今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

津軽殺人事件 内田康夫 1991年6月20日 光文社

2016-04-10 09:18:06 | ミステリー
 都内のホテルで弘前の古書店主が殺された。殺人現場から消えた太宰治の肖像画はどこに?遺されたメモ‶コスモス、無残・・・・・・"の意味は? 名探偵・浅見光彦は津軽へとぶ。被害者が主宰した「『津軽』を旅する会」に事件の鍵があるとにらみ、参加者を訪ね、そのコースを辿る。蟹田―金木―五所川原・・・・・・そこには奇妙な証言の数々が! 津軽半島を旅情豊かに描く本格推理。
裏表紙より。
ムツカシイのを読んだらホッとするのを読みたいのが人間心理。
初出は1988年「カッパ・ノベルス」。



プロローグ

「ほう・・・・・・ダイイング・メッセージですか。面白そうですねえ」
 浅見は嬉しそうに両手をこすった。警察官の目には、なんとも不謹慎に映ったことだろう。
浅見・名探偵〔ルポライター〕・MITSUHIKO(ゲス)
こんな奴を自ら頼ることにした堀越部長刑事の葛藤が伺えます・・・・・・乙。



第一章 コスモス、無残

「司法試験ていうのは、あれは一種の麻薬みたいなものだな」
「一度か二度くらいはトライするのもいい。しかし、三度目以降となると、もはや際限のないことになってしまうんだ」
次っ・・・・・・次こそはっ・・・・・・!
尋常でない努力を要求されるが故に、今更引けるか!となるのかも、ネ。


3回目の失敗で、浪人仲間・村上正巳(6浪)の話を実感し始めた石井靖子(27歳)。
そして4回目の今回も・・・・・・もう諦めようか・・・・・・そんな風に考えていた彼女に悲劇が。
仕事で上京した父・秀司が、都内のホテルで毒殺されてしまったのです!
 目がうつろになっていた。
(´・ω・)




第二章 太宰治の肖像画

 態勢は整ったものの、捜査には思ったほどの進展が見られなかった。その中で、奇妙に「太宰治」にまつわる情報だけが、二つもたらされた。
太宰「ちょっ・・・・・・巻き込まないでよネ」(妄想)

情報①
事件当夜、太宰治っぽい(『昔の文士みたいなスタイル』の)怪しい人間が目撃された

情報②
被害者・石井秀司は『太宰治が描いた肖像画』を買い取るために上京した


他に情報と言えるほどのモノは無し・・・・・・
いや、警視庁のえらい人たちはスルーした情報が1つだけありました。
「なるほど、それがこれですか」
 浅見はあらためて紙片を眺めた。

  コスモス、無残。
  マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。

「見れば見るほど奇妙な文章ですねえ」
秀司が死の直前に破ったらしい、手帳に書かれていた内容。
でも捜査本部では「俳句でも書こうとしたんじゃね?」で終了・・・・・・終了!?
さすがに無能過ぎないか・・・・・・?

他に手がかりがない中でこのメモに注目した堀越は、
ゲス、じゃなかった、光彦に相談したのであります。

と、なんと光彦、この文章をどこかで見た覚えが!
犯人につながる情報を期待していた堀越は落胆しつつ帰ってしまったものの、
なんで読んだカナーなんだったカナー・・・・・・
 いままで、ただの一度もそんなことは考えたこともないが、あり得ないことではないのかもしれない。
バーロー須美ちゃんはオラのもんだー


「コスモス、無残。マネク、ススキ・・・・・・なあにこれ、太宰じゃないの」
「は?・・・・・・」
「太宰治でしょう?」
母・雪江がナイスアシスト!
そして太宰治の短編をまとめた『津軽通信』、その中に同じ文章を発見!


事件の鍵が「太宰治」にあるのは明らか。
光彦、ちがった、ゲスは、被害者と太宰治の地元である津軽へ!
 浅見は肩を落とした。まったく、藤田のケチケチぶりときたひには、いつもながら感服させられる。
仕事をこじつけて自分の趣味の旅費をせしめようって奴が言えたことかー!


 玄関へ出てみると、大学で同期の村上正巳が立っていた。
「よお、しばらく」
 浅見は懐かしさで、思わず声が上擦った。
靖子の浪人仲間・村上は、光彦と友人でした。
実家に帰った靖子が心配な村上は、名探偵な大学の同期に助けを求めたのであります。

津軽へ行くつもりだった(当然「被害者宅」にも突撃予定だったはず)光彦は、
村上の恋路の応援まで約束。
「浅見・・・・・・」
 村上はまた目に涙を溜めて、テーブル越しに浅見の手を握った。
「感謝する、きみはじつにいいやつだ」
「おい、よせよ、照れるじゃないか」
照れるじゃあないか、ガハハハ(ゲス)
なんか「ドラえもん」が思い浮かんだ。
ひらがなのせいにちがいない。



