インパクトのあるタイトル"Johnny Cash"がシングル・ヒット、カントリー・シングル・チャートで6位を獲得して注目の若者Jason Aldean。今年発売のセカンド・アルバム「Relentless」の方も、カントリー・チャート1位はもちろん、Top200でも4位まで行っております。そして見事!今年のCMA AwardでHorizon Awardにノミネートされました。Academy of Country Music Awardsの方では、既に昨年2006年にTop New Male VocalistでWinnerになっていますね。サウンドの系統としては、Big & Rich流のヘヴィでグリッティなサザン・ロック・マナーのサウンドが持ち味。"Johnny Cash"では、しっかりJohn Richの名がソングライターとして名を連ねております。Richは今もっとも旬のサウンド・デザイナーと言えるでしょう。
この曲、歌詞的には”会社辞めて彼女と駆け落ち、Pontiacに乗ってJohnny Cash聞きながらVegasに行って結婚するぜ”、ってな調子で他愛もないのですけれど、とにかくタイトルがうまい!目を引くもんね。Cashの持つアナーキーなイメージを、うまく借景のように使ったってとこでしょう(もっともこの手法、Taylor Swiftの"Tim McGraw"のパクリなのはアリアリ?やったねJohn Rich!)。イントロのツイン・エレキ・ギターも期待を否応なしに高める刺激的なサウンドで目(耳?)を引きます。私的には、タイトル・チューン"Relentless"が凄く気に入ってます。アメリカン・ロック・バンド38 Specialにも例えられるツイン・ギター・サウンド(代表曲"Hold on Loosely"のそれ) がここでも炸裂。とにかくその余計なギミックを一切排したブルース・ロックの突進感とキャッチーなコーラスがカッコイイ。Jasonの声は少し鼻にかかった粘りのある力強いもの。しかし案外テナー系の通るきれいな声で、やはりそこはカントリー・シンガーのそれ。ロック・シンガーとは一線をかします。
バラード、スロー系の方もなかなか粒ぞろいの安定したカントリー・ナンバーが揃っており、次のシングル"Laughed Until We Cried"をはじめ、Jeasonの魅力的な喉がジックリ堪能できます。注目はMiranda Lambertとのデュエット"Grown Woman"。Jasonがこの曲のデモ・テープを聞いた時、ナッシュビルのバックコーラス・シンガー以外の誰かとハモれたらクールだと考え、当時ツアーを共にしていたMirandaを思い立ちました。Jasonは、Mirandaのツアーバスに乗り込んで、直接そのデモを渡してアプローチ。Mirandaもこの曲を気に入り、デュエットが実現しました。ハードなロッキン・カントリー群の中にあって、心和むひと時を与えてくれる、しっとりとした貴重な逸品です。
1977年、ジョージアはメイコン生まれ。子供の頃、父親にはKenny RogersやAlabamaのコンサートに連れて行ってもらうだけでなく、ギターコードの手ほどきも受けたようです。その頃のお気に入り曲は、George Straitの "The Cowboy Rides Away"、 Hank Williams Jr.の "The Blues Man"そして Alabamaの"My Home's in Alabama."。1998年、最初は例によってソングライターとしての契約でナッシュビルに来て、間もなくレコーディング契約まではこぎ付けるものの、なぜかレコーディングまでは到りませんでした。そしてあきらめてナッシュビルを出ようとしていた頃に、 Wildhorse Saloon でのショウをキッカケにようやくマイナーのBroken Bow Recordsと契約、2005年のデビューにこぎ着けました。(CMT.comより) なかなか我々おしとやかな日本人にはとっつき難いルックスの持ち主でありますが、覚えておいて損はないアーティストと思います。
CMT.comの「Unplugged at Studio 330」で彼のアコースティック・ライブが楽しめます。全て「Relentless」からのナンバーで、このスタイルなのでスロー系が聴き処になっていて、生身の彼の魅力が堪能できます。美しく、クールでイカシた声です。
JasonのMySpaseのページはコチラ → http://www.myspace.com/jasonaldean
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