今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム0083(中) 今西隆志=監修 山口宏=著 1992年6月1日 角川書店

2019-08-18 07:14:41 | ガンダム
ジオン残党軍の指導者、デラーズはガンダム2号機を背にして、地球連邦政府に宣戦布告した。一方、アルビオン・クルー達は、ガンダムの修理のため、月面都市フォン・ブラウンにいた。パイロットとして自信をなくしたコウは、片腕の男ケリィ・レズナーと会う。ケリィは、もとジオンのパイロットだったという。コウは、しばしの間、ケリィのもとで過ごすが・・・・・・。
大人気OVAノベライズ、第2巻!!
裏表紙より
ここから宇宙篇だよー



第5章 『デラーズ・フリート』


 まさか核弾頭装備のまま、ジオン軍残党にまんまと強奪されてしまうなど。
 ――連邦軍の無能の証明ではないか。
 もちろん責任の一端は自分にもある。だが、それにも増して軍内部の体質にも問題があるのではないか。
何をどう言ったところで、
そもそもそういう機体の開発を進めたのは誰だって話ですし
だってより良い汎用機を目指した1号機はともかく、冷静に考えなくても要らんでしょ2号機


アルビオンの下に援軍が到着しました!
・・・・・・サラミス2艦かよ
「わずか2艦とはいえ、コーウェン中将の奔走の賜物だ。観艦式がわずか10日後に迫ったこの時機に、進宙間もないサラミス級巡洋艦2隻をこちらに回すなど、並みの苦労ではなかったろう。まして将軍の、現在の状況を考えれば・・・・・・」
組織全体を考えれば最優先事項となるはずのことが、
出世争いの足の引っ張り合いによってご覧の有様だよ!


ところでキースは宇宙空間での戦闘訓練をしていましたが、
コウとガンダム1号機は待機でした
「面倒臭いんだな。かつてのRX-78は、完全汎用型だったってのに」
1号機は地上用装備なので今のままだと宇宙ではまともに動けないそうな
開発目的を考えたらぶっちゃけて言えばお粗末よね
汎用機っていう大前提がクリアできてないじゃん?
なお上記を口にした結果ニナと痴話喧嘩になりましたとさ
みんな命懸けでお仕事してる最中なのにね!!!!!!


ガトーと2号機はデラーズ・フリートの拠点に帰還しました
なお、とある艦隊の『手荒い歓迎』に激おこの模様
 ――それほどの装備と力量を持ちながら、何故に志を持てぬ。
ジオン軍残党にあって『海賊、山賊まがい』の筆頭、シーマ艦隊


戦力は戦艦十数隻にMS-14(=ゲルググ)が30機以上とかなりのもの
でもガトーはそれを率いる女傑シーマ・ガラハウ中佐がいつか『仇を為す』と面白くない
「いや、ガトー。全てを理解せずともいい。だがジオン再興には、宇宙市民の独立のためには、それだけの覚悟が必要といううことだ。貴公は、信じる道を行くがいい。シーマは私が導く」
デラーズにはシーマを扱う自信がある模様
海賊に大義がどーのと説いたところでねぇって感じだけど・・・・・・


戦艦でだって非戦闘時なら食事の時間くらいあります
 コウは夢中だった。如何に1号機を稼働状態に仕上げるか、それだけしか考えていなかった。ニナの思いやりなど微塵も感じていない。若者故の純粋さなのだが、せっかくの思いを踏みにじられた方はたまらない。
新米パイロットがガンダムに浮かれちゃうのはまぁわかるんだけど、
地上での戦いがあった後でなんで新しい玩具を貰った子供みたいな状態なのっていう
プログラムをいじる理由と時間があるせいか、元々そういうのやるの好きみたいだし


