ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

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Lady Antebellum(レディ・アンテベラム) 「Lady Antebellum」レビューとメンバー・ミニ情報

2008-05-23 | Lady A レディA(アンテベラム) レビューまとめ

 この2月に早々に取り上げさせていただいたLady Antebellum。5月18日のAcademy of Country Musicでは、早くもTop New Duo or Vocal Groupでウィナーになってしまいました。デビューしたのは4月末よ。今年はLady A旋風が吹き荒れますね。そのデビューアルバム、前半は2月時点にMySpaceで聴く事ができレビューさせていただいた”お馴染みの”ナンバーをまずそろえて、後半に新曲を中心にまとめたという構成になっています。と言う事で、今回はその後半の曲郡を中心に、ちょっとした補足を。

 ソングライターであり、Lady Aの紅一点ヒラリー・スコット(Hillary Scott)の師匠、Victoria Shawと、Paul Worleyプロデュースによる全体の音作りは、ナルホドこの二人のそれぞれの得意のサウンド~メロウで心和むモダンなポップ&スローと、ルーツを忘れない小気味良いロッキン・カントリーの融合って感じ。けして派手でもなければ、これ見よがしな処も無い、”こうあるべし!”のカントリー・ロック・サウンドです。メロウ系で目を引くのが、綺麗なピアノのイントロが印象的な"Home Is Where the Heart Is"。てっきり、フロント・マンのチャールズ・ケリー(Charles Kelley)がそのソウルフルな声を生かして、70年代のソウル・スター、オーティス・クレイの名曲をカバーしたのかと思いきや、メンバー3人とVictoriaによるオジリナルの爽やかなミディアム。ヒラリーが力強くなめらかな歌声を聴かせてくれています。続く"Things People Say"は、オリジナル・メンバーであるチャールズとデイブ・ヘイウッド(Dave Haywood)の共作による、これこそ70年代ソウル調バラード。チャールズの声がドンピシャでハマっています。ストリングスがフィーチャーされてますが感傷的になりすぎてないのが好感が持てて、地味だけど滋味に溢れた佳曲と思います。"Can't Take My Eyes Off You"もそうですが、アルバム後半はこの手の滋味佳曲が多く嬉しくなります。華やかなヒラリーのルックスと本物の音楽が楽しめるというLady Aは、やはり大物なんだと思わせますね。ラスト"One Day You Will"もコーラスのメロがドラマティックなバラードで、良い余韻を残してくれます。アルバム11曲中、10曲でメンバーがソングライターとしてクレジットされています。

 
 チャールズ、ヒラリー、そしてデイブ
 
 チョッと面白い、メンバーそれぞれのお気に入り情報を。

Q、こっそりとカバーしたい曲は?
 チャールズ : "Get Out of My Dreams, Get Into My Car" ビリー・オーシャン
 デイブ : "Jump" ヴァン・ヘイレン
 ヒラリー : "Hard to Handle" ブラック・クロウズ

Q、あなたのスレテオに入ってるCDは?
 チャールズ : "Crazy Ex-Girlfriend" ミランダ・ランバート
 デイブ : "Carnival Ride" キャリー・アンダーウッド
 ヒラリー : "Continuum" ジョン・メイヤー

Q、音楽ヒーロー
 チャールズ : ボノ(U2)
 デイブ : ジェームス・テイラー
 ヒラリー : グラディス・ナイト

 クラシック・カントリー・ファンの方々からは、カントリーもここまで来てしまったか!?とのお嘆きの声も聞こえて来そうですが、ヴァン・ヘイレンやボノ、グラディスなどは、現在からすると既にクラシックでレジェンドの域に達している人達。温故知新で庶民の琴線に触れる良心の音楽を奏でるのがカントリーという広義の解釈を採用するならば、Lady Aは実に立派なカントリー・グループと言えるのだと思います。

 ●Lady AのMySpaceサイトはコチラ



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