全国の相棒ファンをうならせ、日本民間放送連盟賞ドラマ優秀賞を受賞した「バベルの塔」をはじめ、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が読者の涙腺を刺激する「裏切者」、日本版CIA設立という壮大な舞台を背景とした「サザンカの咲く頃」など、名作中の名作10篇。
<連続ドラマ第5シーズンの第11話~第20話を収録>
裏表紙より・・・・・・『名作中の名作』ときたもんだ!
またまたーそんなにハードル上げちゃって大丈夫なんですー?
第十一話「バベルの塔」
「せっかくですが」
冗談じゃない、という思いは右京も同じだったようだ。薫もすかさず同調した。
「大晦日なんで、お断りします」
「警察官がカレンダーの赤い日に休もうなんて思っちゃだめだよ」
そんな訳で、特命係の2人は、
最近話題の富永議員のパーティーに事実上護衛として参加することになりました。
『与党若手議員のリーダー的存在』の富永は、
自宅を放火されたり脅迫、殺害予告を受けたりと最近周辺が物騒な状態。
警察の人間も警戒してましたってポーズは必要だね。官房長流石ダナー。
――ルールを説明します。お嬢さんの横に置かれているのは時限装置付き爆弾。午前零時に設定しました。その時間までにあなたが任務を遂行できなければ、ボーン! 娘さんの手足を拾い集めることになります。大きな悲しみが訪れないように。われわれは言ったことは必ず実行します。では任務に挑戦するかどうか決めてください。シンキングタイム。
富永の命を狙う輩が選んだ手段は、卑劣としか言いようがない・・・・・・!
「ああっ! なんて大晦日だ」
ンナんて日だッ
現場の指揮を任されたのは、なんと大河内。
「大河内さん、管理官になったんですか?」
「正確にはまだ監察官です。このケースを試験的に任されました」
「つまり実践テストというわけですね」
必ずそういうタイミングは発生するとはいえ、
命が懸かった場面を『テスト』にされたらたまらないなぁ・・・・・・。
そんな状態なので、流石の大河内も緊張して余裕が無い。
唯一事件の裏を推察した特命係は、人命を守るため独自に行動開始!
まずは「犯人」射殺での幕引きを阻止し、見事その推察が正しいことを証明。
卑劣な脅迫者から、2人の人質を救うことはできるのか!?
次の瞬間、破裂音が轟く。
うわあああああ・・・・・・
第十二話「狼の行方」
古来、子どもが急に姿を消してしまうことは、天狗や山の神の仕業ととらえて「神隠しにあう」などと言われてきたが、現在の神隠しは誠に世知辛い。
天狗じゃ!天狗のしわざじゃ!
子供2人が行方不明。近隣では最近不審者の目撃証言が多数。
誘拐じゃ!誘拐事件じゃ!
・・・・・・右京さんの活躍で、ひとまず子供2人は無事に保護。
「女房が怖くて刑事が務まりますかって!」
その後、彼の姿を見た者は誰もいなかった・・・・・・
後日不審者も見つかって、事件解決めでたしめでたしやねー
「今回の事件、警察のほうが勝手により複雑にしていただけかもしれませんね」
呆れた真相。
やれやれ、どうしようもねーな・・・・・・で話は終わらない。
「ちゃんと見とくんだ」
自分の行動の「結果」から、目を背けちゃあいけない。
第十三話「Wの悲喜劇」
変死体発見現場に旧知の警部の顔を見つけた米沢が、状況を報告する。
これはヒドイ死に様・・・・・・シリーズ全体でも上位(下位?)を争う。
「申し訳ない。好奇心に負けてしまいました」
おまわりさんこのひとです
亀山夫婦のお隣さん家で起きた事件ということで、
被害者の夫(かつ事件の容疑者・・・・・・?)に探りを入れてみる美和子。
「でも、仕事と家事の両立じゃ大変ですよね」
「大変ですけど、妻を愛してましたから」
この言葉に嘘偽りは混じっていない。美和子はそう確信した。
この『確信』、間違いでは、無かった。
「でも、カロリーには気をつけて」
想いはイッツーじゃダメなのさ。
第十四話「貢ぐ女」
「『亀も走れば事件にあたる』ってか? ごたごたに巻き込まれる体質はちっとも変わらないねえ」
亀山巡査部長は、治安維持のためにジョギングを禁止されたし。
「右京さんが『自信がない』ということは、男女の機微に関することに決まってます」
名探偵たまき!
そこには有能なキャリアウーマンとは別の、ひとりの孤独な女がいた。
長きに渡る孤独は、正常な判断をも遠ざける。
第十五話「裏切者」
「なんで主婦が銃で撃たれるんだ?」
どれだけ調べても、被害者にそういう世界との接点は無し。
と思ったら、使われたのは犯人自作の改造銃。
つまり特殊な技術を持った人間による、個人的な怨恨が動機の事件てことでおしまい・・・・・
では、なかった。
「おまえはいつもすごい事件を掘り出すねえ。でも、おまえは掘り出すだけ掘り出して、後始末ができない」
「後始末は大切だよ。しかも念入りにね。でないと長く続いたものをいっぺんで潰してしまう」
天ぷらを使った『回りくどい比喩』でやり込めようとする小野田官房長に対して、
右京さんの返答は・・・・・・
「天ぷらは、揚げたてをすぐに食べる。そうでしたねえ、ご主人」
「ええ、置いておいちゃいけません」
「だそうです。ご馳走さまでした。お会計お願いします」
だよね!!!!!