まーた痴話喧嘩始まったよやれやれ
『敵、戦闘艦接近中! 艦内第二種戦闘配備。総員配置に付け! 総員配置に付け!』
敵襲だぁ


敵はザンジバル1隻
こちらがアルビオン+サラミス2隻なのはわかっていて仕掛けてくる、
つまり相当自信があるということ
 余には、血の流し合いを心底愛する者がいる。戦場に倒錯した快楽を求める者がいる。この女、シーマ・ガラハウがそんな性格破綻者かどうかは定かではない。しかし言葉尻に、それと思わせる語感が滲む。
シーマキター


敵ザンジバルがさっそく撃ってきたですぞー
「脅しだ!」
 残骸の森の中だ。精密照準は不可能。もちろんミノフスキー粒子は散布済みだ。電探諸元も測れない。盲打ちだ。シナプスの判断に誤りはない。目映いメガ粒子の砲弾は、斜め縦隊を取る艦隊の上方をかすめた。
これは歴戦の艦長


ところがぎっちょん
歴戦の艦長は、3隻の戦艦の内アルビオンのシナプス艦長だけでした
 しかし光芒の至近弾におびえたか、ユイリンとナッシュビルの2艦が主砲を発砲。応戦に転じた。
「やめさせろ!」
【悲報】援軍が足手まとい
せっかく残骸に紛れて正確な位置がバレない状態だったのに、
こちらから砲撃したせいで位置を特定されるのは明らか


MS隊出撃だ
「キース、そのへんの残骸にぶつかんなよ!」
「はい! 何とか!」
 口では悪態をつきながらも、新米パイロットへの配慮は忘れない。女性乗組員にはいささか不評だが、モンシアは間違いなく第一級のパイロットなのだ。
上司としては頭が痛くなるタイプのベテラン
役に立つ場面では役に立つ、でも好き放題やらせてると全体の士気に関わる
1年戦争で一緒に出撃していたバニングだと情だってあるだろうしなぁ



なお
「ユイリン、大破轟沈! 機関部への直撃です!」
「ええい、敵艦の足が速すぎる。付け焼刃の艦隊行動では、歯が立たんか!」
【悲報】援軍の内の1隻、何の役にも立たず退場
ま、まだナッシュビルは健在だから(震え声)


やはり待機だったコウですが、艦の守りが危ういと見たバニングは
(バニングが負傷中で使えないバニングの)ジム・カスタムで艦の直衛に入るよう指示
しかし――
「違う。僕は一人前のパイロットだ。自分の期待のことは、誰よりも把握している。動かすのは、僕なんだ。僕自身なんだ」
ガンダム1号機、出撃


シーマ本人が(数少ないビームライフル装備の)ゲルググで出撃した結果、
ナッシュビルはユイリンと同じになりました\(^o^)/
援軍(笑)
そしてシーマが次に狙うのは勿論アルビオン――
つまり主人公が大活躍するんだね!!!!!
「ニ、ニナの言うとおりだ。ニナの。駄目だ。動かない。ガンダムが、僕のガンダムが!」
【悲報】ニナが正しかった


偶然でモブを1機撃墜したものの、
ネームドのシーマ機までそんなラッキーで迎撃できるはずもなく・・・・・・
撃たれ放題であります、が――
「何て装甲だい! 何でこの至近距離で直撃を受けて砕けない!?」
シーマ機だって所詮1年戦争で作られた旧式だから(震え声)


なおこの戦闘中、デラーズが地球圏に向けて演説していました
 単に回線に侵入しただけでは、この全地球的規模の放送は不可能だ。通信網の要所要所に、デラーズ・フリートの内通者がいなければ。
内通者殺すべし慈悲は無い


結局出撃したバニング(!)の援護のおかげで、かろうじてコウは生き延びたのでした
「コウ・ウラキ少尉・・・・・・着艦しま、す」
戦艦2隻を沈められてガンダム1号機も大破というおまけがついた戦闘でしたとさ
コウの精神的ダメージが割と深刻っぽい大丈夫かぁ?

