今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ナイチンゲールの沈黙(上) 海堂尊 2008年9月19日 宝島社(2回目)

2016-06-22 06:35:14 | 桜宮サーガ
2回目ー。→1回目


○ここまでのあらすじ
小夜チャンは歌ウマ
兵藤センセはトンビ
田口センセは名医




7章
悪の華

12月15日金曜日 午後2時 オレンジ新棟2F・小児科病棟



「多分アイツ、呼んでもこないよ・・・・・・酒でも奢るって言えば別だけど」
「お父さまをアイツだなんて言ってはいけないわ。お母さまはどうされているの?」
 瑞人は唇の端を歪めて笑う。
「お母さまは、俺が小学校に上がる前、別の男と消えたって、酔うと親父がこぼす」
中坊が『すれた青年』になる訳だよ!
ライナス「オトナの身勝手の犠牲になるのはいつも子供たちなんだ!」


「治療内容については、お父さまと一緒に主治医の内山先生から聞いてね」
「そう。でも、聖美先生はいい加減だからな」
 たとえ中学生くらいでも、そういうことはわかるものなんだ、と小夜は感心する。
そういったことへの評価は、
自分に置き換えた「言い訳」をするオトナよりむしろ厳しいと思われる。

のんだくれ親父が一向に来院しないため進められない瑞人の治療。
小夜はダメ親父の説得へ行くことになりました。
なお主治医の聖美はすっぽかす模様。
仕事のトラブルを放置・・・・・・医者云々ではなく社会人として有罪(ギルティ)!




8章
ミニボトル・コレクション

12月15日金曜日 午後4時 本館12F・極楽病棟・ドア・トゥ・ヘブン



「ところで、スペシャル・アンプルはどうしてミニボトルばかりなの? 飛行機に乗っているみたいな気分になるわ」
「当たりです。機内で貰うのを集めているんです」
何をしているんだお前はw


「スカウトなんてナンパさ。とにかく君の歌をもう一度聴かせて欲しいんだ」
冴子のマネージャー(本人曰く『同志』)・城崎、小夜をスカウト。
シークレット・ライブに呼んだのは偶然ではなく、小夜の鼻歌に惹かれてだってさ。
ま、今のところ小夜はそれどころじゃないしな。




9章
屋上の貴公子

12月16日土曜日 午前10時 本館・屋上



「ご招待されたわけだから、食事代は当然そちら持ちでしょうな」
うわーまるで小説に出てくるようなクズだナー。
フィクションだよね・・・・・・?




10章
天窓の黙示録

12月17日日曜日 午前11時 本館12F・極楽病棟・ドア・トゥ・ヘブン



「でもやっぱり、病室でアルコールはいけないと思います」
冴子のスペシャル・アンプルを咎める小夜。
末期患者のモルヒネと同じってのは、ま、屁理屈ではあるよね。


「優等生の答えね。翔子さんと同じ。だけど、あなたは違うでしょ。翔子さんは幸せな娘。彼女の世界は眼に見えるものだけでできている。でも生きるって、そんなにきっぱりしていないものよ。闇を抱える生き方もある」
冴子は自分と同じ世界の人間、『ナイチンゲール』を見抜いていた・・・・・・
小夜が抱える『闇』(≠悪)とは・・・・・・?




11章
がんがんトンネルの魔人

12月18日月曜日 午後2時 本館地下1F・MRI画像診断ユニット



「看護師が医師に横柄な口をきいても、不快に思われるだけです。でもスタッフが患者さんに無神経な口をきけば、影響は測り知れません」
相手が主任だろうが助教授だろうが言うべきは言う。
小夜ちゃんえらい!
神田主任()は廊下に立ってろ!


改めまして、『魔人』島津助教授がMRI検査をやるぞー。
「がんがんトンネル、でありますか?」
「そうだ。宇宙船のコックピットにアツシを送り込む。3テスラ自動操縦マシンだ。すると異星人がアツシに襲いかかってくる。ヤツらはマシンの外側から棍棒でがんがん叩いて、コックピットから追い出そうとする」
これで『ガキは嫌い』だってんだから( ・∀・)ニヤニヤ


勇気あるアツシ隊員は、小夜と共に『がんがんトンネル』へ!
「浜田、アツシを動かすな」
「島津先生、アツシ君が歌って欲しいそうです」
 マイク越しの小夜の声。体動のアーチファクトは消えない。少し考え、島津が言う。
「仕方ない。歌ってやれ。体動より聴覚野のノイズの方がマシだ」
その結果・・・・・・


「これは何だ? 浜田、お前は一体・・・・・・」
(。´・ω・)?

