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歌姫について考える

2019年02月12日 | TV番組レビュー

 昨日TBSテレビで「歌のゴールデンヒット―昭和・平成の歴代歌姫ベスト100―」というのをやってました。TBSでは昭和歌謡の人気女性歌手を「歌姫」として取り上げる番組をたびたびやってますし、「歌姫」というドラマもやってたくらいなので、よほど「歌姫」が好きなのでしょう。

 こういう番組を見るたびに歌姫ということについて考えさせられます。すなわち「男だったらどういうんだろう?」と。姫に対応する言葉だとやはり「殿」でしょうか。そうなると「歌殿」ということになり、あんまり語呂はよくありません。あとは「歌王」とか。昔「殿さまキングス」というグループもいたくらいですから、「歌キング」というのもありかも。あるいは意表を突いて「歌旦那」とか。

 かつて「笑っていいとも」のタモリさんとさんまさんのフリートークのコーナーで「タモリの呼び名を考えよう」という企画がありました。要するに欽ちゃんは「大将」、ビートたけしは「殿」と呼ばれてるので、タモリだったら何がいいだろうと。

 その際視聴者からの応募で「チーママ」というのがあり、さんまさんが大受けして「お願いですからチーママにして下さい!」と言って大笑いした記憶があります。まぁチーママは無しとして「歌大将」というというのはありでしょうか。

 ところで、今回TBSの番組を見てて疑問に思ったのは「歌う女は誰でも歌姫なのか?」ということ。実は昨日はNHKFMで松本隆三昧の番組を聞いてたので序盤は見ておらず、たまたまテレビをつけたらもう56位でした。それがキャンディーズだったので「うわーい」と喜んだのですが、私だったらキャンディーズを歌姫とは言わないなぁ。歌も上手いしアイドルグループとしても凄く好きなんですけど、そういうイメージじゃないし、そもそもコーラスグループをまとめて歌姫というのも違和感あるし。

 「歌姫」ということに関しては、かのクリス松村氏がその著書「『誰にも書けない』アイドル論」で書いてた話が印象的です。それによると「以前、某番組で、デビューするかしないかの少女に対して、『新しい歌姫誕生』と台本に書いてあって、『いくら才能がおありでも、私はこんなこと絶対に言えません』と断固拒否したことがあります。」と。さらに「『歌姫』とか『ディーバ』とか、やたら使われて、もうバーゲンセールのようですね。」とも。これ以外でも、歌であれば「名曲」、ダンスであれば「キレッキレ」、歌唱力に関しては「歌うま」という言葉が安売りされてるとも思いますね。

 ちなみに今回のTBSの番組はレコードやCDの売上でランキングをつけてたので、昭和・平成の歴代歌姫1位はダントツでAKB48でした。やっぱり現代の歌姫というとAKBですよねっ! (と、どの口がいうかと)