２００９年アメリカ カントリー・ミュージック・セールス統計

　チョッと遅ればせながら、昨年１年間におけるカントリー関係の売り上げ統計をご紹介。CMAがまとめたものを参照しました。


アルバムセールス by　Nielsen SoundScan

　１：　Taylor Swift テイラー・スウィフト　- Fearless　　　３．２百万枚
　２：　Soundtrack サウンドトラック　- Hannah Montana　　　１・８百万枚
　３：　Zac Brown Band ザック・ブラウン・バンド　- The Foundation　　１・３百万枚
　４：　Carrie Underwood キャリー・アンダーウッド　- Play On　　　１．２百万枚
　５：　Rascal Flatts ラスカル・フラッツ　- Unstoppable　　　　１．１百万枚
　６：　Lady Antebellum レディ・アンテベラム　- Lady Antebellum　　　975,000枚
　７：　Jason Aldean ジェイソン・アルディーン　- Wide Open　　　959,000枚
　８：　Darius Rucker ダリアス・ラッカー　- Learn To Live　　　884,000枚
　９：　Taylor Swift テイラー・スウィフト　- Taylor Swift　　　782,000枚
　１０：　Keith Urban キース・アーバン　- Defying Gravity　　　723,000枚

　テイラー・スウィフトは、全ジャンルでトップのセールスを記録しています。また、昨年もデジタル・フォーマットへのシフトは進んだようで、アルバム単位で2008年が６５．８百万枚だったのが、2009年には７６。４百万枚に、１６％増加(全ジャンル)。そしてテイラー・スウィフトは、ブラック・アイド・ピーズ、レディ・ガガ、マイケル・ジャクソンらと共に、初めて１０００万曲をデジタル・フォーマットで売ったアーティストになっています。


コンサート・ツアー　by Pollstar

①オールジャンル(売り上げ高)

　１：　Ｕ２　　　＄１２３百万
　２：　ブルース・スプリングスティーン　　　＄９４．５百万
　３：　エルトン・ジョン＆ビリー・ジョエル　　　＄８８．０百万
　４：　ブリトニー・スピアーズ　　　＄８２．５百万
　５：　ＡＣ／ＤＣ　　　＄７７．９百万
　６：　ケニー・チェズニー　　　＄７１．１百万
　７：　ジョナス・ブラザーズ　　　＄６９．８百万
　８：　デイブ・マシューズ・バンド　　　＄５６・９百万
　９：　フリートウッド・マック　　　＄５４．５百万
　１０：　メタリカ　　　＄５３．４百万

②カントリー(売り上げ高)

　１：　ケニー・チェズニー　　　＄７１．１百万
　２：　イーグルス　　　＄４２．８百万
　３：　キース・アーバン　　　＄４２．７百万
　４：　ラスカル・フラッツ　　　＄４２．２百万
　５：　ブラッド・ペイズリー　　　＄３５．４百万
　６：　トビー・キース　　　＄２９．７百万
　７：　テイラー・スウィフト　　　＄２５．５百万
　８：　ジョージ・ストレイト　　　＄２２．０百万
　９：　アラン・ジャクソン　　　＄１０．５百万
　１０：　シュガーランド　　　＄７．８百万

③カントリー　(観客動員数)

　１：　ケニー・チェズニー　　　1,034,021
　２：　ブラッド・ペイズリー　　　834,845
　３：　ラスカル・フラッツ　　　769,167
　４：　トビー・キース　　　719,009
　５：　キース・アーバン　　　675,278
　６：　テイラー・スウィフト　　　542,437
　７：　イーグルス　　　330,769
　８：　ジョージ・ストレイト　　　225,710
　９：　アラン・ジャクソン　　　179,534
　１０：　シュガーランド　　　175,158

　オールジャンルでのロック～ポップ・スターとカントリーの数字の比較で、カントリーの位置づけがわかります。レコードセールスではテイラーが圧倒的でしたが、ツアーではケニー・チェズニーの強さが際立ちます。その他、やはりカントリーでは実績あるビッグネームが多くの観客を集めるのですね。それにしても、オールジャンルのトップ１０のうち、４組が７０年台、さらに３組が８０年代からおなじみの顔ぶれで、ポップ・フィールドで新たなスターがなかなか出ない構造が、改めて浮き彫りになってます。オルタナ系は個々のパイが小さいからね。それが駄目とは言わないけど、迫力と言う点では寂しい・・・・私のような世代からすると。


カントリー・ラジオ・オンエア　by Inside Radio

●カントリー・ソング・エアチェック　(かけられた回数てことかな・・・)

　１：　Jason Aldean ジェイソン・アルディーン　- She's Country
　２：　Zac Brown Band ザック・ブラウン・バンド　- Whatever It Is
　３：　Darius Rucker ダリアス・ラッカー　- It Won't Be Like This for Long
　４：　Keith Urban キース・アーバン　- Sweet Thing
　５：　Toby Keith トビー・キース　- God Love Her

　完全に男性ばっかり。それも、かなり濃いめのメンツ・・・・奥様方が無料で聴けるラジオのメリットを堪能しているのでしょう。