アツシの検査は無事終わり、続いて瑞人の番。
どういう訳か、島津はまた小夜を付き添わせて歌わせる。
「浜田。お前の歌は一体何なんだ?」
 島津は呟く。アツシと瑞人の画像データは全く同じ色調のパターンを呈していた。
(。´・ω・)?????




12章
吊し上げカンファレンス

12月18日月曜日 午後3時 オレンジ新棟2F・小児科病棟



「今、病棟にはレティノの術前患者が二名いるわね。彼らのメンタル面について報告してちょうだい」
アツシはちっと泣き虫、瑞人は親がクズだけどとりあえず本人は冷静・・・・・・


「それは違うわね。メンタル面でこじれているのはむしろ牧村君の方よ。子供なら怖ければ泣く、夜の病院のベッドではママが恋しくなるのが当たり前。素直な甘えや怯えが表に出ない方が、あたしには怖い。牧村君は安定しているんじゃない。自暴自棄になっているだけ」
『千里眼』・猫田の状況判断。

『千里眼』が出した結論は・・・・・・
「二人を愚痴外来にお願いしましょう」
なんだってー?


カンファレンス後、小夜は猫田にMRI検査でのトラブルを報告。
「この問題は単発のトラブルに見えるけど、実は根が深い。一番の問題は神田技師の対応にあるけれど、患者が納得しないまま検査が行われた点は小児科の問題で、主治医の内山先生の力量不足よ。そうやってみんなが、少しずつ小さなミスを積み重ね、大きなミスに育て上げていく・・・・・・」
それな。


さて、この件でも貧乏くじは田口先生ですよ。
「猫田師長って、一体何者なんですか?」
 田口の問いに、藤原看護師は笑って答える。
「ネコ、あの娘はね、東城大学医学部開闢以来の横着者よ」
つまり『千里眼』にロックオンされたおしまいってことだよ、言わせんなm9(^Д^)



こうして田口は、今回起こる「事件」の渦中に巻き込まれていくのであります。
『横着者』猫田の言葉は重いもの多し。
言ってみれば「効率厨」だしね。連中は「知る努力」については怠らないから。

ナイチンゲールの沈黙(上) 海堂尊 2008年9月19日 宝島社

2016-06-17 06:19:40 | 桜宮サーガ
第4回『このミス』大賞受賞作、300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場。大人気、田口白鳥コンビの活躍再び! 今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患者は、眼の癌――網膜芽腫の子供たち。眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口に依頼し、小児愚痴外来が始まった。
裏表紙より。
ご覧のとおり『続編』です。




第一部 天窓の迦陵頻伽

1章
病棟のナイチンゲール

12月14日木曜日 午後4時 本館4F・病院長室



「こう見えても私も、病院行事に協力しているんです」
 高階病院長は田口を見つめる。
「田口先生から、そんなお言葉を頂けるとは・・・・・・これなら安心して、新たなお願いをできるというものです」
そしてまた仕事を増やされる主人公・田口。
口は災いの元!


 大学病院は崩壊寸前だ・・・・・・いや、すでに崩壊しているのかも知れない。
著者が医師だけに、この辺はフィクションじゃないんじゃ・・・・・・(;´д`)


「投票総数ぶっちぎりの第一位は乙姫絶唱。オレンジ新棟二階小児科病棟、浜田小夜さんです。おめでとうございます」
【祝】歌ウマ看護師、忘年会の出し物で大賞獲得
今回は彼女の歌唱力が物語の鍵を握る・・・・・・うん、意味わからんな。



2章
酔いどれ迦陵頻伽

12月14日木曜日 午後9時 桜宮繁華街・蓮っ葉通り ブラック・ドア



「この店ならよく知ってる。シークレット・ライブにはぴったりよ」
忘年会帰りの看護師・如月翔子と浜田小夜は、
客引きに連れられて最近話題の歌手・水落冴子のシークレット・ライブへ。


 舞台の上、冴子が城崎に問いかける。
「あれ、あなたのスペシャル・ゲストでしょ」
 城崎がため息をつく。
「・・・・・・まいったなあ。過去に何があったんだ?」
『歌姫』の歌を聞いた小夜は、叫び声を上げて倒れてしまったのです。
感動しすぎやろ・・・・・・?

