BS日テレの「愛車遍歴」という番組をたまに見ます。そのときのゲストによるのですが、いかにも高級外車乗り回してそうな人より、意外性を期待するので女優さんとか女性ミュージシャンのときが面白いですね。昨日のゲストは女優の伊藤かずえさんでした。
免許は19歳で取ったそうで、ドラマで主役をバンバンやってた頃なんですね。よくそんな余裕があったものだと。さらに、最初に買ったのが日産のエクサ。覚えてる人いるでしょうか? 後ろの部分を取り替えてクーペ風になったりバンのようになったりする妙な車です。なぜエクサ?というと、スポーツタイプが欲しかったからだとか。
次が日産のローレルでそれが二十代半ばだったそうでこれまた意外。あれはおっさんの乗る車ではないかと。そのローレルに二年ほど乗ってから買ったのが初代シーマ。なんか、お父さんが日産社員だったのでそこばっかりなんですね。
なにが凄いと言ってそのシーマが気に入って20年以上乗ってるんですと。「車は調子いいし、他に欲しい車ないし、シートも全然へたってないから換える必要なし」と。かっこいいです。ちなみに、走行距離が10万キロになったときエンジンを新品に載せ換えて足まわりも取り換えたから「また新車になった」のだそうです。チューンナップのために別のエンジンに載せ換えることはあっても、同じエンジンの新品をもう一度というのは凄く珍しいそうですね。日産に新しいエンジンが三つだけ残ってたので実現したそうな。
その他ボディーの細かい傷はタッチペンで直してあって、それももう同じ色がないから所々白い塗り後があるのですが、別に気にしないと。もうここまでくるとホレボレします。現在の走行距離は約23万キロ。本人曰く40万キロくらい行けるんじゃないかと。
車好きにもいろいろあって、次々に新しいのに乗り換える人を見ると「車より新しい車を買える自分のことを自慢したいだけなんじゃない?」とか思いますから、こういう「とことん乗り倒す系」ってのはいいですね。ロリーギャラガーの塗装ハゲハゲのストラトとか鮎川誠さんのレスポールカスタムに通じるものがあってロックな感じです。
ということでなかなかいいもの見せてもらいました。彼女は気取ってなくて、いい年の取り方してますよね。