機動戦士ガンダム0083(上) 今西隆志=監修 山口宏=著 1992年4月1日 角川書店(4回目)

2019-07-08 07:10:59 | ガンダム
よし→1回目2回目3回目



○ここまでのあらすじ
奪われたガンダム2号機奪還のために出港するアルビオンに、
コウもガンダム1号機のパイロットとして乗り込むのでありました



第4章 『熱砂の攻防』


 ――ルウム戦役の敗退がなければ、降下部隊を軌道上で迎撃できたものを。
 大戦時の最功労者とされるレビル将軍は、各地から届くジオン侵攻の報せを受け、こう呟いたという。
何事も初めが肝心なんだよなぁ
そもそもミノ粉とMSの存在をスルーしてたのが問題よね



 宇宙世紀0080、1月1日、地球連邦政府とジオン共和国政府の間で終戦協定が結ばれた。だが、その欺瞞に満ちた協定は、宇宙においてはデラーズ・フリートを始めとした独立艦隊を生み出し、地球においては、無数の地下組織の結成を促した。
その『地下組織』の1つ、アフリカのキンバライド基地にガトーはいました
この基地にあるHLVで宇宙に脱出する計画らしい


基地の司令官はノイエン・ビッター少将
・・・・・・将官!?ほえー偉い人がよくこの状況耐えたな
「元、と言うべきだろう少佐。今ではわずかなモビルスーツと、百余名の将兵を預かっているに過ぎん」
「それを維持できたのは、偏に閣下の技量とお見受けします」
本国が白旗振って帰る場所も支援も無い状況で3年・・・・・・
人望ありすぎだろ(´・ω・`)



アルビオンはアフリカまで来ました
「あの馬鹿ども! いつまでガキの遊びをしてやがる!」
 歴戦のパイロットになればなるほど、非戦闘時には羽目をはずしたがる。いつ自分がこの世にいなくなるとも知れないからだ。しかし、これは余りに行き過ぎだ。
【悲報】独房から出たモンシア、艦内でセクハラ暴力等騒ぎを起こしまくる
これはシナプス艦長もビキビキから『ごろつき共』扱いしますわ


マジギレのバニングが艦橋から離れると、
今度はオペレーターたちがモンシアその他に対する愚痴祭り
作戦行動中にこのザマなブリッジの空気にさらにイラつくシナプス艦長でした
それがペガサス級の艦長だから仕方ないね(?)



 散らばったカードを集めるアデルは、3人の中では一番の良識派だ。ベイトにしても、モンシア寄りとは言え一応の思慮はある。諸悪の根源は、モンシアと言っていい。
わかりやすく問題児
でもバニングが負傷している今、技量はトップであろうことがまた面倒くさい


ガトーとビッタ―は最後になるであろう出撃の前に一杯
 戦う事に、いや、戦う事も出来ず身を潜めるだけの毎日に疲れ果てた、一人の軍人がそこにいた。翼をもがれた鳥は死を待つだけだ。飛ぶことも出来ずにもがく年老いた鳥を、ガトーはビッターの中に見た。
一年戦争でカタがついてた方がよっぽど楽だったろうなぁ(´・ω・`)
アクシズに潜み続けて7年でようやくネオジオンとして表舞台にと思ったら
まともに戦う前にコロニーレーザーでアボンした連中とどっちが悲惨かしら


アフリカに着いたものの、敵の正確な位置なんてわからないアルビオン
しかし――
「見失うなよ。これで残党軍の根城が突き止められる」
偶然を戦略に組み込みました



よーしうまくいったぞー
MS隊出撃!ビーム撃てビーム!射程?減衰?知るかバカ
 連邦軍ですらそのような状況なのだから、ゲリラ組織である残党軍にとっては、畏怖すべき超兵器に他ならない。モンシアは、そんな残党軍の心理を突いたのだ。
Z(0087)じゃ標準装備だけど、
この時代ではまだビーム兵器はさほど普及してないんだとか
モンシアすごい(コウ並感)
なお実際は『闇雲に出した指示』だった模様