小夜は『毒消し』として今この場で歌わされる羽目に。
今聞いたばかりの、冴子の歌『ラプソディ』を歌っていると、
今度は冴子の方が血を吐いて倒れてしまったのでした・・・・・・どういうことなの。



3章
ドア・トゥ・ヘブン(天国への扉)

12月14日木曜日 午後11時 オレンジ新棟1F・救命救急センター



「東城大学医学部、救命救急センター満床です。受け入れ不能」
 無線が無情に響く。翔子がマイクを取り上げる。
「コーディネイターはどなたですか?」
 マイクのむこうの沈黙。
「あんた、誰だ?」
「看護師の如月です」
そして強引に受け入れさせる。この娘は剛腕やでぇ。


「患者を救おうというあなた方の姿勢は尊い。ですが、最後まで面倒を見られないのに引き受けるのは少々無責任です」
たまたま管轄の病室が空いていた当直医の田口。
なかなか厳しいお言葉。

『凍りつく』小夜と反発する翔子に、田口は・・・・・・
「口やかましいことを言ったのは、大学病院のスタッフなら誰でもこう言うからです。手続きを飛ばして正義を貫こうとしても、刃は肝心の所には届かない。いつかしっぺ返しに遭って、叩き潰される。お二人を見ていて、少し心配になったものですから」
あらやだイケメン。
怒るんじゃなくて諭す。ムズカシイものです。


「それなら主治医は当然、当直医の田口先生ですね」
 丹羽主任は追い打ちをかける。田口は言葉に詰まるが、今さら後には引けない。
「当然、です。緊急入院患者は、当直医が受け持つのが病棟のルールですから」
かくして田口はメンドクサイ患者を受け持つことに。



4章
極楽病棟

12月15日金曜日 午前8時30分 本館12F・極楽病棟・ドア・トゥ・ヘブン



 九時三十分。病院棟二階の外来は混み合っている。田口は人の群れを眺める。その一部は、本当に病気を抱えて呻吟し、残りの大半は自分が病気であると信じることで自分を支えていた。
ノンフィクションですねわかります。

『麗しのわが根城』に戻って早々に、例の患者の件で呼び出される田口。
ICUの『将軍』・速水の見立てによると、
「完璧なアル中だな。どうやら調教が必要のようだ」
うわーメンドクサイの引いたな・・・・・・

主治医・田口の判断は・・・・・・!?
「不定愁訴外来からスペシャル・アンプル、ナンバー5を持ってきて下さい」
「何ですか、それ」
「藤原さんに言えばわかります」
田口先生は名医だな(確信)



5章
オレンジの黄昏

12月15日金曜日 午前8時30分 オレンジ新棟2F・小児科病棟



 猫田は千里眼と呼ばれ、周囲から畏れられていた。彼女が支配する世界は清潔だ。
小児科病棟師長は何でも御見通し。


 小児科医が減少したのは、医療行政が小児科を冷遇し続けた結果だ。煎じ詰めれば「小児科はカネにならない」の一語に尽きる。ある病院が小児科を切り捨てると、残った病院に患者が集中する。そして、スタッフが疲弊していく。東城大学病院小児科は、まだ潤沢な人員が確保されていたが、総勢六名という医局員数は、他科と比べるとはるかに少ない。
小児科医が皆ブラック・ジャックになればよろしい。
「ウチの子いつもより熱が~」
「1千万円払えますか?」
9割以上が自分らで面倒診るよ!


東城大学病院小児科が抱える今一番難しい患者は、
眼球摘出が必要な『レティノブラストーマ(網膜芽腫)』の中学生・牧村瑞人。
「ご家族はお父さまだけで、入院時も姿を見せていません。前のこども病院でも非協力的だったようです。繰り返し電話していますが、全然通じないんです」
『でもでもお母さん』も困ったもんだけど、こういうのもなぁ。
「患者の治療」より、「親の対処」がホント大変そうだ。



6章
廊下トンビの襲来

12月15日金曜日 正午 本館1F・不定愁訴外来



「水落さんは地獄の底から甦った不死鳥です。そんな彼女のことを自分の主治医が全然知らないという事実が発覚したら、悲観のあまり症状回復にも差し支えるでしょう。ですから彼女のことを一番よく知る人間が受け持ちになるべきです。ええ、絶対にそうするべきです」
Exactly(そのとおりでございます)
水落冴子の主治医は、田口から兵藤医局長サマにチェンジ!


ついでに『トンビ』からちょっとした情報収集。
「沼田助教授は、田口外来を陰に陽に攻撃しています。何でも、田口先生の不定愁訴外来が心療内科領域を侵犯しているとかいないとか。曳地先生と仲良しで、そもそもはその後釜でエシックス委員長の座を射止めたんです。だから沼田先生の最終目標は、盟友曳地先生の敵討ち、つまり田口先生の引きずり下ろしらしいんです」
沼田助教授サマの活躍は、
田口・白鳥シリーズ第3弾「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読んでね!


数十分後(推定)――
「患者さまの要望に誠意を持って対応するのも、医局長たる者の責務です。水落さんは主治医として田口先生を切望しています。スペシャルな調薬は田口先生にしかできないそうで」
医局長サマの判断は柔軟ダナー




上巻3分の1、まだまだ今回の登場人物の顔見せといったところ。
奴の出番はもう少し待ってね!

