落語「芝浜電機」
東京に芝浜という電機屋があった。
真面目で腕の良い電機職人のダンナは優秀な白物家電を作り商売は順調だった。「西の松下、東の芝浜」との名声で日本を代表する電機メーカーに成長したんだ。
しかし
「俺の芝浜電機は世界一の企業になる!」
とコツコツと作ってきた白物家電をおろそかにして黒者政権と結託して軍事産業や原子力発電機器を作り世界に輸出して儲けようとしたが…
やはり悪い事はうまくいかない
原子力関連事業は赤字で企業買収にも失敗した。
それでも優良イメージ企業のバカなプライドで粉飾決算した挙句、真面目な家電、半導体、医療機器部門を手放す破目に陥った。
芝浜電機経営者
「東の芝浜電機は不滅だ! また世界一の企業になるぞ!」と原発建設を止めなかった。
世田谷区民サザエさん一家
「また昔の東の芝浜に戻って!」
芝浜社長
「いや、世界の中心で活躍する夢を諦めない!」
サザエさん
「……」
社長
「よそう。また夢がさめるとイケナイ」