そして津軽へ向かった光彦は、さっそく被害者の娘・靖子と対面。
「僕は、その時どうだったかという、状況を推理するのに、自分自身をその場に置いてみることにしているんです。僕があなたのお父さんだったら、どうしただろうか、と・・・・・・あの時、お父さんは、訪問客を相手に、部屋に備え付けの冷蔵庫から出したビールを、グラスに注いで飲んでいた。客は隙を衝いてグラスに薬を入れた。それを知らずに、お父さんはビールをあおる。わずかな間を置いて、衝撃的な痺れが襲う・・・・・・」
その時その場でその人は・・・・・・光彦式推理法。
ろくな成果を挙げられない警察に失望し始めていたであろう靖子には、
頼りになる味方、いやもう救世主登場と言える場面かもしれない。




第三章 「津軽」を旅する会

「えっ?」
 浅見はびっくりした。
「ははは、そんなことをしたら、それこそ村上に殺されちゃいますよ」
無自覚というか鈍感なのも罪だよね!
鈍感罪を適用しよう!


翌日。
『「津軽」を旅する会』という旅行グループを主宰していた秀司。
「太宰治巡り」なその旅行、光彦と靖子は、
旅行の参加者からその時の秀司の様子を聞いてみる事に。
「ははは、まさか、ここにこうしているだけで、逮捕されたりしませんよ」
ははは、こやつめ


参加者の1人で、秀司の葬儀にも来ていた高野という男が、秀司と親しかったかも?
そういう話を他の参加者から聞き、2人は高野と連絡を取ろうとしましたが・・・・・・
「えっ? 死んだ?」
えっ




第四章 養鶏業者の死

 事件はあらまし次のように報じてあった。
養鶏業者だった高野は仕事上のトラブルで・・・・・・?

『太宰治が書いた肖像画』の件で何か知っていた、かもしれないの男の死。
光彦が高野について調べ始めると、何やら高野は過去に妙な事件と関わりが・・・・・・

そんな時、秀司の古本屋で働いていた横山美智代が失踪!
東京での殺人に津軽での殺人、さらに失踪・・・・・・全ての真相は・・・・・・



第七章 「マネク、ススキ」の謎

 目を閉じると、いろいろなものが一本の線上につながって見えてくる。その日の石井がそうだったのかもしれない。そう思うと、浅見は、まるで石井秀司の怒りが乗り移ったように、はげしく突き上げる憤怒を感じた。
事件の裏に潜む巨悪を、浅見・名探偵〔ルポライター〕・MITSUHIKOが暴く!


「そういうやつです」
○○○○ーー!!(重大なネタバレなので伏せる試み)




あとがき――「殺人事件」は「無印・良品」

 というわけで、十作目を記念して・・・・・・ということでもありませんが、「殺人事件」の生産者の一人として、なぜ「殺人事件」にこだわるのか――という、自分なりの考えを、この機会に一言、表明しておきたいと思った次第です。
西村京太郎氏の十津川警部シリーズ、
ずらーっと同じ出版社で並んでるとこ1冊取ったら十津川さんじゃなかったことが。
「十津川警部の○○」とか「○○特急殺人事件」なら確定だけど、油断した・・・・・・ガクッ
著者で並べたついでにシリーズで並べてほしいよねー(´・ω・)(・ω・`)ネー

ロスト・シンボル(上) ダン・ブラウン 越前敏弥=訳 2012年8月25日 角川書店

2016-04-09 07:55:51 | ミステリー
世界最大の秘密結社、フリーメイソン。その最高位である歴史学者のピーター・ソロモンに代理で基調講演を頼まれたラングドンは、ワシントンDCへと向かう。しかし会場であるはずの連邦議会議事堂の<ロタンダ>でラングドンを待ち受けていたのは、ピーターの切断された右手首だった! そこには第一の暗号が。ピーターからあるものを託されたラングドンは、CIA保安局局長から、国家の安全保障に関わる暗号解読を依頼されるが。
裏表紙より。
ロバート・ラングドン教授シリーズの3作目。
「ダ・ヴィンチ・コードの人」と言えば、知らない人の方が少ないはず。
元の本は2010年3月。




1

 けっして落胆させたくない、もうひとりの人物だ。
日曜の朝6時、ラングドンに、
『友人にして恩師』である歴史家のピーター・ソロモン・・・・・・の、秘書が電話してきました。
ワシントンDCで開くパーティで講演してほしいんだってさ。今夜
特別にジェット機を手配て・・・・・・フリーダムすぎて降参するしかwww


そんな訳で、ラングドンはワシントンDCの『国立彫像ホール』にやってきまし・・・・・・
8

 案内係はとまどった。「存じません。開始時刻は何時でしょうか」
「いまだよ!」
 男はかぶりを振った。「今夜、スミソニアン協会の何かの催しがあるとは聞いておりません――少なくともここでは」
えっ


一体どういうことだい?
秘書のアンソニーに電話で確認してみようじゃないか・・・・・・
「ピーター・ソロモンはおまえがきょうワシントンにいることなど知らない」男の声から南部訛りが消え、低いささやき声へと変わった。「ミスター・ラングドン、おまえがここにいるのは、おれがそう望んだからだ」
なん・・・・・・だと・・・・・・?