チーム・バチスタの栄光(下) 海堂尊 2007年11月26日 宝島社

2016-02-07 08:02:43 | 桜宮サーガ
東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行っていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開を見せる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め・・・・・・。医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作。
裏表紙より。
上巻はこちらー
・・・・・・2週間前て。

○俺的あらすじ
心臓手術のスペシャルチームで3回続いた術中死。
偶然か、医療ミスか、それとも何らかの悪意が――?
高階病院長に原因の調査を命じられた田口は聞き取り調査を行い、
手術の現場にも立ち会うことに。
そして田口が立ち会った手術は無事成功。
杞憂だったのか・・・・・・これで今回の調査は終了かと思いきや、
次の手術でこの事態は簡単に片づくものではないことを突き付けられたのであります。




第二部 ポジ 白い棺(承前)

13章
火喰い鳥

2月25日月曜日 午前10時 1F・不定愁訴外来

 俺は急いでドアを開ける。
 俺の椅子に見知らぬ男が腰を掛け、一心に何かを読んでいた。
田口の城に招かれざる客、来る。


男の名は白鳥圭輔。
『厚生労働省大臣官房秘書課付技官』だそうで。
 擬音語なら〝ぎとぎと〟、擬態語なら〝つるん〟。つややかに黒光りするゴキブリが脳裏に像を結ぶ。
ひどいwwwwww
服装の『某プロ野球球団』の『打線と同じくらいの下品さ』という表現もひどいwww


で、この『ゴキブリ』はここに何しに来たのか。
高階病院長説明よろ。
「田口先生の調査の状況がかなり厳しそうだったので、大学時代の友人で厚生労働省の局長に、非公式に相談したんです。万が一の時のための保険でした。以後、あちらでも同時進行の別ルートで調べてくれていたんです。そして先週、田口先生からリスクマネジメント召集依頼を受けた際に改めて相談したところ、この白鳥君を派遣してくれた、という経緯です」
hmhm。
事態が事態だけに、応援を呼んでくれた訳ですナ?
・・・・・・どういうことだか、高階病院長は『苦り切った表情』みたいだけど。


「田口先生に忠告しておきます。この方は、純粋に論理だけを追求できる資質をお持ちです。不愉快なことを言われても、お気になさらないように。気に障ることがあったら、思ったことをどんどん言っちゃって構いません。この方は外部に対して純粋に論理対応しているので、こちらが何を言っても全然へこたれないはずです。遠慮は御無用、遠慮なんてしていたら、こっちがめちゃくちゃにされてしまいます。何しろ相手はロジカル・モンスター(論理怪獣)ですから、まず第一に、自分の気持ちを守るように心がけて下さい」
お、おう・・・・・・?
はじめまして!
『ロジカル・モンスター』の せかいへ ようこそ!
その ロジモン という いきものは
ひとを・・・・・・どういう奴かは、高階病院長とのやりとり、
そして自身の肩書についての説明からなんとなーくわかる(#^ω^)


さらには・・・・・・
 白鳥のポケットから電子音がした。黄色い丸いものを取り出す。
「病院内では携帯電話は禁止ですけど」
 苛ついた声で藤原さんが注意した。白鳥はソファにもたれて斜め後ろを振り返る。
「違います、ウンチです」
自由過ぎるwww
『地雷原』藤原をものともせず。『コイツは、ただものではない』。


喋るほどに周りをイラつかせる男・白鳥。
でも今は仕事が大事。
とにかく調査について検討しようぜ・・・・・・
「聞き取り調査ファイルを拝見しました。よく観察されてます。完成度が高いです。実に感心しました。〝Bravo!〟です」
はいはいどうもでーす。


「田口センセのファイルは、とても良くできています。パッシヴ・フェーズ調査としては、多分これ以上のものは望めませんね」
 パッシヴ・フェーズ? 何だそれ?
『パッシヴ』(ルビは受動的)・・・・・・(。´・ω・)?


「惜しい、実に惜しい。田口センセには、アクティブ・フェーズ能力が、決定的に欠除しているみたいだ。優しすぎるのかな? でもこの記載を見ている限り、そこまで欠落してないはず。攻撃性の過度な抑制? トラウマに対する代償作用? どっちにしてもその歪みのおかげでこれだけのパッシヴ・フェーズができるとしたら、氷姫よりは格上かな?
 ま、いいや。そのために僕が呼ばれたんだし。苦手な領域をカバーしてもらった上に、時間短縮までできた、と思えばいいのか」
今度は『アクティヴ』(能動的)なんちゃら。
て、分析すべきは田口のことじゃねーからな?(#^ω^)


よくわからない単語が飛び出したので解説を求めた田口。
しかし、白鳥の話は田口には『全然わかりません』。
「なんで、こんなに鈍臭いかなあ。これじゃ、氷姫といい勝負だな。どうも買い被りすぎたみたいだな。いい、よく聞いてね。あんたは対象を自分の繭の中に取り込んでそこでゲロさせる。これがパッシヴ・フェーズ。僕は相手の心臓を鷲掴みして、膿んでいる病巣にメスを突き立てる。これがアクティヴ・フェーズ。わかった?」
おk把握したぶちころすぞ(´・ω・`)
おめでとう!
田口は 白鳥から 『仲良しの一人にカウント』 された!


