ご存知麻丘めぐみさんのヒット曲ですが発売が1973年7月だとか。私は小学4年生でした。なにしろ南沙織派だったので、ライバルとなりうる長い黒髪の清純派アイドルは敵でしたから彼女のことは当然嫌いでした。この曲の発売当時の思い出としても、左利きのいとこがシングルを買ってきてニカ~っとしてたことくらいで「ケッ」という印象。それがあんな大ヒットになるとは。
この曲は千家和也氏の作詞ですが当時はあれこれ言われたはず。何しろ70年代なので、左というと学生運動系の連想をしたことでしょう。1コーラス目は平和なのに2コーラス目の「短い手紙を書くとき」「誰かに電話をするとき」というのが何か秘密の連絡を取っていることを疑わせます。さらに「ブラックコーヒー」も彼のダークな一面を覗かせ、多分彼女の親族に公安の人間がいて、危険人物リストに彼の名を見つけたことから交際を反対され「私は右ききすれ違い」「私の右きき直せない」と悲しむのだろうとか。
あるいは格闘技ファンであれば、右ききと左ききが相対すれば喧嘩四つなわけだからすれ違いとは言わんやろ?とか。また几帳面な人だと、向かい合って手を繋ぐ場合は利き腕同士を繋ぐことになるからちょうどいいんじゃないの?とか、細かいことをいう人もいただろうと。実際にあったものでは、黒々ととぐろを巻いた野グソをした人が「私の私のウ○コは~ 左巻き~♪」と歌う最低のネタがありました。それも天下の少年ジャンプで。
なお「チ○コがズボンの左側にあるから“私の彼は左寄り”やろ?」とか「エッチするときはどっち利きやねん?」とかいう品の無いことを言う人は友達になれません。とはいえ、そもそも「小さく投げキッス」するとか「やさしく小指をつなぐ」とかそういう男も気持ち悪いですけどね。…って、気持ち悪くないですか? そうですか、まあいいです。
それにしても、1曲でこんだけ語れるのがヒット曲の証です。千家和也先生はキャンディーズの「年下の男の子」とか「内気なあいつ」というのもありましたし、アイドルにこういうタイプの曲を提供して男子のハートを掴むのはお手のものかと。多分天才です。