作戦通りに『残党軍の根城』を特定したと思っていたアルビオン
ところがぎっちょん!
その狙いを読んでいたビッターは、それを利用して奇襲をかける算段なのだ
 今の彼は、翼をもがれた鳥でも、穴の中に潜むもぐらでもなかった。鋭い目と、牙を持つ猛獣だった。獲物を狙いすます獰猛な野獣の長だった。
「これより敵艦を突く。よそ目をくれるな」
ビッター自身が率いる旧式MS隊が牙を剥く



モンシア小隊(モンシアのGMカスタム、コウの1号機、キースのGMキャノン)は
待ち伏せにあって身動きが取れません
『いよいよか。あっちでもこっちでもドンパチやりやがって。ええい、ウラキ。こうなったらお前が突破口を開け!』
自身が罠に気付かなかったことの尻拭いを部下に押しつける無能


まぁ本気で言ってるんじゃなく八つ当たり的なものでしたが、
挑発の中にあった「ガトー」という言葉にコウの闘志が反応
「ウラキ少尉、吶喊します?」
『コウ!?』
『馬鹿、本気か?』
 もう遅い。
ヒャッハー!!!


ガンダム1号機、飛び出している!
「何て推力だ?」
 空中のGP01は、右手のビームライフル、左手の実体弾ライフルを、ともに無照準、フルオートで乱射する。最初のビームの一撃で手前の09Fが砕けた。直撃、四散。そして大地をなめるライフルの火線は、先ほど手榴弾を投げた06Dを捕らえる。
変則二丁拳銃は良いものだ



 一方、混乱の第一艦橋。
「モンシアらはまだか! 敵がこれほどの猛攻をかけるという事は、HLVの発射が近い!」
急げ急げ


『ジオン軍人の誇りを見よ!』
 艦橋内が静まる。
 その一握りの空間内で、時間が止まった。
あっ




巻末に『用語解説』がある親切設計
これなら「ガンダム」を全く知らなくても安心たぶんおそらく

機動戦士ガンダム0083(上) 今西隆志=監修 山口宏=著 1992年4月1日 角川書店(3回目)

2019-07-07 08:41:56 | ガンダム
流れに逆らってはならぬ→1回目2回目



○ここまでのあらすじ
ミッションフェイルド




第3章 『抜錨』


 現場主義の行動力に富む人物で、軍人というより政治家と呼んだ方がふさわしいジャブローの将軍達の中では異彩を放っていた。しかしそのために、孤立した立場にいる事も否めない。
ガンダム開発計画の責任者ジョン・コーウェン中将
アルビオンの艦長シナプス大佐は直属の上司にあたるコーウェンを信頼してるけど、
2号機の開発にGOを出したあたりお察しというかね?


ちなみに、今回の件でトリントン基地はどうなったかというと
 ――わずか一夜で、基地は半壊。多数のモビルスーツをパイロットごと失い、残る一小隊も隊長が負傷。まともに残ったのは1機のみ、か。
これはひどい



アルビオンは準備が済み次第追撃任務に入ります
補充のパイロットが来たからコウとキースはお役御免ですな
突然の実戦で敵を撃墜して生き残ったんだから上出来でしょう
「このまま指をくわえて黙って見ているなんて、僕には我慢出来ないんだ」
【速報】コウ、追撃部隊入りを志願


・・・・・・しようとしたところで、補充されたベテランパイロットたちに絡まれました
「俺なんかたぁ、口をきく暇もねえってのか。だろうなあ。何しろソロモンの悪夢と渡り合った男だ。ま、もっとも、怖くて岩陰にでも隠れていただけかも知れねえがな」
モンシアの挑発!


一連の言動にコウよりもニナが売り言葉に買い言葉した結果――
「面白い冗談だ。じゃあ、試してみようじゃないか。俺と戦って、もしもウラキ少尉が勝ったら、1号機のパイロットに推薦してやろう。ただし俺が勝ったら、二度と俺達の前に姿を見せない事。どうだ?」
 立ち上がり、酒臭い息をコウに吹きかけるモンシア。躊躇すると思ったのだろう。間髪入れずにコウが返事をすると、驚きの余り手にした瓶を取り落としそうになった。
「やります。やらせて下さい!」
デュエルの時間だ!