9

「ソロモンは門の見つけ方を教えたうえで、それを解き放てる人間はひとりしかいないと明かした。それはおまえだと」
「ピーターがそんなことを言ったなら、それは思いちがいか・・・・・・嘘だ」
「そうは思わない。それを告げたとき、ミスター・ソロモンは衰弱しきっていたから、信じてやるべきだろうな」
なん・・・・・・こいつは、明らかにヤバい奴だ((;゜д゜))
どうやらワシントンにあるという『古の門』、その解放が目的・・・・・・らしい。
でもラングドンには心当たりがまるでない。


しかし「敵」は、目的のためには手段を選ばないことをラングドンに見せつける。
10

 そんな。
うわあああ((;゜д゜))ああああ



そして友人の身を案じるラングドンに、さらなる悲劇が!
16

「接続にはなんの問題もないよ、教授」サトウは言った。「それから、わたしは戯言を聞かされるのが大きらいでね」
CIAの局長様サトウが、どういう訳かラングドンをロックオン!
ラングドンが、国家の危機を『回避するのに役立つ情報』を持っている
・・・・・・はず、と言い張って離さない。
この件もラングドンには心当たりがないというのに(´・ω・)


ところが、ラングドンはその知識と閃きをつい発揮してしまうのです。
17

 サトウは細い腕を組み、漆黒の瞳でラングドンを見据えた。「教授、なぜこの場にいるのか心あたりがない人間にしては・・・・・・なかなかみごとじゃないか」
なぜ自分が呼ばれたのかわからないと言いつつ、
敵が残した暗号を解読し始めちゃうんだから・・・・・・
「なぜ知ってる?→関係者だからに違いない」と周りが思うのは当然の流れ。
この教授、まるで成長していない(確信)


うっかり自らの首を絞め続けるラングドンは、あることを思い出しました・・・・・・
24

 いまこうして連邦議会議事堂に立ちつくしながら、ただひとつ確信できることがあった。自分がみごとに期待を裏切ったと知って、ピーター・ソロモンは恐れおののくだろう。
かつてピーターから託された謎の小箱。
ピーターが『護符』と呼んだソレを、うかつにも今ここに持って来ていたのです!




30

 ピーター・ソロモンが自分に護符を託し・・・・・・妄想に取り憑かれた異常者が自分をだましてその護符を議事堂に持ってこさせ・・・・・・それを用いて神秘の門を解き放てと要求し・・・・・・その門がおそらくSBB13と呼ばれる部屋にある。
 どうもよくわからない。
いやいや、わかりやすいあらすじをありがとう教授!


『どうもよくわからない』ままラングドンが行動していた頃、
「敵」は、ピーターの妹にして純粋知性科学者であるキャサリンに近づいていました・・・・・・
37

<ウェット・ポッド>に新しい標本が加わったぞ。
この刺青男、本当に手段を選ばない・・・・・・!
キャサリン、逃げてー



そしてラングドンの方もますます厄介な事態に!
40

「ひとつ問題があるんだよ、教授」背後でサトウの声が大きく響く。「いま新しい情報がはいってね。あなたの嘘はもうたくさんだ」
う、嘘なんか言ってねーし!
「この件の鍵を握る(っぽい)重要アイテム」の存在を話さなかっただけだし!


「時間をもらえれば、説明しますよ」
「CIAの本部で頼むよ。さしあたって、拘束させてもらおう」
\(^o^)/・・・・・・?


「ピラミッドを持って!」男は命じた。「ついてくるんだ!」
『気品ある』謎の男、登場。
ピーターは無事なのか?知らぬ間に敵が迫るキャサリンは?
そして「CIA局長をぶちのめして逃走」という状況に追い込まれたラングドンの運命は?



怪しい、というか真っ黒なのは刺青男・マラークだけど、絶対黒幕がいるはず。
そしてラングドン以外は全員怪しく見えるから困る。
まだ続きを読んでないから言うけど、今のところピーターも容疑者。
むしろ1番怪しい・・・・・・『右手首』がなんだって?
死体で出てくるまでは容疑者でござる!

