コンピューターというかテクノポップというか、シンセサイザーをシーケンサーで鳴らすような音楽はYMOのようなのしか想像できなかった頃、あれは30年ほど前でしょうか。あるFM番組で「コンピューターで“A列車で行こう”を」というのを見つけました。番組名は忘れたのですが、そういうビッグバンドでやるような曲をコンピューターで演奏できるの?というのが不思議でそれはそれは興味津々で聞いてみたのですが、なにしろ深夜番組で夜中の1時くらいからの放送で、なおかつその企画が番組内の1コーナーらしく聞いててもなかなか曲が始まらないので、聞く前に寝てしまいました…。
今から考えると、その時点ではドラムもベースも打ち込みでやるのは珍しくなかったでしょうからそれほど期待することはなかったのかもしれません。んで、昨日話題にした中原めいこさんのCDで「すてきなじゃじゃ馬ならし」という曲があって、それは本来ビッグバンドでやるようなアレンジをシンセでやってました。もっともドラムとかベースとかギターは人間が弾いてるようで、ラッパやサックスのパートをすべてシンセでやったと。あれは結構面白かったです。
なんかシーケンサーとシンセだけで演奏する、ケーブルで繋いだ中だけで信号がやりとりされ、それに生身の人間の演奏を合わせるって発想が無かったんですね。考えてみればYMOでも幸宏氏はドラム叩いてたし、細野さんもベース弾いてたし、ギターが入ってたりもしたので、別に驚くことはないのですが。
YMO以降「テクノポップ」という言葉が一人歩きしたことあって、プラスチックスとかヒカシューとかみんなそう言われてましたね。プラスチックスはリズムボックスだし、ヒカシューはメロトロンだし、テクノといえばそうなのかもしれませんが。あとはシンセってもギャグシンセサイザーはテクノポップとは違いますよね。と、ぼけてみても今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。