さて、昨日の続き。キャンディーズの10000人カーニバルVol.2のメドレーに入ってたのは、他にDO YOU LOVE ME、THE HOUSE OF THE RISING SUN、NEVER MY LOVEなど。
DO YOU LOVE MEは未だにオリジナルを聞いたことないですが、このライブで聞く限りはMMPとの掛け合いもあるノリの良い曲で結構好きです。THE HOUSE OF THE RISING SUNはご存じ「朝日のあたる家」で、サンタ・エスメラルダのカバーもヒットしましたがこのライブの当時はまだそれは発表されておらず、オリジナルはアニマルズということになりましょうか。ただ、私はアニマルズを聞いたことがなく、主にベンチャーズの演奏で聞きました。この曲は邦楽でいうなら演歌っぽいような感じに聞こえて、私はあまり好きではないです。NEVER MY LOVEは、歌もいいですが演奏はホーンセクションが凄くキレがあってgoodです。私はキャンディーズの洋楽カバーではこれが一番好きかも。これもオリジナルは聞いたことがないですが、尾崎亜美さんも桃姫バンドでカバーしてて、そちらは結構しっとりしたアレンジでした。
メドレー以外では、「(THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU」が秀逸で、アレンジはストリングス以外はカーペンターズとほとんど同じで、よくこれをステージでやったもんだと。MMPもコーラス頑張ってます。ちなみにこれの邦題が「遙かなる影」であることを知ったのはこの5年くらいあとです。お恥ずかしい限りで…。(こればっか) もちろん今ではカーペンターズの方が良いとは思ってますが、キャンディーズのライブヴァージョンもなかなか。この曲自体を凄く気に入って、一時DTMをやってたときにキーボードマガジンにスコアが出てたので全パート打ち込んでみたことがありました。もちろん私はキーボード弾けないので、すべてマウスで五線譜に入力したわけで完成までに半年以上かかった記憶あり。
「SIR DUKE」はご存じスティービーワンダーの曲ですが、キーはもちろん違ってますが、アレンジは基本的にそのまま。あの間奏のユニゾン大会が凄くかっこよくて、その後スペクトラムの「ミーチャン Going to the Hoikuen」を聞いた時など「フフン」と思ってしまいましたとさ。このライブではミキちゃんのソロボーカルなんですが、表彰ものの名演です。多分キャンディーズで洋楽カバーを真剣にやりたがってたのはこの人だけなのではないかと。この曲に関してはオリジナルよりはキャンディーズのヴァージョンが好きだったりします。
そして、後楽園球場での解散コンサートについてですが、ここは序盤がすべて洋楽カバー。しかも1曲目の「OPEN SESAME」はMMP+HORN SPECTRUMのみでの演奏。この演奏が私のその後の指向を大きく変えたというかスペクトラムのファンになったキッカケでもあります。10000人カーニバルではMMPのホーンセクションはトランペット×2+バリトンサックスの3人だったのですが、このファイナルカーニバルではMMPがトランペットとバリトンサックス、HORN SPECTRUMがトランペット×2+テナーサックスだったので、合計5人と人数が増えた上に突き刺さるようなホーンの音に「なに、これ? かっこいい!」としびれました。この曲が凄く気に入ったので、オリジナルのKool & The Gangのベストアルバムを買ってきて聞いてみたところ「あれ…違う曲?」と思った程。まぁ編成も違うしアレンジも変えてるわけですが…。
次がEW&Fの「JUPITER」。これも、こんなにけたたましいトランペットの音を聞いたことがないという衝撃で、さらに間奏の転調がすごくかっこよくて一気にやられました。実はこれもオリジナルよりはこっちが好きだったりします。
次がスリーディグリーズの「DO IT (USE YOUR MIND)」で、これも勢いがあってかっこいい曲。パンチが効いてるとかいう一言では片付けられませんね。実はオリジナルは未だに聞いたことなかったり。
4曲目の「PLAY THAT FUNKY MUSIC」はワイルドチェリーズの曲で、これはさすがにあちこちで聞きますし、「元気が出るテレビ」のダンス甲子園ではテーマ曲のようになってました。ここでのヴァージョンはオリジナルよりビシっと締まった感じのアレンジで、なおかつ間奏のギターソロがすごくかっこいいです。このソロは、途中で音が変わってるので二人が8小節ずつ弾いたのはわかるのですが、当日見た人の話によると前半が西慎嗣さんで後半が山田直毅さんだそうです。西さんはこの直前に弦を切ってしまって急遽ギターを取り替えたのでセッティングが間に合わなかったのかペッキペキの音で弾いてますがそれがかえってかっこよかったり。
次がまたEW&Fの「FANTASY」。当時流行ってたのでしょう。もちろんオリジナルとキーは違ってますが、ここでの演奏はかなりメリハリがついてる感じで私は好きです。当時ラジオたんぱの「ヤロウどもメロウどもOH!」に「メモリアルキャンディーズ」というコーナーがあって、そこでキャンディーズの洋楽カバーの人気投票をやってましたがこの曲がダントツで1位でした。誰が聞いてもかっこいいと思う演奏です。実は私はオリジナルよりはこっちの方が好きだったり…。
最後が「GOING IN CIRCLES」で、これがThree Dog Nightの曲だというのは今日知りました(笑) いい曲だしすごく意味のありそうな間奏とかエンディングのギターソロとかすべて含めて名演だとは思うのですが、私はやっぱりディスコ系の方が好きですね。
と、そうやってオリジナルを聞いてみて比較して気に入ったのもあればそうでないのもあり、洋楽を日本人がカバーするとどういう感じになるかというのを体感したり。料理でもイタリアンを日本人向けにしたり、餃子の王将では本場の中華とは明らかに違う中華料理が出たりすると、そういう世の中の機微を感じた気分です。そういう意味では本当に勉強になったので、アイドルおたくで良かったなあと。(って、どういう結論じゃ)