「僕たちはいいチームになれますよ。だって僕たちはとってもよく似てますから」
組織に自分専用の居場所を創っちゃうあたり、ね。
わかるからこそイラつく田口でありました。


最初の調査対象は田口と言い出した白鳥。
仲良しお喋りタイム継続☆
「田口センセの仮説は、基本線は正しいんです。自分の直感に自信を持って下さい。これは医療事故なんかじゃない。れっきとした殺人ですよ」
断言


次の手術は木曜日――それまでに決着をつけるつもりの『火喰い鳥』白鳥は、
田口を『サポート役』に指名して本格的な調査を開始したのであります・・・・・・
「ううん、今度は、なでなでして欲しいって、泣いてる」
ぶちころすぞ(´・ω・`)





第15章
オフェンシヴ・ヒヤリング

2月25日月曜日 午後3時 3F・ユニット科長屋

「せっかくですから、田口センセの心の荷物をもう少し軽くしておいてあげましょう。この話は、一億円の借金のある相手に、本当の借金は一億と百円です、と告白したようなものです。百円なんて、絶対チャラにしてくれますよ。ね、少しは気がラクになったでしょ?」
調査の『流れ弾の被弾』を訴えた田口を完封。
これは早く事件を解決しないと、1発や2発では済まないぞ田口!



「基礎研究では、未熟で独善的な性格の人間は、パッシヴ・アクティヴ間で、イメージの変化が起こりやすいと言われています。アクティヴ・フェーズでは、隠された本質が出やすい。つまり、二つの相で印象が異なったとしたら、アクティヴの方が素顔に近いんです。これが相転換です。どうやらそのあたりの原理と感覚は理解していただけたようですね」
ギクリ


調査初日から関係者に言いたい放題の白鳥。
当然話をした全員から嫌われるも、白鳥的には手応え十分の模様。
 ふと、これが俺の限界なのかな、と思った。
いやーこれはヒトには無理っスよ。
ロジモンだから、できたこと。





16章
ロジカル・モンスター

2月26日火曜日 午前7時45分 2F・手術部カンファレンスルーム

 これがロジカル・モンスター、か。
関係者の性格や人間関係から容疑者を絞り込んでいく白鳥。
ムカツクけど(#^ω^)





17章
弐重らせん

2月26日午後6時 地下・視聴覚セクション

「白鳥調査官は深部の情報もお持ちらしい。私はこれからすべてご説明します」
白鳥の調査で1つの真実が明かされる。
でもこれは読者も「もしかして?」と疑問に思ったところ・・・・・・だと思う。


「患者を一人術死させたらメスを置かなければならないとしたら、この世の中からは外科医なんていなくなってしまいます」
さすがの白鳥もこの言葉には『黙り込む』。
全く失敗しない人間はいない。そして医師も人間。

最近の医療事故に対する過剰とも言える非難は、
「最善を尽くしたけどダメでした→実は・・・・・・」な例が多すぎたんだよな・・・・・・。
素人にはわからない領域、と高を括っていたツケと言える。
つまり義務教育に「医療」の科目をつくればよろしい(飛躍)





18章
発作

2月27日水曜日 午前11時 桜宮海岸通り公園

「今、ここでは言えません。明日、手術の時にははっきりできると思います。けれども、ひとつタイミングを間違えると、とんでもないことになる。そいつの首根っこを押さえるのは、とても難儀なんです」
白鳥は真相に辿りついた・・・・・・!?
しかしあれだけ自分のやり方に自信満々な白鳥も、『三十苦でしてね』と不安げ。


とにかく全ては明日、と思いきや!
 携帯の呼び出し音。うっとうしいヤツ。今度は何事だ。
 白鳥と決めてかかって電話に出ると、藤原さんの慌てた声が聞こえてきた。
「酒井先生から連絡です。小倉さん、緊急手術だそうです」
なんだってー!?