「戻りましょうよ。迷ったときは、原点に戻りましょう」
何のため、誰のため。
「特命係は杉下が動かしているとばかり思っていました」
ようやくお気づきとは、官房長もまだまだですな。
第十六話「イエスタデイ」
「それを解明することがこの事件を解く鍵になると思いますよ」
失われた『昨日』を奪り戻せ!
犯人確保率ほぼ100%の特命係がお送りします。
「なんで俺たちがこっちなんだよ」
m9(^Д^)プギャーwwwwww
「その謎も、もうじき解明されると思いますよ」
ははは、ねーよ(白目)
第十七話「女王の宮殿」
というわけで捜索班は速やかに引き上げたのだが、そのアナウンスが届かないところにいた特命係のふたりは見事おいてけぼりを食らったのである。
m9(^Д^)プギャーwwwwww
山の奥、車は無い上 雨も降り
駆け込む先は 女王の宮殿
おいえてけぼりの特命係、
有名ブランドの創業者にしてデザイナー・一条もなみの家に避難するの巻。
今夜は親族をはじめ『いろんな人が来て』いるパーティーが開かれていました。
「驚いたわ。そんな旧式なプロトコール守ってる殿方、久しぶりに見た。亡くなった主人がそうだったの」
右京さんの紳士の身だしなみが、女王のお眼鏡にかなった模様。
「かなりの好事家だったとお聞きしています」
「生まれながらの風流人。常識や生活能力はまるでないのに、絵や骨董品、音楽や食べ物、一流のものを見抜く力は誰にも負けなかった」
「だからこそ、あなたを伴侶に選ばれたのでしょうねえ」
これは『気障』すぎるだろwww
で、そういうところもまた『主人と似てる』と高評価。
そいでまぁ、雨宿りの礼代わりというワケではないだろうけど
「一体あんたたち、なんなのっ!」
パーティーで起きたちょっとした事件を解決!
推理を披露するシーンがとても軽快。これも映像だともっと面白い。
さーて、車も確保できたことだし帰りましょー
「どうやら、ぼくは大きな勘違いをしていたようです」
『宮殿』内では、もうひとつ、重大事件が・・・・・・!
「これぐらい遊んでも平気よ」
どうなるどうなる→なるほどなー→あ・・・・・・?→なんだってー!?
うん、そんな感じ。
物語を書く人は参考にしよう(提案)
第十八話「殺人の資格」
――大変なのよ。あたしの勘、当たっちゃった!
ヒロコの裏返った声が右京や角田にまで聞こえてきた。
――芝木さん、本当に人を殺そうとしてたの。あたし、見ちゃったのよ!
ヒロコママの機転の利き方は、ちょっとやそっとじゃ身に着かないなぁ。
店の常連客・芝木の様子が最近おかしいことを気にしていたヒロコママ。
実は芝木という男は、自らの過去の行いに追い詰められていたのです・・・・・・
「この若者が立てたのは恐ろしい計画です・・・・・・!」
右京さんがそこまで言い切るほどの『計画』の結末は・・・・・・
第十九話「殺人シネマ」
「日を改めて仕切り直したほうがいいぞ、デート」
「デートではないと申し上げております!」
( ・∀・)ニヤニヤ
イジりすぎると、でー・・・お出かけが減ってたまきさんがガッカリするから、程々にね!
内村は「うん」と素直にうなずいた。
大変貴重なシーン。
「明日は晴れだ」
みんないーっしょにつかむしーあわせっ
第二十話「サザンカの咲く頃」
「昔の部下がゆうべ死んでね。ぼくに電話をかけてきて、そのまま電話口で死んじゃってさ。心臓発作だって。まだ若いのにね。解剖した結果、毒物が出なかったから所轄は病死で処理したみたい」
でも、気になるんでしょう?
そして話を聞かされた右京さんもやっぱり気になる訳です。
公安幹部の死の真相を追え!
「ひとつの事件とふたつの病死、繋がっているかもしれません」
さらには10年前の3つの病死も絡み・・・・・・
「われわれはあなた方と違って、この国の未来の仕事をしてるんです」
「だからと言って、いま人が殺されていいはずはありません」
大義は我にありサンはメンドーでいけない。
そのうえ―
「五分かからなかったわね」
卑劣と来たもんだ(#^ω^)
しかし我々は知っている・・・・・・
そんなことで屈する特命係ではないと!
敵の力を逆に利用して、見事犯人を追いつめた・・・・・・ので・・・・・・
「そろそろ融通の利く特命係になってください。人として融通が利くか、組織人として命令に従えるか」
まさかの裏切り・・・・・・!
それでも!だとしても!
「亀山くん、警察をクビになってくれますか?」
「わかりました。こうなったら一緒にクビになりましょう」
よーし、2人で正義の、漢の意地を官房長や長官に見せつけるンだ!
「いえ。クビになるのはきみだけです」
グッバイ亀山薫永久に―っ!!!
「警視庁特命係警部、杉下右京です」
いい最終回だった(すっとぼけ)
5下(これ)の他、6下と7上中下ゲトー⊂⌒~⊃。Д。)⊃
おまえら立ち読みじゃなくてちゃんと買えよナ・・・・・・通路塞ぐやな(´・ω・`)