「推理小説というのは」
「決めつけてかかり」
「間違っていたら「著者スゴイナー」でいいんです」

女騎手 蓮見恭子 2012年5月25日 角川書店

2016-02-13 10:19:18 | ミステリー
九月、阪神競馬場。レース中に一頭の馬が暴走し、落馬事故が発生。勝利した女性騎手・夏海は、事故の裏で馬の所属する厩舎内で、馬主と調教師が対立していたことを知る。折しも落馬した騎手の父親が厩舎で何者かに襲われ、重傷を負った。親子は狙われたのか? 幼馴染みの騎手のため、トレーニング・センターや阪神競馬場で事情を探っていた夏海は、元同僚や新人騎手に会う中である疑いを抱き――。新鋭の描く競馬ミステリー!
裏表紙より。
ちょっと毛色の変わった推理小説を買ってみた。
元の本は2010年9月。



【第一章 九月二十五日(土)・第四回阪神競馬五日目
第十R「秋月特別」(三歳以上一六〇〇万下・芝内二〇〇〇メートル)】
長ぇよ


 ――今日は勝てるで!
 手応えはあった。
主人公の騎手・紺野夏海、物語開始早々にレースで勝利!🎊


ただし、気になった事といえば・・・・・・
 一瞬の間の出来事だ。
 スタート直後に聞いた観客の悲鳴は、この出来事のせいだった。
幼馴染みの騎手・岸本陽介が馬を斜行させて他の馬に衝突、落馬して病院送りに。
普段から『制裁ぎりぎりの斜行が多い』って話だし、自業自得なんじゃないっスか。
衝突された方はとんだ迷惑よねー(´・ω・)(・ω・`)ネー


「気付いてないのか? 飯田は最後は追ってなかった。お前とアンちゃんに花を持たせようと考えたんだろ。はしゃぐな、みっともない」
 辛辣なセリフを吐く時だけ、父は饒舌になる。
飯田→本命馬に乗っていた、リーディング首位のベテラン騎手
・・・・・・マジで?(´・ω・)
この親父、「獅子の子落とし」じゃなくて、単に性格悪そう(#^ω^)



夜、調整ルーム。
「よっしゃ! 今から今日の『秋月特別』の反省会や!」
 調整ルームの食堂で、飯田が突然辺りを轟かすような大声で怒鳴った。
参加者は飯田、夏海、『アンちゃん』(=新人騎手)龍太郎、
そして巻き込まれて落馬する羽目になった笠原。

レースでは外側から

ライトニングウルフ(笠原)
ホナミローゼス(陽介)
ミストラル(龍太郎)
残りの他の馬

と並んでいたため、龍太郎に突っかかる笠原。
笠原が外枠に移動となったゲート入りの失敗も、
元々隣にいた龍太郎が『ガチャガチャ』やっていたせいと激おこプンプン丸。
龍太郎(またはミストラル)に刺激されたせいで、ローゼスは逆に走ったのか・・・・・・?

しかしベテランの飯田は、ローゼスの『のんびりし過ぎ』な性格から笠原説を否定。
ついでにレース前に気づいた点を挙げる。
「しかしなぁ、わしが見た感じでは、あの馬は落ち着いていると言うより、今日は『祭りの終わった』状態やったで。まともにスタートしてても惨敗したやろ。パドックに入る前に、何か嫌な事でもあったんかもしれんわ。せやから、人気になっとったけど、俺の中では消しやってん」
「さすがです。飯田さんは他の馬まで、ちゃんと見てるんですね」
 感心したように言う龍太郎に、飯田は「当たり前やん」と答える。
さすが『リーディング首位』やで!


話はローゼスの主戦騎手について。
元々は笠原が乗っていたけど、陽介に乗り替わりになったんだってさ。
「ヤラズか?」
 ヤラズ。
 故意に負ける事を指す隠語だ。
勝って昇級して惨敗ばかりで賞金無しより、
『下のクラスで入着を繰り返す』のを狙うこともあるんだってさ。

で、笠原は飯田の地位を脅かすほどの『トップジョッキー』。
「お前にとっては目先の金よりも、勝ち鞍が欲しい」
「そうだ」と言いたげに、頷く笠原。
「岸本さんとしては、お前にわざと負けてくれとはいいにくい」
「そうです。おまけに乗り替わったのが馬鹿息子の陽介」
そう、ローゼスの調教師は陽介の親父。
元々は新馬戦を勝利で飾った期待の馬。
だけど、無理なローテーションが祟って四歳になっても条件戦をうろうろ。
そういう疑惑も出てくるわけだね・・・・・・?


「確かに、無理を言いやすいわなぁ。しかし、ヤラズは技術のない騎手にはでけへんで。陽介クラスの騎手には無理やろ」
入着はする程度にわざと負けるのも、それはそれで難しい模様。
今日の落馬がわざとなら、入着なんてできる訳がない。


皆が納得できる結論は出ないまま、話題は競馬界全体のことに・・・・・・
 リーディング上位を争う男達の会話に、私も龍太郎も口を挟めずに聞いているだけだった。一部騎手達による寡占状態を憂えているのは、下位騎手だけではなかったのだ。
 いや、彼らは面白くないのだ。
ま た タ ケ ユ タ カ か
・・・・・・的な。


 今日のレースで勝ちを譲られた事が、たまらなく悔しかった。
 飯田にとって、私とはその程度の存在なのだ。たまに女性が勝てば、競馬ももっと盛り上がるだろうと――。
これからだから、これから!