田口はたらい回しにされながらもどうにか白鳥に連絡。携帯持てよ!
白鳥と話し、手術を止めるべく動いたものの、桐生に押し切られ手術は始まってしまう。
そして・・・・・・
 どこかで見た光景。デジャ・ビュ。
あああ・・・・・・



「その必要はない」
 白鳥の声が響く。どこかで見た風景の繰り返しが、グラスのように砕け散った。
 デジャ・ヴュの印象画が、砕けた。
果たして白鳥が辿り着いた真相とは・・・・・・。



田口の奇妙な医療現場。
こんな素晴らしい作品を上下巻合わせて100円で読める私は、
きっと特別な存在なのだと(以下略)
少し前の有名な作品ほど出回って価格が下がる不思議な世界へおいでよ!

チーム・バチスタの栄光(上) 海堂尊 2007年11月26日 宝島社

2016-01-23 09:51:19 | 桜宮サーガ
東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化。
裏表紙より。
映画化やドラマ化もした有名な医療ミステリー。
元の本は2006年2月。




第一部 ネガ ゆりかご

1章
遠景

2月4日月曜日 午前8時30分 4F・病院長室

「田口先生、実は君に桐生君の手術チームの調査をお願いしたいのです」
高階病院長に呼び出された『万年講師』田口公平。
病院の『スーパー・スター』桐生が率いる心臓手術チームの調査を命じられるの巻。
正確には、医療事故として正式な内部監査が必要かどうかの『予備調査』ですって。
優秀なチームなのに、どういう訳か術中死が3例続いてるんだってさー。

といっても、30例中の3例。
田口も疑問に感じてるけど、成功率9割(平均は6割)なら上々じゃねー?
ま、偉い人は慎重な方がいいけど。


「君は、学生の頃と変わりませんね。病院長に対してそういう発言をなさる度胸には、つくづく感心します」
割と失言が多い男・田口。
高階病院長はキャラクターとして認めてるっぽいけど、人によっちゃ即クビかも。



「これらの術死には三つの可能性が考えられます。たまたま連続した不運。医療事故。それから、悪意によって事態が引き起こされている可能性、です」。
 一瞬、口調に厳しさが混じる。それからもとの穏やかな表情に立ち返り、続ける。
「田口先生には、そこを見極めていただきたいのです」
3つ目のソレは・・・・・・トンデモナイ無茶振りだよ!





2章
監査を望む鷹

2月4日月曜日 午前8時50分 4F・病院長室

 一ヵ所逃げ道を作っておいて、そこに向かって追いつめる。孫子の兵法の応用だ。わかっていてもどうしようもない。俺は肚をくくる。
自分が置かれた状況に対して、すぐに『肚をくくる』。
なかなかできないものです・・・・・・
「なぜ自分(田口)が選ばれたのか」は、この辺に理由があるんじゃ?


田口が調査役を引き受けると、
高階病院長は事情説明のため『スーパー・スター』桐生恭一をお呼び出し。
「田口先生のお話は、高階先生から伺っています」
「どうせ、ろくでもない話でしょう」
「いえ、素晴らしい評価です。院内の出世競争から完全に手を引きながら、大学に居残り続けているタフな方だと」
なんでまだいんの?」という言い方に聞こえなくもない評価。
とにかく田口は、大学病院という組織において「変な奴」らしい。
その辺も選ばれた理由の1つかも。出世絡みで買収されなさそうみたいな?


調査することについて話すと、調査は桐生の方からお願いしたんだってさ。
「誤解しないでいただきたいのは、私が手術を失敗する可能性は今でも決して低くない、ということは自覚していることです。ただ、失敗なら原因を覚知できる自信はある。その点から考えると、この三例の連続術死には強い違和感があるのです」
真剣に技術を磨いた、磨いているからこその自信。
しかし、次に予定されている手術は諸々の事情で話題になってしまい、
そこで術中死が起こると『国際問題にも発展』しかねない。

そんな訳で、桐生は高階病院長に調査を依頼し、
高階病院長は田口に調査役を任せた、という流れであります。
 こういうのを、貧乏くじ、と言うのだ。
全体像を把握してわかったことは・・・・・・
ヒドイ話ダナー。





3章
愚痴外来

2月4日月曜日 午前9時30分 1F・不定愁訴外来

 一階東側、袋小路のつきあたり、日当たりのよいセクション。パーテーションで、三つに仕切られたその部屋が、俺の根城だ。
 夢はかなう。ただし、半分だけ。
 ここで時を過ごすという夢はかなったが、ぼんやりと暮らしたい、という残り半分はかなっていない。
ベテランの『地雷原』藤原とともに、診察するのは1日5人(まで)。
田口先生、メッチャ勝ち組じゃないっスか。
羨ましい・・・・・・代われ。いや、外来患者の対応は嫌だ。そこじゃない。
組織に所属していてのその立ち位置が羨ましい。


 断言してもいいが、例えば桐生が俺の外来に患者を送ることは絶対にないだろう。
『愚痴外来』から見る医師の優劣。
「治せるかどうか」以外に「説得できるかどうか」も医師の実力と言えそう。



『愚痴外来』こと田口の『根城』が出来たのは3年前。
 深く考えなかったが、ひらめきとは、どうもそんな時にやってくるものらしい。教授の肩越しの景色をぼんやりと眺めているうちに、ジグソーパズルの最後の一片が突然、かちりという音と共に形をなした。
パズルを持ってないと、どういう時でもどうにもならないからね?
つまり今は集める時期・・・・・・!




