いずれにしても厄年がおわるのでせいせいしてます。そんなに縁起をかつぐほうではないのですが。
いずれにしても厄年がおわるのでせいせいしてます。そんなに縁起をかつぐほうではないのですが。
3週間10冊勝負ですが、まずみうらじゅんの2冊を読破。どちらも読みやすくて渋滞中の暇つぶしにはピッタリでした。どちらかというと「マイブームの塔」に期待してたのですが、予想に反して「青春ノイローゼ」の方が面白かったです。最初は「なんか“岡本信人”とかつまらんことグダグダ書いてるなぁ」と思ったのですが、中盤の「俺だけの旅」以降は結構面白かったです。
「マイブームの塔」の方は、あちこちの雑誌に書いたものを集めてあるので、同じ話が何回か出てきたのが残念。また、この本で一番面白かったのが巻末のナンシー関による解説だったりします。みうらじゅんの関西人分析に対抗して、モロ東北、ニセ東北、東北ユダという分析を書いた下りは絶妙。詳しくは本を読んでもらう方がいいのですが、東北ユダというのは「中途半端に関東圏に近いせいか東北の自覚がない、というかあわよくば北関東に紛れ込もうと企んですらいる福島県人に多く見られる。」という人の事です。
たしかに北東北の人同士であれば問題がないのが、福島県の人が北東北(特に秋田、青森)の人を見下すような態度をとる場面にしばしば遭遇します。(本人が意識してるのかどうかはわかりませんが) 北東北の人たちは自分の足元をじっと見つめつつ、東京に対して憧れのまなざしでチラッチラッと見上げてるのですが、福島県人の姿勢はというと両手を腰に当てて白河の関に立って東北全体を見下しているという事になります。しかし、その影で北関東の人からは後ろ指を指されているのは言うまでもありません。
またナンシー関は「福島県人に訛りの抜けない人が多いのは、茨木や栃木といった北関東圏の訛り事情と理由は同じだ。自分は訛っていないと思っているのである。」とも言ってます。これは私も実感したことがあります。福島の人は青森の人に面と向かって「訛ってる」といいつつ自分は「ハイパパさん、酒飲むんだばい? おもしっとこあんだ。今度一緒に行がねかい?」などと言います。(一応訳すると「ハイパパさん、お酒飲むんでしょう? 面白いところがあるんです。今度ご一緒しませんか?」という事になります。) これが青森の人だったら、いきなり腕をぐっと掴んで「飲み行ぐべ!」の一言で片付くわけですので、どちらが男らしいかは一目瞭然。
なお、私はすべての福島県人がそうだと言っているわけではなく、あくまでもそういう傾向があるようだと言っているだけで…え~と、まぁ私の郡山でのプライベートな知り合いはいい人ばかりでした。(←すぐ逃げ場を作る) ちなみにナンシー関は青森県人です。私はというと、私以外の家族はすべて青森出身で郡山にも5年住んでました。なので、郡山の人が青森の言葉を「訛ってる」と言ってたのを聞いて強い違和感を覚えたと。
ちなみに、私自身は加賀百万石の高貴な生まれですので、北東北がどうだ南東北だどうだなんてのは非常に小さな問題です。実際は、足元にじゃれついてくる江戸や浪花や尾張の人たちの喉元をコチョコチョと撫でながら「おぅおぅ君たちも早く垢抜けるといいねぇ」と言いながら暮らしてるようなもんです。ま、今は埼玉なんていうクマソの里に住んでますが(以下自粛。もしかして、また敵を増やしたかもしれなひ)
週刊誌チェックのために書店に寄ったら、思わず「ザ・ベストテン~甦る80'sポップスHITヒストリー」という本を買ってしまいました。ザ・テレビジョンの別冊ですが、「番組史上初の公式DATA BOOK!!」「1978年~1989年の全ランキングデータを写真つきで紹介!」というものです。
ただし、私の関心は1980年代中期のアイドルポップスに限定されており、要するに「亜美さんの作った曲は何曲ランクインしたのか?」という点に集約されてます。この件は研究室のどっかにあらためてアップするとして、ざっと見ただけで
松本伊代:「時に愛は」「恋のKNOW-HOW」
河合奈保子:「微風のメロディー」
松田聖子:「天使のウインク」「ボーイの季節」
岡田有希子:「二人だけのセレモニー」「Summer Beach」
が10位以内にランクインしてます。また、スポットライトに志村香が「曇り、のち晴れ」で出たそうです。それを考えると「POINTS-2」というのは、かなりすごいアルバムですね。(なお、この本では作詞作曲者は表示されておりませんので、挙げた曲はあくまでも私の記憶に頼っての事です)
なお、松田聖子は「天使のウインク」のときに結婚・休業宣言したので2週連続1位になった「ボーイの季節」では一度も出演してないんですと。もうちょっと粘ってテレビ出てれば「天使のウインク」を凌ぐヒットになったかもしれんのに。ブツブツ。
ところで、私にとって「ザ・ベストテン」は一生懸命見た時期と、まったく見なかった時期と、暇があれば見るという時期があって、特別に思い入れが強いわけではありません。一生懸命見たのは中学生の頃で、「アリスは出るのか? 甲斐バンドは出るのか? ゴダイゴも結構かっこいい」とか言いながら見てました。
中学時代にアイドル歌謡ばっかり見てた反動で、高校に入ると「テレビのベストテン番組なんぞを見てよろこんでるのはバカ」という極端な考え方になり、しばらくまったく見なくなりました。なので久保田早紀とかその辺はベストテンで見た記憶がありません。ですが、また見るようになったキッカケは石川ひとみの「まちぶせ」で、昭和56年の夏ごろからはまた毎週見るようになりました。
大学に入るとまたほとんど見なくなりました。というのも、貧乏学生だったもので最初の1年半はテレビがありませんでしたから。その後、バイト先のテレビを貰ってきてからは(買ったのではない)、また出来る限り見るようになりました。なので、昭和59~60年くらいのヒット曲は結構わかります。んで、そのうちおニャン子関係がゾロゾロ出るようになったら見る気が失せてしまい、おまけに就職直後は生活ペースが変わってゆっくりテレビを見る機会もなくなったと。おニャン子に関しては、「あの人たちがいなければもうちょっとまともな歌手がランク入りしたのではないか?」と、結構恨みを持ってみてました。いまのハロプロにも近い思いがありますが。
そんなこんなですが、なんだかんだ言ってこの番組では甲斐バンドも見られたし、亜美さんも歌は歌わなかったもののゲストで出たし、渡辺みさっちゃんを初めて見たのもこの番組だったし、結構お世話になってます。あと、アイドルで好きだった斉藤由貴、荻野目洋子などは結構この番組で見られたのでよかったと。
この本はランキング以外にも、スポットライトに出た曲の一覧も年毎に並べてありますので気が利いてます。まだ出たばっかりのようですが、あまり高くないし置き場所にも困らないし、「あの曲っていつ頃流行ったっけ?」というのを調べるには大変便利です。一家に一冊あってもよいでしょう。どーですか、お客さん。