コウ(ガンダム1号機)対モンシア(GMカスタム)、ファイッ!
「さすがに、やるな中尉」
 コウは舌を巻いた。あのモンシア中尉、口だけではない。それを素直に認めた。だがここで負けるわけにはいかない。
現実を受け入れた上でどうするかが問題


しかし現時点での実力は――
「今度こそおしめえだな」
コウ\(^o^)/


そっかーガンダム下ろされちゃうかー
 しかしコウは諦めない。反撃の糸口を見つけようと、必死に模索した。
 ――そうだ、模擬戦を思い出すんだ。
答え➀ハンサムのコウは突如反撃のアイデアがひらめく


そして――
 モンシアがそれに気付いてももう遅い。現実に銃口はすぐ目の前にあるのだ。足首のいかれたGMでは、どうする事もできない。
m9(^Д^)プギャーwwwwww
まぁキースと戦ったドムのパイロットと違って、
そういうケースもあると死なずに学習できたと考えようぜm9(^Д^)


バカをやったコウとモンシアを独房にぶちこみつつアルビオン出港!
・・・・・・したものの、『寄り合い所帯』で練度が低いことにイライラするシナプス
「ペガサス級強襲揚陸艦の艦長は、代々、並々ならぬ辛苦を味わったというが」
 足を棒にしながら歩く彼は、ふともらした。単なる迷信ならばいいのだが。そんな事を思いながら。
ペガサス級に対するアツい風評被害
この時点で『代々』なんて言うほど実戦配備されたペガサス級ってあんの?
ホワイトベース以外はポケ戦のグレイファントム(ケンプファー1機に艦載機全滅)と
ジャブローのドッグで闇夜のフェンリル隊にぶっ壊されたのしか思いつかない
あ、この3つだけでも大概だった



独房のコウにニナがガンダムのデータやマニュアルを差し入れです
最初はメカオタマジキモイ(意訳)くらいの感じだったのに、
今はパイロットとして期待しているようですな
「判りました。それにお応えできるよう、努力します。それと中尉との一戦で、右腕のアクチュエーターにリバースを起こした件、お詫びします」
「リバースって、それが、判ったの?」
ニナですら専用のセンサでようやく把握した機体の異常に、
コウは戦闘中に気付いていた模様
テストパイロットとしてのポテンシャル高すぎませんかね



これ読んでるとガトーの人気って映像(特に声)ありきなんじゃないのって気がする

機動戦士ガンダム0083(上) 今西隆志=監修 山口宏=著 1992年4月1日 角川書店(2回目)

2019-07-06 08:40:32 | ガンダム
1ヶ月とかまぁ辞書率高すぎるから仕方ないね→1回目



○ここまでのあらすじ
新型ガンダムを1機盗られちゃったよー




第2章 『終りなき追撃』


「ジオニストの豚どもめ。ぶっ殺してやる!」
この鹵獲ザクで「豚ども』を瞬殺してやるお!!!!!


「連邦の虜囚となったか、06」
 かつての戦友と、戦場で再開した兵士の心情である。しかもその戦友が、敵軍に寝返っていたとしたら。
 09Fのパイロットは、即座に決意した。
あっ



新型ガンダムをあっさりくれてやる訳ないだろ常識的に考えて!
『死にたくなくば、そこを、どけい!』
 言うが早いかガトーもサーベルを抜いた。
 瞬間、まさに瞬間の一閃だった。
1号機の性能のおかげでかろうじてセーフ


しかし――
『ウラキ少尉。私を相手にするには、君はまだ、未熟!』
技量の差は如何ともしがたく・・・・・・
2号機には逃げられてしまいました


そのままにしておいていいはずがないだろ常識的に考えて!
バニング大尉の指揮でコウの1号機含む4機のMS
(バニングのジム改、アレン中尉のパワード・ジム、キースのザク)で追撃だ!
『おいコウ。実戦だってさ。参ったな、おい。ははっ!』
笑うしかないね、ハハッ!