4章
チーム・バチスタの奇跡

2月4日月曜日 午後2時 1F・不定愁訴外来

 綺羅、星の如きメンバーが参集した心臓外科手術チーム。彼らは「チーム・バチスタの奇跡」、あるいは「グロリアス・セブン(栄光の七人)」と呼ばれる。
 このチームが、日本医療の輝ける星であることに、疑いを持つ者はいない。
桐生、そして桐生が率いる『チーム・バチスタ』をべた褒めの記事。
こんな連中を調査しろだなんて、『本当についていない』な、田口。


関連資料を確認して、翌日、田口はいよいよ『栄光の七人』と対面。
次の手術の前に、1人ずつ聞き取り調査をしていくことに。






6章
聞き取り調査1日目

2月5日火曜日 午前10時 1F・不定愁訴外来

「それからな、些細なことをナメていると、いつか手ひどいしっぺ返しを喰らう。もっともこれはオペに限ったことではないけどな」
第一助手・垣谷雄次(49歳)。
ベテランだけにうーんなるほど。
・・・・・・それが本当にはわかってない偉い人もいるけど、ね。



「垣谷先生と比べれば、僕の方がまだましだ」
「そんなにひどいのかい?」
ちょwww
第二助手・酒井利樹(30歳)。
無能に見えるベテランに対して、鼻息が荒いお年頃。
術中死が続いている現状にはえらく動揺している模様。



 自分の名前の由来を説明してもらう、という手法が相手の理解に有効だということは、愚痴外来での経験を通じて気がついた。
田口が皆に訊いてる『名前の由来』。
手術の調査の話をしていて、最後唐突に訊く。
この不意打ちはなかなか、その人の本性というか性質がうっかり出そうなやり方。



「チームを壊し、術死につながったのは。私の技術が未熟だったせいなんです」
 すべてを吐き出した彼女は、肩で大きく息をした。そして初めて、声を上げて号泣した。
看護師・大友直美(33歳)。
え、自白?・・・・・・いや、これは構ってちゃんの雰囲気
全部私が悪いの!って悲劇のお姫様的な。





7章
聞き取り調査2日目

2月6日水曜日 正午 1F・不定愁訴外来

「私自身が当事者の一員だという点を考慮して、可能な限り厳しく検討してみても、私にはこの件がリスクマネジメントへの報告対象にあたるとは思えません。医療ミスが存在していないことは明白だと思います」
臨床工学士・羽場貴之(53歳)。
人工心肺を担当し、手術室のリスクマネジャーでもある羽場はこう断言。


 羽場雪之丞クンには、これからどんな人生が待ち受けているのだろう。俺は密かに、未だ見ぬ彼に同情した。
よ、読めるから!



「このままの状態が続けば、医者も壊れていくでしょうね」
麻酔科・氷室貢一郎(37歳)。
麻酔科の医師はえらい忙しい模様。


 ぴったりあてはまる言葉が、ふと浮かぶ。
 氷室は、死体のような男だった。
エンバーミング的な?
すごい印象だな・・・・・・。





8章
外科医の血脈

2月6日水曜日 午後9時 1F・不定愁訴外来

 言葉にできないものを感知する能力。それが器というものだ。桐生の評価はその意味で厳しい。外科医としての酒井の器は小さい、と言っているのだ。
リーダー・桐生恭一(42歳)。
通常業務でも問題発生時でも役に立たない人はどうすればいいんです?


「明日の手術は成功させます。子供の無限の可能性を潰したくはないですから」
医療行為への情熱は本物に見える。
そしてその情熱で鍛え上げた技術もある。
自分のミスはもちろん、メンバーのミスも見逃しそうにないけどなぁ?
やっぱり偶然なんじゃね?


調査の話が一段落したところで、桐生から逆に質問される田口。
田口と高階病院長との『信頼関係はとても深そう』だってさ。
確かに、ムズカシイ任務に抜擢された訳だから、周りからはそう見えなくもない。

田口に思い出されるのは、大学の卒業試験の追試のこと。
 おかげで卒業証書は手にできたが、代わりに追試課題はずっと心にひっかかり続け、今日に至っている。高階病院長の前に立つと、落第生の落ちこぼれ気分になるのはそのためだ。
(´・∀・`)ヘー
『追試課題』の答えは、この物語の中で出るでしょうか?