そんな時、テレビで衝撃のニュースが!
「今日の午後九時頃、滋賀県栗東市御園で、日本中央競馬会の調教師・岸本啓司さんが頭部や顔などを鈍器で殴られ重傷を負いました。草津署は現場にいた関係者から、事情を詳しく聴いています」
ついさっき話題になった調教師・岸本が襲われただってー!?
息子が落馬で意識不明になった日に、父親は殴られて重傷。偶然・・・・・・?




【第二章 九月二十六日(日)・第四回阪神競馬六日目】


「まぁ、あのバカ息子に関しては、このまま引退してもらっていいよ」
鷹野さんきっついわー。
親子ともども評判があまりよろしくない岸本家。
親父の方が嫁の実家(父親が調教師)に散々世話になっておきながら、
養父が死んだらすぐ嫁と別れて不倫相手と再婚。陽介はその息子・・・・・・という訳らしい。
陽介も陽介で、親バカが良い馬に乗せて勝たせたら、調子にも乗って遊んでばかりだって。


レース前の控え室で龍太郎に会った夏海は、昨日のレースの件について詳しく質問。
 薄い笑みを漏らす龍太郎。
「捜査官にでもなったつもりですか?」
 彼の言葉に、自分が尋問口調になっていたと気付く。
「だって、気持ち悪いやん」
親の代がどうであれ(夏海の親父は上記の件で岸本家が嫌い)、
幼馴染みとその親父が同じ日に・・・・・・だもんねぇ。そりゃ気になるよ。



「嫌な奴だな。その程度の意識でチャンピオンかよ。本気でやってる人間が聞いたら泣くぜ」
 それが才能というものではないだろうか?
 資質だけで勝ってしまう人間が研鑽し、一流になるのだ。ただ、私は空手の才能を磨こうとしなかっただけだ。
「才能が無くとも努力すれば勝てる」なんてのは、幻想・・・・・・!
わかりやすい例は悟空とベジータ
それから笠原は夏海の空手でマタンキを潰されればいいよ☆


「いいか? 誰にも言うなよ」
 さらに小声になる笠原。
「一時、岸本さんは廃業を考えるところまで切羽詰まっていたらしい。調教師会から金も借りてたしな。いや、事実、勇退するつもりだったらしいぜ」
『岸本厩舎も経営難』・・・・・・hmhm。
つまり、昨日のレースで勝った夏海に『八百長』疑惑をかけているんだね?
ぶちころすぞ(´・ω・`)


「いてっ、乱暴な奴だなぁ」
そのまましんでもいいのよ
『みぞおちに足刀』で済ませるなんて、なっちゃんやさしい!




「やましい事がある時に限って優しくなるけねぇ。だから、男は嫌なんよ」
そっそんなこっ全然全く問題無い話なんでありますです!!

元騎手・里中ミチル。
夏海の同期だった彼女、今は岸本厩舎の厩舎員・里中浩一と結婚して引退。
 たった一度の失敗で、ミチルは繋がりかけた希望を打ち砕かれた。
どんな覚悟があったって、ダメな時はダメっスわ\(^o^)/


旦那がローゼスの担当ということで、ミチルにも聞き込み。
でもローゼスに特別変わった習性は無い模様。
 やはり、あれは不幸な事故なのか――。
天誅ならぬ馬誅なんじゃないっスか。
バカ息子の下手な騎乗には付き合ってられんわーて。


「浩一が先生をバールで殴った。警察はその線で調べちょる」
 言葉を失った。
 まさか、あの浩一が――。
なんだってー!?

夏海は旦那を信じるよう慰めるも・・・・・・
「誰かが、おるんじゃ。うちの知らん誰かが」
ええっ!?
だって子供が生まれたばかりじゃないっスか・・・・・・

「勘や。たまに、馬とは違う何かが感じられる事があった。こう、雰囲気というか」
むむむ!
浩一、ぁゃιぃ。


岸本厩舎のことや「女性騎手」の苦労話をして、いくらか落ち着いたかと思ったところでー
 インターフォンを鳴らしたのは、浩一を逮捕したと知らせに来た草津署の刑事だった。
むむむ!
・・・・・・でもまぁ、事件解決、か?




