ラジオで「夜明けのスキャット」を聞きました。この曲のイントロはミュートしたギターにエコーをかけた音が印象的ですが、レコーディングの時はエコーの機械が上手く働かずに苦労したという話を聞いたことがあります。あの音は聞いた限りではスプリングリバーブではなくてテープエコーではないかと思います。テープエコーってのは結構高かったし、その高い機械が働かないと来ては、ミュージシャンもスタッフも相当いらいらしたことでしょう。
それはそうとして、ミュートしたギターにエコーをかけるのはパープルシャドウズの「小さなスナック」の間奏も印象的です。多分ベンチャーズなんかでもあったかもしれんので、そう言う意味ではよくある技と言えばそうなのでしょう。
これらの曲は1960年代ですが、私が高校生だった1980年くらいでもテープエコーの機械は普通で10万くらいしてました。その頃はアナログディレイで3万くらいで、デジタルディレイはレキシコンとかいうのがあったのかなかったのか。あったとしても数10万でしょう。高校生のアマチュアバンドでディレイを持ってた奴は見たことなかったような。私もアンプのリバーブだけでしたし。
今は1万円しないマルチエフェクターでもディレイタイム数秒というロングディレイが可能になってます。デジタル技術ってのはそこまで進化したわけですが、なんでもできるとなるとかえって「夜明けのスキャット」とか「小さなスナック」とかのようなちょっとした技を使った印象的なフレーズが出てこないなぁとか思って。ま、ほとんど自分についての話なのですが。
そんなところに反発しての問題ではないのですが、実は今はアナログディレイを使ってます。まだ使い方がよくわからんというか、実際曲によってどれくらいかけたらいいかってのを思案中。しかし、なんだかんだ言ってデジタルディレイの方が使いやすいような気が…。そうやってウダウダ言いつつ、もしかしてそのうちテープエコーを使ってたりするかも。なんにしても悩む悩む…。