そして、遂に手術の日が・・・・・・





9章
アフリカの不発弾

2月7日木曜日 午前8時45分 2F・手術部・第一手術室

 何事も実際に体験してみなければ、本当のことはわからない。俺は今日、「再鼓動せず」という言葉を疑似体験した。術死は、カルテの薄さなどという洒落た表現に収まりきるものではなかった。それは、暗黒の絶望感だった。
話題の手術は無事成功・・・・・・とはいえ、ぎょっとするなこれ。
心臓を止めておいて処置が終わったらまた動かす―
文章にしちゃえばそれだけのことなのに・・・・・・。

医師じゃない俺は「止めて処置してまた動かす」なんてパソコンくらいだけど。
メモリ増設してうご・・・・・・( ゜д゜)!?
あ、電源つないでなかった(´・ω・)




10章
聞き取り調査3日目

2月8日金曜日 午後3時 1F・不定愁訴外来

 昨日の手術が無事に成功したことで、俺は任務の半分を終えた。残り半分についてもゴールが見えた気がした。肩の荷が少しばかり軽くなった感じがした。
そうだね、上巻はもうすぐ終わりだね。


 もっとも、これが大きな思い違いだったことは、すぐに思い知らされることになるのだが。
えっ



 手術室で鳴海を見た時、異質な感じを受けた。戦場をうろついている画家か詩人、と喩えるとしっくりする。自分を特別な存在だと主張はしないが、彼を見た人間は瞬間的に、彼はこんな場所にいるべき人間でhないと感じてしまう。
病理医・鳴海涼(37歳)。
桐生の元義弟で、羽場に言わせると2人は『精神的な一卵性双生児』。


「病理医の立場から、この調査に対するアドバイスはありませんか」
「Noting.(ないですね)。田口先生は本当にお気の毒です。術死三例には、解剖が行われていません。つまり客観的な死亡時医学情報はゼロです。それで後日、死亡原因を調べ直せなんて無理難題もいいところです」
じゃあやっとけさって話だけど、
1回心臓を止める手術法の都合、
『死因があまりに自明』(体力不足か手術ミスのどちらかと思われる)で、
桐生は患者から信頼されているが故に解剖しようって話にならないらしい。
信頼した医師で無理だったなら、これ以上いじるのはやめて!ってなるのかしら。


鳴海は田口の調査方法・・・・・・関係者に聞き取りをして手術を見学する(した)、
その『手順』が気になる模様。
「先生はこの案件を、殺人、しかも犯人はスタッフと考えているということです」
なんだってー

以下『田口仮説』『鳴海仮説』と名前をコロコロ変えて最後は自爆。
『なかなかどうしてかなりの猛者』、鳴海。


「鳴海先生の研究は、桐生先生のバチスタをサポートするためにあるんですね」
「Exactly.(まさしくその通り)」
鳴海涼!きさま!読んでいるなッ!
自分は『桐生の影』だと宣言するこの男、どうも一筋縄ではいかない相手。





11章
バチスタ・ケース32

2月21日木曜日 午前8時 2F・手術部・第一手術室

「カウンターショックの準備!」
 第一手術室は騒然となった。
31例目を無事終えてからの32例目は、まさかの・・・・・・


「残念ながらこの件は、私の調査能力を越えています。至急、リスクマネジメント委員会を招集して下さい」
手に負えないものは手に負えないのである。
そもそも『栄光の七人』にわからないことが部外者にわかるかっての(´・ω・)(・ω・`)ネー




第二部 ポジ 白い棺

12章
廊下とんび

2月22日金曜日 午前11時 1F・不定愁訴外来

 兵藤は、万が一俺がヤツの狙いに気づいたら死に物狂いで阻止するように動くはずだ、と思い込んでいた。その前提で予防線が張られ、さまざまな布石も打たれていた。まあ、そう考えるのは当然だ。この点で兵藤を間抜けと非難するのは不当だろう。ヤツは不運だっただけだ。異次元の価値観を持つ昼行灯相手に正攻法で対峙したことが、兵藤の失敗だった。兵藤の狙いと俺の望みは、実は同じだった。
それでも!
だとしても!
兵藤、m9(^Д^)プギャーwwwwww

しかし『異次元の価値観を持つ』存在には気をつける必要がある。
良くも悪くも。


 この後、俺に未曾有の災厄と福音が同時に襲来するのだが、俺はまだ、そのことを知る由もなかった。
(下巻に続く)
下巻になってからが本当の地獄(?)だ・・・



ちらっと見たドラマでは伊藤淳史があたふたしてる印象だったけど、
なかなかどうしてしたたかというか、いい神経してるよ田口。
きっと下巻では、田口先生が名推理を披露してくれるんだね!ね!