迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

[各駅停車で南へ]その16・桜島

2007年04月05日 | 旅する。
4月5日

谷山港へと向かうバスの乗客は2人だった。

ひとりが降りると、「お客さん、港に着いたら言いますから」と、運転手はいきなり料金表示を「谷山港」まで進めた。

フェリーはいびすかすの二等船室に、客は少なかった。

出航すると、甲板の西側で桜島が噴煙をあげていた。





[各駅停車で南へ]その15・噂の「はいびすかす」

2007年04月05日 | 旅する。
4月5日

鹿児島駅から市電に乗り、山形屋バスセンターを目指す。

案内所で谷山港に行くバスの乗り場を尋ねた。

「そこの2番乗り場です。4時31分頃に入ります。フェリーに乗られるんですか?」

はい、と答えると、「船には食べ物や飲み物を売っていないそうですから、そこの地下で買っていかれるといいですよ」と、まことに大事なアドバイスをいただいた。

5分で天丼と太巻きとお茶を買い、乗り場に戻ってみれば、バスが入線した。




[各駅停車で南へ]その14・いさぶろう3号

2007年04月05日 | 旅する。
4月5日

13時02分発の吉松行き普通列車は、観光列車だった。

わざわざ新しくレトロに作られた展望車両で、ほとんどが指定席、各駅に10分ぐらい停車しては客が降りて観光する。

スイッチバックやループやトンネルについて懇切丁寧な解説があり、絶景ポイントでは列車が止まって「どうぞ窓を開けて撮影してください」というサービスぶり。

あまりにやることが多いので、寝るどころか、座る暇もない。

親子連れには運転士さんも、特別に優しい。




[各駅停車で南へ]その12・九州縦断

2007年04月05日 | 旅する。
4月5日

博多駅7時23分発熊本行きに乗車。

JR普通列車だけで九州を回るのは、けっこう骨が折れる。

しかも、私は今晩18時に鹿児島から出航する屋久島行きフェリーに乗ろうとしている。

昨日までは多少乗り遅れようが、いくつもの選択肢があったが、今日は唯一の解しかない。

「決まったレールの上を走るのは嫌いだ!」などと青いことを言ってられないのである。

早朝の博多駅では、寝ぐらを追い出されたホームレスらしき人々がよろめき歩いている。

たぶん、私よりもはるかに自由だ。そして、自由という行動規範は(やってみればわかるが)、大変キツイ。