くブロンドも憧れていたTaylorそのものでした!
でもイメージしてたTaylorとは少し違いました。
今までは力強さとか、ハッキリものを言うっていうイメージがありましたが、
実際はすっごく柔らかいかんじ!
一瞬すぎて写真も上手に撮れなかったけど、新たなTaylorの一面を見れた気がします。
すでに人がたくさんいました!
6:06に到着したようですが出てくるにはまだ時間がかかるようです!
また報告します!
映画「バレンタインデー」のパンフを買いました。テイラーは25ページに掲載されています。今日は時間がなかったので、映画を観るのはもう少しあとにしました。
ニューヨークのケネディ空港でいいのかな?
航空会社はわかりますか?
14日到着との噂を信じてついに成田まで来ちゃいました!
(けっこう遠かった!)
が、航空会社と発空港がわからないと第一と第二どっちのターミナルに到着するかわからないと言われてしまいました。
何時間でも待つ覚悟ですが、ターミナルくらいはわからないとキツいです。
誰かヘルプ!
http://wwws.warnerbros.co.jp/valentinesday/main/index.html
そして、「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」は明日からです。
http://www.disney.co.jp/movies/hannahmontana/
aaaさん、当選を心からお祈りします。私は教科書販売に携わっていますが、毎年2月から4月までは休日が1日も取れないくらい忙しいのです。そのうえ去年、県内の高校に特別図書予算が組まれたため、実は、去年11月から今日まで、体調を崩してしまった日以外は、1日も休んでいません。それでもせめて、17日だけは2時くらいに仕事を終え、新幹線に乗って東京へ向かうつもりでいます。私が住むところから東京まで、1時間半から2時間かかります。
発売中の「ローリングストーン 日本版」3月号の15ページに、「歌姫テイラー・スウィフトのマイブームは日曜大工!?」という記事が掲載されています。3月からの全米スタジアム/アリーナ・ツアーの終了後、3作目の制作に専念する予定だそうです。
でも、確かに彼女の弾き語りパフォーマンスは確かに素晴らしかったです。
歌手としてのTaylorの魅力は声の大きさでもないし、正しいキーの取り方でもなく、声の質とその微妙なキーのブレとか震えとかそういったところだと思います。
(歌が上手いか下手かという点で)歌手として批判されるのは、分かる気もしますが、彼女の魅力はそこじゃないんですよね。
僕も来週のライブに参戦するので、どんなパフォーマンスをしてくれるのか、とても楽しみです。
Taylorって声とか音ではあんまり良く評価されてないんですね。
「良くなってきている」なんて表現が気になりました。
私はファーストアルバムのTaylorの声も大好きです。
A place in this worldの幼い感じの高音ボイスすごくいいと思ってます。
日本人から見ればハタチにしては大人びたTaylorから発せられるキュートな声に私は惹かれました。
のびやかな声、作られてない声もなくさないでほしいな。
ただ、私もグラミー賞のパフォーマンスにはちょっとがっかりしたのは事実です。
ビッグイベントのライブだけに残念です。
でも技術的な事故や環境がそうさせたのなら、来日コンサートに期待ですね。
慣れない日本でもぜひ成功させてほしいです。
私たちファンもそのためにできることがあるなら精一杯、応援したいと思います。
Taylorには日本を好きになって帰国してもらいたいです。
高柳さんへ。
私はミーティング応募しましたよ!
私も仕事入ってますが、当選したらなにが何でも休ませてもらいます。
まだ交渉してませんが、「一生のお願い」をしてみます(笑)
そのためなら他の日に休日出勤してもいいくらいです。
こんな企画はうれしすぎるけど、急すぎますよね。