体重計に乗せるのに苦労していたら、クリッカーで体重計に乗ることを教えてみましょう。トレーニングは、1回3分程度が目安です。
体重計に乗ると良いことがあると学習すると、進んで乗るようになります。
このトレーニングの間は、体重計に乗れるようになるまで体重を測ることをお休みしましょう。トレーニングで体重計に乗ることを教えながら、トレーニングが終わったら、無理矢理体重計に乗せるということを繰り返すと、体重計に乗ることを嫌がるようになるかもしれません。
鳥さんが自発的に体重計に乗る行動をすることは少ないので、体重計に乗るという行動を作ります。自発的な行動を誉めることで、「体重計に乗る」という行動を形成していきます。少しずつ形を作っていく、この方法をシェイピングといいます。
*シェイピングについてはこちらのページをご覧下さい
→クリッカートレーニング
■ちょっとずつステップアップ!-shaping
*クリッカートレーニングが初めての方はこちらから!
まずは、ルール1をマスターしましょう。
→クリッカートレーニング
ごほうびの入ったケース、クリッカーを準備します。
1.スタート
体重計をのせたテーブルの上に鳥を乗せます。体重計を怖がったり、落ち着かない様子を見せたら、ご褒美ケースとクリッカーを持って、「カチッ」と鳴らしてご褒美をあたえることを何度か繰り返しましょう。
鳥が落ち着いたら、はじめましょう。まずは、クリッカーを鳴らして、ご褒美を一口あたえます。
△ちょっと緊張ぎみ…
2.ちょっとじらします。
そうすると、鳥はテーブル上でうろうろしはじめます。
鳥が、体重計の方に体を移動させたり、
体重計の方に顔を向けたら、「カチッ」→ご褒美。
ついつい、ここよとか頑張れと声をかけたりしたくなりますが、じっと我慢します。色々な刺激があると鳥は混乱してしまいますので、やって欲しいことができるようになるまで、声をかけたり合図をしません。クリッカーの音に集中できるように静かに静かに。
そもそも鳥さんの行動をじっと観察して、クリッカーを鳴らすタイミングをつかむのは初心者には難しいもの。鳥さんに声をかける余裕はないはずなのです。それくらいタイミングを掴むのはシビアです。
良い行動に対して、クリッカーを一回鳴らしてください。ご褒美は、一口で十分です。もし、間違ったタイミングで鳴らしてしまっても、ご褒美をあげてください。また、クリッカーを鳴らしたときは、いい子ねなどのほめ言葉をかけてあげましょう。
△ここで「カチッ」
3.また、じらします。
今度は、体重計にもっと近づいたら「カチッ」→ご褒美。
「カチッ」は、タイミングが命。カチッと鳴らしたその時は、いい子ね!おりこうね!とほめてあげましょう。
△上の写真より近づいていますね。
4.焦らずに!
動かなくなってしまったら、ちょっとした動きでもほめてあげましょう。
△体重計の方に向かおうとしているところをすかさず「カチッ」
5.またじらす
ちょっとでも体重計に近づいたら「カチッ」→ご褒美を繰り返します。体重計に近づきました。
△近づいてきました「カチッ」
6.さらにじらします
できなくても焦らないで待ちましょう。鳥さんは、一生懸命です。
△ここからが、ちょっと難しいかな。
7.乗りました!
1秒でものったら、「カチッ」→ご褒美。
ここが私達が一番嬉しい瞬間でもあります。ここでは、ご褒美を大盤振る舞い。惜しみなくほめましょう。
△お利口さん! いい子ね!と声をかけてあげましょう
8.体重計の中央へ
少しでも中央に近づいたら「カチッ」→ご褒美
△1mm移動しても「カチッ」
9.またじらす
△だんだん真ん中にきました!
10.キープ
次は、体重をはかるために、体重計の上でじっとしていることを教えます。1秒キープできたら「カチッ」→ごほうび。2秒キープできたら「カチッ」→ごほうびと少しずつ長くしていきましょう。目盛りを確実に読み取れるだけの時間、じっとしていられる様にしましょう。
△キープ!
11.合図をつける
体重計に乗るという合図をつけたいと思ったら、ここからつけます。適当な言葉(できるだけ明瞭な短い言葉)や手ぶりを合図に決めたら、体重計に乗る直前に合図を出します。合図を出した後に体重計に乗った場合だけ、クリッカーをならし、ごほうびをあげます。