どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。前袖より
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった。
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ほー9年前か時がたつのは早い
彼らは皆、教室の自分の机や学食から完全ダイブしている。その間、生身の体は無防備に放置されているわけだが、ダイブ中の人間に悪戯するのは明らかなマナー違反なので、気にする者はハルユキ以外にはいない。教室からローカルネットにダイブし、戻ってきたら、制服のズボンが脱がされていたのは入学して一ヶ月も経たない頃だったが。典型的『いじめられっ子』な中学1年生ハルユキ
ソーシャルカメラが回ってる(からいじめは場所を選ぶ)はずなのに、
教室内、それも生徒の席に死角があるってことなの?
細かい事が(以下略)
昼休みはトイレに隠れて――
くそ――現実なんて要るか。スカッシュゲームだけあればいいんや(絶望)
ハイスコア出したどぉぉぉぉ
「おま・・・・・・なん・・・・・・!?」終了
なんだこいつリア充予備軍・・・・・・いやほぼリア充やんけ(白目)
「い・・・・・・いらねーよ!!」あー・・・・・・
最悪の午後を過ごし、放課後は図書室に逃げ込んで再スカッシュ
「レベル・・・・・・166!?」なん・・・・・・だと・・・・・・?
ハルユキがつい数時間前に更新したレベルを、10以上も上回っている。
呆然とするハルユキに声をかけたのは、『学校一の有名人』
「もっと先へ・・・・・・《加速》したくはないか、少年」生徒会副会長の2年生、通称・黒雪姫
その気があるなら、明日の昼休みにラウンジに来い。
お呼ばれから逃げたら男が廃るでやんス!
今度こそ、事の成り行きを見守っていたラウンジじゅうの生徒たちから、大きなざわめきが巻き起こった。中には、嘘だろとか、いやぁーそんなーとか悲鳴じみたものまで混じっている。事件はラウンジで起こってるんだ!
なんかアプリをくれるそうです
現れた文字は――《BRAIN BURST》。(´・∀・`)ヘー?
これが、ハルユキと、ハルユキの認識する現実の全てを変革するひとつのプログラムとの出会いだった。
『今だ、叫べ! 《バースト・リンク》!!』ブレイン・バーストをインストールしたら、
イジメの主犯格だった奴は警察送りになりました(本当)
その日の夜、ハルユキは夢を見ました
『――それが、君の望みか?』そうなんじゃね?(てきとう)
翌日――
黒雪姫から指示されたことを忘れ、
うっかりニューロリンカーをグローバル接続した結果・・・・・・
「ヒャハハハハハァ!! 逃げろにげろぉ!!」『ザコっぽい』銀色ロボットは消毒だ~~~!!
もちろん負けました
つまり『ブレイン・バースト』とは!
「ただの、対戦格闘ゲーム。それも現実を舞台にした遭遇戦。とんでもないっすよ・・・・・・」ちなみに格ゲーは『三十年も前にすたれきったジャンル』らしい
なお『加速』の力を使いたければそれに勝ち続けるしかない模様
「今ならまだ戻れるぞ。《加速》も《対戦》もない、普通の世界に。キミをいじめる馬鹿者ももう現れない。それは私が生徒会役員として保証しよう」『ブレイン・バースト』のことは忘れますか?
はい
ニア いいえ
「・・・・・・僕は、まだ、先輩に返すべきものがありますから」ハルユキは賢いが察しが悪いなぁ爆発予約かなぁ
そうと決まればまずはハルユキのデュエルアバター、
シルバー・クロウの能力をしっかり確認してみようじゃないか
「通常技の、パンチと、キック・・・・・・それと、必殺技が、ただの頭突きしかないんですが」【悲報】シルバー・クロウ、雑魚(?)
『はずれクジ』、うん知ってた
「キミの生き方については何も言うまい、所詮は同じ中学生だからな。しかしブレイン・バーストに関しては、私はキミより六年以上も先輩なのだ。私は言ったはずだぞ、あらゆるデュエルアバターは等しいポテンシャルを持つと。もう忘れたのか」ステータスの数値的な割り振りの合計値が等しいとしても、
そのバランスが歪だったらお察しよね(台無し)
「・・・・・・すみませんでした。信じます・・・・・・自分はともかく、あなたの言葉だけは」天元突破フラグセット?
黒雪姫の指導と助言を受けて、ハルユキは今朝完敗した相手、
アッシュ・ローラーにリベンジ・マッチを申し込みました!
見ようによっては卑怯な戦略とも言えるだろう。しかし、実際のところ、ハルユキはこういうクレバーに弱点を突く勝ち方というのが大好きなのだ。むしろそれがゲームの本質だろうとすら思う。『卑怯』?最高の褒め言葉だぁ!(CV:神谷浩史)
いやあ、アッシュ・ローラーは強敵でしたね
「げっ・・・・・・」m9(^Д^)
作戦通りにしてやったつもりが自滅の道でした\(^o^)/
畜生。ちくしょう。バーチャルゲームの中なら、僕はヒーローだったはずなのに。キャラが弱すぎるんだ。何だよ必殺技が当たりもしないヘッドバットだけって、やってられるか。クソゲー!クソゲーだね!
こんなクソゲー速攻アンインストール待ったなし
だめだ――投げちゃ駄目なんだ。主人公必須スキル「諦めない心」きましたー
負けるにしても、足掻いて足掻いて、見苦しく負けろ。せめてそれくらいできなきゃ、あの人の駒にすらなれない。
ギャーーーーーー。やっぱりリア充じゃないか(白目)
ここまでで大体半分
これも22巻も出てるんだなぁ(そろそろ次も出るはず)
土日はしばらく川原ワールドかもしれないし違うかもしれない
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