お正月は奥田!というのは昔から決まっています(?)。正月に久しぶりに本屋さんに行ったら奥田英朗さんの新刊が出てるのを発見したのでした。紹介によると「中古車店に毎晩クレームをつけに通う3人組、麻雀に明け暮れるしがないサラリーマン、パチンコで時間をつぶす失業保険受給中の女、寺への寄進に文句たらたらの檀家たち―。鬱屈した日々を送る彼らの前に現れた謎の女・美幸。愛と悲哀と欲望渦巻く連作長編小説。」とのこと。
私は奥田英朗さんの本はほとんど読んでるのですが、最近忙しくて本屋さんをウロウロする時間がなかったのでこれは知りませんでした。一番最初に読んだのが「ララピポ」だったのですが、今回のも「連作長編小説」と聞いてピンと来ました。あの「ララピポ」でもお馴染みの、短編を繋げていって途中から見事に登場人物がリンクするというあれです。今回はタイトルが「噂の女」ということからわかる通り、その共通する人物が女性だったりします。
いつも通りの見事なストーリー展開と絶妙な台詞回しでもう一気読みですね。新年一発目はあっという間に読み終わってしまいました。これはオススメです。どーですか、お客さん。
噂の女 奥田英朗著 新潮社 1500円