【第三章 その翌日】


「夏海ちゃんもお父さんと同じ。とても頭がいいのよね」
陽介の母親・芳美。
周りからは色々と言われているけど、夏海は『おかあちゃん』と呼ぶほど親しい関係。
幸い陽介は意識を取り戻した模様。


「あなたなら、警察とは違う視点で事件を解決できそうなのにねぇ」
里中浩一犯人説に疑問を持っているらしい。
といっても、またまたおだてちゃってー。
『探偵』じゃないんですよなっちゃんは。

・・・・・・でも調べちゃう訳だな、これが。
だって・・・・・・主人公だもん☆



調教師、騎手、馬主・・・・・・様々な人間関係を経て、夏海はあの日の真相に辿り着く。
そして最後に判明する「真相のさらに先」は・・・・・・
「綺麗に負けるより、汚い手を使ってでも勝つ。それがプロじゃねえのか?」
綺麗に勝つのが超一流なんつって。



主人公が「騎手」ということで、やっぱり一風変わった作品。
なっちゃんカワイイ!こんな騎手がいたら応援馬券買うお!買い方知らんけど!
ただ、この物語は・・・・・・面白いけど後味悪し
この感覚、「鳴沢了シリーズ」に近いものがあるかもしれない。




●言い訳コーナー


目覚まし時計
ベッド


って配置なのに、今日起きたら


ベッド

目覚まし時計

だった。
時計は電池が抜けて止まってた
4時20分・・・・・・ドロボウが入ったのかナ!?ナ!?

・・・・・・時計無しで7時には起きたんだから上等ですお?
投稿日時は言わせんなってことだよ\(^o^)/

飛騨高山に消えた女 西村京太郎 2000年10月29日 光文社

2016-02-02 07:30:34 | ミステリー
 飛騨高山でスケッチをしていた謎の女性が突然の失踪。
 東京では、不可解な連続殺人の発生。現場には、飛騨高山の美しい風景を描いたデッサン画が残されていた。
 十津川警部たちの執念の捜査の結果、〝名画贋作団〟の存在が明らかにされるが・・・・・・。
 謎の女性の恋人の自殺による復讐なのか!? 十津川警部の推理は意外な展開を見せる!
裏表紙より。
全部書いちゃってんじゃこれぇ!?と思わせてからのー!
初出は1989年12月~1990年7月の「小説NON」。



第一章 上三之町

 ひと眼見て、加東は、
「これは、うまい」
 と、思わず、呟いた。
巡回中だった加東巡査(42歳)、観光客らしい女性のスケッチを見て。
特に直接話すことはなく、女性は立ち去ったのですが・・・・・・。

翌日。
町の旅館から「女性客が失踪した」との通報がありました。
そう、昨日のスケッチの女性だったのです。
しばらく探していると、旅館に本人からの電話が・・・・・・
「父親が急病で東京に帰った。荷物は実家に送ってくれ」だってさ。

昨日見たスケッチが気になった加東は、ちょいと職権乱用で荷物を確認。
(違うな)
 と、加東は、首をひねった。
 同じ景色を描いているのだから、一見、同じように見えるのだが、デッサンの力が、明らかに、違うのである。
へー?


 しかし、派出所の一巡査の疑問を、誰が、取りあげてくれるだろうか?
 それに、あの女が、無事なら、何の事件でもないのである。
まぁ、事件では、ない、やね。
・・・・・・読点多くね?



それから10日後。
飛騨高山で若い女の他殺死体が発見される。
被害者の身元がわからず捜査は難航するかと思われたところで、
現場で発見したものから加東が先日の失踪騒動の件を持ち出す。
「どんな小さなものでも、見逃すことは、危険です。現場の指揮に当たっていた北原刑事は、無視したようですが」
「彼は、ベテランで、信頼できる男なんだが、時々、独断してしまうのでね」
加東、20ポインツ!
北原、マイナス20ポインツ!
そして向井警部(28歳、いわゆるキャリア組?)、お前のお手柄じゃねーから!
マイナス50ポインツ!


被害者は東京の人間「白石ゆか」なのかも・・・・・・
ということで、捜査を開始したのは我らが十津川警部!
「妙な具合だな」
「自分の住所」に「白石ゆか」は存在せず。
一方「実家の住所」には「白石家」が存在し、娘は確かに「白石ゆか」だけど、
彼女は現在アメリカに留学中。
・・・・・・それじゃ、「スケッチの女」は誰なのか?