ジオンの連絡艇コムサイ発見!
宇宙に逃がしてなるものか、二手に分かれて奇襲を仕掛けるんだ
『アレン中尉!』
ああっ


まずい、コムサイが飛び立つぞ
 ――逃げてたまるか。
 その決意がトリガーに伝わり、1号機は撃った。
離陸阻止成功


敵機を初撃墜やったぜ
乗ってた2号機もまとめて片付いたやろなぁ
 核攻撃にさらされる事を前提に作られたモビルスーツである。推進剤の爆発と衝撃程度では、到底致命傷とはならない。
 コウは瞬時にそれを理解した。
 ――こいつは、化け物だ。
スーパーロボットかな?(震え声)


ところで、ジオンのエースパイロットであるガトーは
『ソロモンの悪夢』として連邦軍の現代戦史の教科書に載っているそうな
『我々は宇宙市民の真の解放を掴み取るのだ。地球からの悪しき呪縛を、我が、正義の剣によって!』
 コウは戸惑った。この男、何を言い出すのだ。まるで教科書の中の歴史上の人物が、そのまま亡霊となって現れ、自分の耳に囁いている。そんな感触だった。
ガトーとデラーズの芝居がかりすぎてる感
キングダム的な作品にいても違和感なさそうというか
なお早速第2Rかと思いきや、ガトーは部下とともにさっさと離脱しました


今回の件で出撃しているのはバニング隊だけではありません
 バニングの助平野郎、しくじったようだな。
 カレントは密かにほくそえんだ。
別動隊のジム4機を率いるはトリントン基地の防衛部隊隊長のカレント大尉
同階級のバニングを(『被害妄想と勝手なやっかみ』で)ライバル視中


濃霧の中、敵がソロモンの悪夢と知って不安がる部下たちですが、
カレントの読みでは逃げた2号機や他の敵機はそろそろ弾薬が尽きるはず
つまりソロモンの悪夢だろうが正夢だろうが楽勝ということ
 部下の士気を上げようとする彼は、それはそれで確かに立派な隊長ではあった。しかし肝心の事を考慮に入れ忘れていた。
 技量の差である。
あっ


という訳で、連邦側の戦力はバニング隊の3機だけになりました(絶望)
キースなんてもうパニック寸前ですわ
『戦いは常に先へ先へと進む。その勝敗は、お前らがピーピー泣いている赤ん坊のままかどうかで決まる。それだけは、忘れるな』
これは隊長の風格
正直この状況はバニングが1番絶望したいところよね
実戦初めてのヒヨッコを2人も抱えて敵のエースを倒せってマジ無理ゲー


バニング隊、敵機発見!
 バニングが砲撃の中に突っ込む。
『この霧だ。弾なんて当たりゃせんぞ!』
ベテランは思い切りの良さを持っているもの


コウとキースも突撃するのだー
「うわあっ!?」
 しゃがみ込み、わずかな見切りでかわしたと思った。しかし灼熱化したヒートサーベルは、キース機の頭部を見事なまでに寸断していた。サッカーボールのように、キースの06F2の首が音を立てて転がる。
「メインカメラが!」
ぐわー


まだだ、たかがメインカメラが
「駄目だ!」
キース\(^o^)/


ところがぎっちょん!
「ちきしょう!」
 目には涙があふれていた。モニターの映像も歪んで見えない。しかし振り下ろさねば自分が殺される事は判りきっていた。だから彼は振った。
撃墜スコア1


バニングが砲撃型の敵機を相手取り、コウの1号機が2号機に突撃!
信念だかなんだか『戦いの意味』なんてわかっちゃいないけど――
「それでも僕は、連邦の士官だ!」
『それは一人前の男の言う台詞だ!』
コウ(ガンダム1号機)対ガトー(ガンダム2号機)、第2R、ファイッ!


