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究極の非日常・・・の巻き




2017年1月7日(土)
川越は快晴なれど、寒いぞ!
だってここは河川敷。風が無いのはありがたい。まだ09:00前だから、霜柱もザックザクだ。ここはサバイバルゲーム場、デザートストーム。本日の戦場だ!

私の所属するオートバイツーリングクラブ旅人協同組合は、新年会と称して貸切りサバイバルゲームを行うのである。
え?サバイバルゲームを知らない?

説明しようサバイバルゲームとは・・・いい歳こいた大人による、健全な戦争ごっこ。玩具の鉄砲で撃ち合うのであるが、弾が当たったか否かは、自己の良心に委ねられる。だから自分に厳しくできない人間は、サバイバルゲームをやる資格はないのである。(あれ、俺って自分にも他人にもアマアマだぞ?)

と言うことで、旅人協同組合に限らず、鉄砲遊びが好きな方を集めて30名弱のB Bソルジャー達による健全な戦争が行われるのである。
半数近い人が初めてサバイバルゲームをやると言うことで、経験者の私は赤子の手を捻るが如く、次々と敵兵をやっつけていく・・・はずであったが、人より長くて重たい鉄砲のお陰で?前半で既にヘロヘロ。いっぱい倒したけど、いっぱいやられたなぁ・・・。
和気あいあいと王道のフラッグ戦や、貸切りならではのルールのゲームを楽しむ。

休憩時もアカデミックな・・・お上品とは真逆の・・・会話で盛り上り、美味しいご飯でエネルギーチャージ!
午後も「疲れたー」を連呼しながらも、楽しい時間を過ごす。

そして最終ゲーム。
フラッグ戦なのである。
復活ありのルールで膠着状態が続く、私と20年来の戦友である毒シュバルツコフ氏(以下、毒氏)は、大きく迂回し敵陣のフラッグを奪取すべく行動を開始。
毒氏「クリア」(安全確認完了の意味)の声を聞きつつ、数々の遮蔽物(キルハウスと呼ばれる小屋型の物)を素早くチェックしながら突き進む。
フラッグまで50m。真っ直ぐ走れば10秒も掛からないだろう。しかしここは戦場。しかも敵陣のど真ん中である。お互いの死角をカバーし、時にハンドサインを駆使し、フラッグまで10m。後一つのキルハウスを越えればフラッグという所までたどり着く。

ひで坊「俺が囮になるから、お前がフラッグをゲットしろ」
毒氏「・・・分かった」

幾多の戦場を渡り歩いた毒氏の心境は、忸怩たる物があったに違いない。だが、昨年末に子供が生まれたばかりの新米パパである毒氏を死なせる訳にはいかないのである。
許せチュナッペー、パパはいつでもお空から君を見守っているぞ・・・

「行くぞ!」

っと、駆け出す我々。重いライフルを構えて、いつ飛び出してくるか分からない敵兵を、いつでも撃てる体制で走る!・・・走る・・・あれ?あれれ?


フラッグが無いんですけどー!


えーっとね、我々がB級戦争映画ばりの茶番劇を繰り広げている間に、とっくにゲームは終了していましたとさ!


いやー、物凄い緊張感とあまりにもスムーズに進軍できるから、「罠かも」とは思ったけど、「終わってる」とはこれっぽっちも思わなかったよ。
でも、このアホな感じが我々らしくて楽しいなぁ。


サバイバルゲームの楽しさは、やった人しか分からない。そういう意味では、バイクと同じ。乗った人しか感じられないあの感じ。
きっと、世の中にはまだまだ知らないだけで、もっと楽しいことがたくさんあるに違いない。それにいくつ出会えるかは、ちょっとしたきっかけと、ちょびっとの勇気なんだろうなぁ。


追伸
チュナッペーの面倒を見てくれた皆様、本当にありがとうございました!
本人は帰宅してからも「今日は楽しかった!美味しかった!」を連呼しておりました。
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