岐阜からやってきた『せわしない男』向井警部と共に捜査続行。
 十津川は、亡くなった父親から聞いた話を思い出した。
 父は、今度の戦争で、何年間も、中国や、南方で、戦っていた。父の話だと、士官学校出の若いエリート小隊長が、一番、死亡率が高かったらしい。それは、実戦の経験がなく、戦闘になると、やみくもに、先頭に立って、突撃していくからだという。敵から、狙い射ちにされるのだ。
臆病な方がちょうどいいのよね。





第二章 一枚の絵

 若い向井警部は、次第にいらだって来て、元気をなくしていった。
本物の「白石ゆか」の周辺を調べれば簡単に、とはいかず。


 十津川は、そんな向井の様子を、微笑ましく、見ていた。彼の年齢になると、最初の見込みが外れても、動じなってくる。いや、むしろ、それだけ、範囲がせばめられたと喜ぶのだ。多分、年齢と共に、ずるくなっているのだろう。
「ベテラン」と言えるだけの経験があるかないかなんだよねぇ・・・・・・。


「スケッチの女」の捜査に進展がない中、都内で殺人事件が発生!
現場に向かった十津川警部が見つけたのは・・・・・・
 コンテで描いたデッサンである。
(よく描けている)
 と、感心してから、十津川は、急に、
「カメさん」
 と、叫んだ。
 亀山が、飛んで来た。十津川は、彼に、そのデッサンを見せて、
「これ、高山の町じゃないかね?」
飛騨高山は上三之町の絵。
もしかして・・・・・・?
東京に呼び出された加東が確認したところ、確かに「スケッチの女」の絵。
正確には、描かれた通行人の違いから加東が見た日の前日に描いたものだろうという話。
飛騨高山の事件と東京の事件には、どんなつながりがあるのか・・・・・・?


「まず、あのデッサンのことは、忘れてくれ」
えっ

だって明らかに怪しいじゃないっスか!
「それでも、忘れて、調べますか?」
「そうだよ。デッサンのことが、頭にあると、何もかも、それに結びつけてしまおうとするからね。それは、避けたいんだよ」
捜査に『先入主』は禁物なのじゃよ。


被害者・宇田川宏を調べていくと、最近飛騨高山に行ったらしい。
とすると、やはり飛騨高山と何らかの関係が・・・・・・?
 二つの事件をつなぐのは、このデッサンだが、いくら見ても、不審な点が見つからないのだ。
「スケッチの女」の身元がわからないままなのが痛い。


そうして捜査が行き詰った捜査一課にさらなる事件が!





第三章 第三の殺人

 デザイナーの沼田章は、背中を刺されて、寝室に横たわっていた。
 その死体の横に、例のデッサンが、落ちている。
なんだってー

新たな被害者・沼田章を調べたところ、宇田川と同じ日、飛騨高山にいたらしい。
「宇田川と沼田の二人は、本名で、高山に泊まっていたんですか?」
「いや、二人とも、偽名です。従って、顔写真で、確認しました。なお、沼田の方に、外から、電話が入ったことが、わかっています。十五日の夜、八時頃です。もちろん、偽名の沼田にです」
ぁゃιぃ


(だが、ただ会うためなら、東京でも会えるだろう。わざわざ、高山まで来て、会うこともない筈なのだ)
飛騨高山に何らかの秘密が・・・・・・?


岐阜県警では、東京で成果を挙げられなかった向井警部が復活。
「今度の事件で、コンテを持っている人間は、二人いるんです」
「一人は、自称、白石ゆかだろう。もう一人は?」
「すりかえられたスケッチブックの描き手です」
その発想は無かったわ。
『もう一人』も女、と『断定』して目撃者を捜したところ、
「スケッチブックを持ち歩いていた女」が確かに存在した模様。
・・・・・・特に根拠もなく「女」と決めつけた捜査で大丈夫かしらと若干不安。





一方、東京の十津川警部には1つの疑問がありました。
第四章 無名の画家

「なぜ、写真を使わなかったのかということですか?」
「ああ、そうだ。宇田川や、沼田に、飛騨高山を思い出させるためなら、写真でよかったんじゃないかな。その方が、簡単だ。二日もかかって、スケッチをしなくてもすんだ筈だ」
た、たしかにぃー


「つまり、犯人は、どうしても、スケッチでなければならなかったということですか?」
「そうだよ。写真ではいけなかったんだ。スケッチである必要があった。そして、描かれるのが、飛騨高山である必要があったということだよ」
事件の鍵は「飛騨高山」だけではない・・・・・・!
スケッチ・・・・・・「絵」であることも鍵だったんだよ!


新たな視点で捜査を進めた結果、去年自殺した画家・根元一成に辿り着いた捜査一課。
才能はあれど売れない画家だった根元は、生前贋作に手を出していたのです・・・・・・。
また、根元には周囲から夫婦と思われていた1人の弟子がいました。
一連の事件は、その弟子だった女の復讐なのか!?