格闘戦の性能で言えば若干1号機が有利
しかし技量の差は――
『止め!』
「誰が!」
 コウは諦めてはいなかった。悠然と立つ2号機を間近に見ながらも、その意志は揺らがなかった。しかし現実は冷酷だ。鋭いガトーの突きを、かわすだけの猶予も技量も、今の彼にはない。
コウ\(^o^)/


そこで問題だ!倒れ込んだ状態でどうやってあの攻撃をかわすか?
3択―ひとつだけ選びなさい
答え①ヒヨッコのコウは突如反撃のアイデアがひらめく
答え②仲間がきて助けてくれる
答え③かわせない。現実は非情である。
『盾を、盾を狙って!』
➁からの咄嗟の反撃
盾が無いと肝心の核を使えなくなるので2号機は艦で海へ離脱しました


 目をこらすと、ニナはコウの肩がかすかに震えているのに気付いた。
作デンッ戦デンッ
失デンッ敗デンッ





機動戦士ガンダム0083(上) 今西隆志=監修 山口宏=著 1992年4月1日 角川書店

2019-06-08 08:16:52 | ガンダム
宇宙世紀0083。ジオンとの戦乱から、すでに3年がたっていた。青年少尉、コウ・ウラキは、連邦軍オーストラリア・トリトン基地で、MSパイロットとして訓練をうけていた。そんなある日、彼の目の前で、最新型ガンダムの2機のうち1機が盗まれてしまう。しかもそれには、核弾頭が装備されている!!残されたガンダムであとを追うコウであったが・・・・・・。
人気OVAノベライズ、ついに登場!!
裏表紙より『トリトン』じゃ手塚治虫だろ
ジオン大好きっ子に大人気な作品のノベライズだよ



序章 『終戦』


 このまま行けば、本土防衛戦は敗北に終るだろう。このア・バオア・クーの海で潔く散るか、それとも・・・・・・。
ジオン軍デラーズ大佐、ギレン総帥の『戦死』の報を聞き決断す
・・・・・・兄妹喧嘩のせいでぐっだぐだになったのは間違いないけど、
あそこでそれが無かったとして一年戦争はどうなっていたか?
せいぜい約一年戦争だったんじゃないの
だた、この時に『それとも・・・・・・』を選ぶ人間が発生したことで、
宇宙世紀の戦乱が長引いたことは間違いないであろう


デラーズが決断をしたちょうどその時、デラーズが指揮する戦艦グワデンには、
機体に被弾したために着艦したエースパイロット、ガトーがいました
ギレンが死んだ上にガトー自身の母艦は撃沈、
だったらこの戦場で潔く散るべし代わりのMSですぐ出撃だ
「行ってはならん」
「大佐。お願いします」
「ならん。今は耐えるのだ。生きてこそ得る事のできる真の勝利の日まで」
デラーズの目を見てガトーが出した答えは――


「その日まで、貴公の命、儂が預かった」
 というデラーズの言葉にもうなずく事ができた。
 ――生きてこそ得ることの出来る、真の勝利の日まで。
「その日まで、私の命、大佐にお預けします」
『事のできる』なのか『ことの出来る』なのか統一してくれないか
しかしまぁ会話の中身はともかく『貴公』て


 1年の長きに亘るジオン独立戦争は、ひとまずの決着を見た。しかし、この臨時政府による終戦協定が新たな戦いの火種になろうとは、誰が予測したであろうか。
少なくとも0096まではジオンを理由にドンパチしてるんだよなぁ(溜息)




第1章 『トリントン基地』


 彼らは戦後地下に潜伏。各地に散らばる公国残党軍と密接に連絡を取り合い、機が熟すのをひたすら待った。そしてついに、機は熟したのだ。
 この物語は、彼らの‶星の屑〟の記録でもある。
『彼ら』=デラーズをはじめとするジオン残党軍
明確にジオン側が主役と断りが入りましたー


