ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

George Strait ジョージ・ストレイト - [DVD] Cowboy Rides Away: Live from at&T Stadium

2019-03-10 | George Strait ジョージ・ストレイト レビューまとめ


1980年代以来、テキサス流トラディショナル・スタイルをベースにしながら
も、メインストリームのカントリー界を常に第一線で引っ張ってきたジョ
ージ・ストレイト。この3月末には、スタジオ・オリジナル録音としては
30作目となるニュー・アルバム「Honky Tonk Time Machine」がリリースさ
れる予定です(レビュー記事はコチラで)。

今回は、彼のアリーナ・ツアーとしては最後となったThe Cowboy Rides Away
ツアーのファイナル・ショーをとらえたライブDVDをご紹介します。その
2014年6月7日のショーには、今を時めく9名もの旬のスター達がゲスト出
演することも相まって、北アメリカの室内コンサートの動員記録となる
104793人のオーディエンスを集めた、とDVDのパッケージに記されています
(ジョージ自身もMCでコメント!)。

CDでは、20曲の1枚物から2枚組み等、バージョン違いが有るようです
が、やはり40曲(!)を映像と共に楽しめるDVDがお得だと思います。
その収録曲を、初出の収録アルバムとその年代、そして参加ゲストと一緒
に以下に記載しておきました。ご参考くださいませ。



1981年のアルバム・デビューから2013年の当時最新作「Love Is Everything」
まで、30年を超えるメジャー・ヒットをカバーしたセット・リストには圧
倒されます。これでも、まだ”あの曲入ってないね”という曲が幾つも有って、
2002年のライブDVD「For the Last Time: Live from the Astrodome」がリリ
ースされた辺りの、CDで言えばベスト盤「Latest Greatest Straitest Hits」
の時期の曲が少ない気もします。まあ、そうはいっても40曲、2時間を超え
る、質の高い、カントリーのライブ音楽が楽しめるのですから、問題ではあり
ません。


1, Check Yes or No (Strait Out of the Box 1995)

2, A Fire I Can't Put Out (Strait from the Heart 1982)

3, The Love Bug (Easy Come, Easy Go 1993) w. Vince Gill

4, Does Fort Worth Ever Cross Your Mind (Does Fort Worth Ever Cross Your Mind 1984) w. Vince Gill

5, River of Love (Troubadour 2008)

6, Lead On (Lead On 1994)

7, Fool Hearted Memory (Strait from the Heart 1982) w.Jason Aldean

8, Nobody In His Right Mind Would've Left Her (#7 1986) w.Jason Aldean

9, Arkansas Dave (Twang 2009) w.Bubbaa Strait

10, I Saw God Today (Troubadour 2008)

11, Cowboys Like Us (Honkytonkville 2003) w. Eric Church

12, Easy Come, Easy Go (Easy Come, Easy Go 1993) w. Eric Church

13, That's What Breaking Hearts Do (Love Is Everything 2013)

14, Marina Del Rey (Strait from the Heart 1982)

15, Here for a Good Time (Here for a Good Time 2011) w.Sheryl Crow

16, When Did You Stop Loving Me (Pure Country 1992) w.Sheryl Crow

17, I Can Still Make Cheyenne (Blue Clear Sky 1996)

18, Drinkin' Man (Here for a Good Time 2011)

19, Jackson (Trad) w.Martina McBride

20, Golden Ring (Trad) w.Martina McBride

21, Give It Away (It Just Comes Natural 2006)

22, I Got A Car (Love Is Everything 2013)

23, A Showman's Life (Here for a Good Time 2011) w.Faith Hill

24, Let's Fall To Pieces Together (Right or Wrong 1983) w.Faith Hill

25, I Believe (Love Is Everything 2013)

26, Blame It On Mexico (Strait Country 1981)

27, Amarillo By Morning (Strait from the Heart 1982) w.Alan Jackson

28, Murder on Music Row (Latest Greatest Straitest Hits 2000) w.Alan Jackson

29, The Chair (Something Special 1985)

30, Give It All We Got Tonight (Love Is Everything 2013)

31, How 'Bout Them Cowgirls (It Just Comes Natural 2006) w.Miranda Lambert

32, Run (The Road Less Traveled 2001) w.Miranda Lambert

33, You Look So Good In Love (Right or Wrong 1983)

34, I'll Always Remember You (Here for a Good Time 2011)

35, Ocean Front Property (Ocean Front Property 1987) w.Kenny Chesney

36, The Fireman (Greatest Hits, Vol. 2 1987) w.Kenny Chesney

37, Troubadour (Troubadour 2008)

38, Unwound (Strait Country 1981)

39, All My Ex's Live in Texas (Ocean Front Property 1987) w. All Guests

40, The Cowboy Rides Away (Does Fort Worth Ever Cross Your Mind 1984)


ゲスト陣、特に世代的に2000年代以降に地位を確立した、ジェイソン・
アルディーン、エリック・チャーチ、そしてミランダ・ランバートあた
りの人たちの、大歓声を前にした御大との共演に喜びを噛みしめている
様子がよく伝わってきます。本当に、尊敬され目標にされて来たんだ
と思うのです。それと、彼ら現在を引っ張る中核のアーティストと比べ
ても、スト様(日本のファンからの愛称)の声の強さが際立っている
事も特筆すべきことです。

共演の中では、やはり当時、CMAアワードの女性ボーカリスト賞を連
続して受賞していたミランダのパフォーマンスが素晴らしいです。歌の
上手さだけでなく、若々しい勢いや自由な振る舞いに、スト様も同じ
テキサスの、次代を担う後輩に頼もしさを感じてる風です。



バンドは、名手ぞろいのAce In The Hole バンド。ベースのTerry Hale
が不在で、代役としてGlenn Worf~多くのカントリー録音でその名が
クレジットされるスタジオ・ミュージシャン~が参加。その他のメン
ツは、少なくとも「For the Last Time: Live from the Astrodome」から
は変わっていません。このテキサス・ベースのプレイヤー達の奏でる、
必要十分、無駄のないピュアなホンキー・トンク・サウンドのおかげで、
スタジオ録音で付加される艶やかな装飾が廃された、リアル・カントリ
ー・サウンドになっているところが、ジョージ・ストレイトのライブの
魅力と思っています。是こそが、彼が表現したい音楽だったのでしょう。


ジョージ・ストレイトは、単発のライブ活動は続けており、ラスベガス
でのショーなどでソールドアウトが続くなど相変わらずの人気ぶりを維
持しています。





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