・・・・・・と、ここまでが裏表紙。ページでいうと半分
向井のピエロっぷりが、十津川さんのベテランの技を際立たせる!
若い人こそ読んでほしい、ピエロ向井の活躍(笑)を!
いや・・・・・・真面目な話な(´・ω・)

「頼りになるベテラン」だから最近読んでんのかなぁと思わなくもない朝。

南伊豆殺人事件 西村京太郎 2001年1月15日 徳間書店

2016-01-18 06:07:59 | ミステリー
 伊豆下田の旅館から、有田と名乗る男が五百万入りのボストンバッグを残し失踪した。二日後、有田の娘と名乗る女性が訪れ、現金を残しバッグだけを持ち帰ったが、その後訪ねてきた甥と名乗る男は、有田に娘はいないという。さらに有田の友人と称する男は、二人とも偽物だという。訪ねてきた警視庁捜査一課の刑事もまた偽物だと判明。やがて失踪していた男が死体で発見される。難事件に挑む十津川と亀井!
裏表紙より。
「頼りにならない警察」を読んだので、「頼りになる警察」を読みたくなった。
元の本は1997年11月(実業之日本社)。



第一章 旅館の客

 有田というお客のことを、調べれば、娘、甥、友人の誰がホンモノで、誰が、ニセモノかわかるだろうが、女将は、なぜ、私が、そんな私立探偵のマネをしなければならないのかと、思ってしまう。
事件そのものとは無関係な人の中で1番の被害者は女将。
この後、事件の関係者が判明する度、顔の確認のため警察が訪れることに。
警察がちょくちょく出入りするなんて話が広まったら旅館は・・・・・・ヒドイ話だ。


行方不明になった有田工業の社長・有田を名乗る客。
そして現れた有田の娘、甥、友人(全員自称)。
そこに今度は警視庁の刑事を名乗る男も登場。
さすがに怪しんだ女将が警視庁に確認したところ、ソイツもニセモノだったのです。





第二章 ニセ刑事

「悪相ですね」
 と、西本が、いった。
 似顔絵には、斉木旅館の女将の感想も、添えられている。
<身長は一七五、六センチで、がっちりしていて、いかにも、刑事さんという感じでした>
西本wwwm9(^Д^)プギャーwwwwww
『いかにも』な刑事って実際いるんだろうか。
外見だけでバレたら仕事に支障があると思うけど。


 ホンモノの有田社長が、迷惑に感じて、ニセモノを訴えたとしても、それはあくまでも民事であって、警察が介入すべき問題ではない。
捜査一課はそう結論づけたのです・・・・・・が、
行方不明になっていた有田(自称)は、誰かに殺されていたのです!

一体、有田(自称)は何者で、何故殺されたのか?




第三章 被害者の謎

「大きな男だな」
「空手をやっているかも知れません」
「空手?」
「手の指が、普通のサラリーマンのものじゃありません」
亀さん観察力パネェっス!
主役が1人で大活躍する話とは違うんじゃよ。

『ホンモノの有田社長』の周辺を調べ始めた捜査一課。
どうやらホンモノはニセモノのことを調べていたらしいのに、
なぜか調べていたことを警察に隠す。バレバレだけど。
「あのニセモノが、いったい誰かということになってくるんじゃありませんか」
そう、ホンモノの方にはニセモノの件を隠したい理由がある訳です。

捜査一課は、有田(本物)が雇っていたらしい探偵が怪しいと睨み、
その行方を追っていたのですが・・・・・・





第四章 第二の犠牲者

「持っていた運転免許証には、有田美花とあったそうだ。だから、君のところで、調べて貰いたいんだよ」
 と、本多一課長は、いった。
「有田社長の娘を自称していた女」が、殺されてしまったのです!
本名だけど社長の家とは関係ない模様。
ニセ有田とニセ娘を殺したのは、同一犯なのか・・・・・・?





第五章 あるホステス

「とにかく、異常ですよ。有田剛だけに、ホンモノ、ニセモノがいるんじゃなくて、娘にも、甥にも、友人にも、ホンモノ、ニセモノがいるんですから」
そういう状態になる理由がさっぱりわからない。


「ホンモノグループと、ニセモノのグループか」
 十津川は、笑った。
ノンキに笑ってるから、後に「自分のニセモノ」に手を焼くことになる。
※別の作品です。





第六章 身元判明

「方法は、一つしかありません」
静岡県警にハード過ぎる調査を依頼。
しかし必要なのだ!
見事やり遂げた静岡県警に50ポインツ!





第七章 三年前の火事

「もう一度、今回の事件を、再検討してみよう」
勝利フラグ、セット!



ニセモノが2人殺された後、今度はホンモノも1人殺されてしまう。
ホンモノ対ニセモノの様相を見せる事件の鍵を握るのは、
とある老夫婦が死んだ火事、そして西伊豆で発見された若い女の白骨死体だった!?
十津川警部率いる捜査一課が事件の真相に迫る!



黒幕を仕留めきれるか最後までハラハラ。
いや、小説なんだから仕留めるのは「確定」なんだけど、
どうやってそこに持って行くかが「え、これ無理じゃね・・・・・・?」って思うところ。
それを絶対に諦めないのが十津川さんですよ。
亀さんや早苗たち部下も皆優秀。蝶・頼りになる。

「ノンフィクションだったらなぁ」と思うくらいの安心設計。
正義は勝つよ!