1年戦争でコロニーが落ちたオーストラリアは現在――
 荒野に広がる墓石の群れ。これらも、そのような惨禍のほんの一部分に過ぎない。そう、これはまぎれもなく墓標であった。5億の人々の、そして1年戦争で散った、総計55億もの人々の。
コロニー落としでの死者が5億
50億の内訳の詳細はあるのかしら


そんな荒野で、連邦軍はMSの評価試験兼パイロットの訓練をしていました
 ――やれやれ。まだまだだな、うちのかわいいヒヨッ子どもは。
新型ジムに鹵獲ザクで挑んでやられ役はまだしも、
地形でスッ転んで自滅しているようではまだまだだね


彼らが所属するトリントン基地に、ペガサス級戦艦アルビオンが入港
「あれがペガサス級だとしたら・・・・・・搭載機はガンダムタイプって事ですね!」
パイロットなら誰だって気になる


ガンダムがあるかもってだけで興奮しっぱなしなのは若手パイロットのコウ
同期のキースを巻き込んでアルビオンのデッキに潜入
「ガンダム。間違いない。あの特徴的なフェイスは、ガンダムだ!」
ひゃっほう新しいガンダムだ


しかも――
「2機のガンダムか!」
2機、それも明らかにタイプが違う模様


コウは大はしゃぎであります
「素晴らしいなあ。装甲板の継目が見えない。なんて精密な組上がりなんだ。一体成形って事は、ないだろうし」
こいつはオタだ間違いない
なおその場にいたアナハイムのシステムエンジニアのことはスルーの模様


と思いきや、さすがに顔は覚えていました
基地の食堂で再会するや例の2機について外観から推測したことをマシンガン
「やっぱりそうか。いや、そうじゃないかと思ったんだ。それを確かめたかったんだ」
「君も新型のパイロット志願? さすがに名乗りを上げるだけあって、鋭い観察力だわね」
コウのオタぶりはメカニックのモーラからは高評価


しかし
「大した物ね。でも、腕前の方はどうかしら」
初見の新米軍人に機体のコンセプトから何から見抜かれて
機嫌斜めなエンジニアが1名


そんなトリントン基地に――
「のんきなものだな。これでも、核貯蔵施設を有する基地か?」
「連邦軍は、どこもこうです。平和ボケってやつですよ」
アナハイムのスタッフ・オービルが何者かを基地に潜入させた模様


その頃、コウとキースは再びMSデッキへ潜入
でも見学禁止とエンジニアがキーキー騒ぐので撤退
「あーあ。彼女、あのトゲトゲがなけりゃあ最高なんだけどなあ」
 キースがぼやく。
「仕方ないじゃん。あきらめなよキース」
「お、お前、誰のせいだと思ってんだよ」
「誰のせいなんだ?」
「・・・・・・・・・・・・」
誰のせいなんだろうね?


2人で喋ってたら上官殿が歩いてきました
 ――この大尉殿、基地で見た事ないな。アルビオンの士官か? にしては、部隊章はトリントンのだけど。
この違和感を直接ぶつけろというのも軍隊という組織、
まして若手のキースには酷な話でありまして


 大尉は抱えたヘルメットをおもむろにかぶりながら、コウに訊ねた。
「君、核弾頭の装備は終っているのかね?」
「そうみたいですが」
「なるほど。では試してみよう」
うん?


大尉殿は2号機のコクピットに向かいました
1号機の整備をしていたエンジニアとモーラが気付いた時には――
「誰か、誰か2号機を止めて!」
2号機、起動


・2号機を止めなくてはならない
・すぐ目の前に1号機がある
・コウ・ウラキ少尉の職業は――
「僕だってパイロットです!」
そらそうなる


エンジニアは2号機のパイロットに対して降りろと喚きたてますが
『我々はデラーズ・フリート。この機体の核弾頭はもらって行く。ジオン再興のために!』
だそうです
トリントン基地警備ざるすぎワロエナイ
ヤバイ機体持って来たんだからアルビオン側も専属の警備担当置けと(´・ω・`)