まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

折原一「タイムカプセル」

2012-05-06 19:51:37 | 読書のすすめ
今日は 実家からのLONG WAY DRIVE中 ものすごい 豪雨&ひょうに遭い
私の大事なシルフィさんが ぼこぼこにされたんじゃないかと 気が気じゃなかったです。
竜巻もあったようで 春の嵐って感じでしたね。
みなさん 大丈夫でしたか。 

さて 折原一の「タイムカプセル」を読みました。

タイムカプセル (ミステリーYA!)
折原 一
理論社


話は 栗原町立栗原北中学校の卒業式から始まります。
卒業式なのに 何故か 天皇陛下の玉音放送が 始まってもおかしくない雰囲気。
卒業生四十二名の名前が 次々呼ばれ 校長が卒業証書を手渡す。
最後の生徒が 卒業証書を受け取った後 喪服のような真黒な服を着た人物が立ち上がり・・・・

栗原北中学校の三年A組の卒業生のもとに 「3年A組の卒業生の選ばれ死君たち」という手紙が 
「郵便です。」
という声とともに届く。

卒業生の一人 石原綾香は 駆け出しのカメラマンである。
厳しい仕事状況の中で 彼女が思いついたのが 『過去を発掘する作業』である。

地震で 偶然 見つかった卒業アルバムをもとに 
10年前の卒業時に埋めたタイムカプセルと関連づけて 記事を書こうとしている。
タイムカプセルは3年A組の卒業生が埋めたのだが いざこざがあって 
参加したのは生徒8人(うち2名は不登校だった生徒)と担任の合計9人のみであった。
 
そんな 綾香に 同級生だった三輪美和から 電話がかかってくる。
偶然に次ぐ偶然で 綾香は タイムカプセルにかかわった同級生たちに 会おうとするが・・・



のっけから なんとなく おどろおどろしい雰囲気で 始まります。
そして タイムカプセルにかかわった生徒たちに 強制的に届けられる招待状。
内容も不気味で後味が悪く すごい筆圧で書かれた手書きの手紙。 
過去の写真に写る正体不明の人物。心霊写真なのか。

夜中に読んでいたので ほんとに怖かったです。

タイムカプセルを埋めた生徒たちが 封印していた『秘密』が また怖い。

過去と現在を行きつ戻りつしながら 少しずつ真実が明らかになっていくので 一気に読めちゃいます。

結末も じんわりと怖い。


ヤングアダルトのミステリーという位置づけらしいので 中高生がターゲットかなと思います。
ただ 小学生でも高学年の本好きな人なら十分読めると思いますし 大人でもお勧めです。

是非 ご一読を

コメントで 本書をご紹介くださったぐる~み~様。
ありがとうございました。

勤務校に入れたいと思ったのですが アマゾンを見る限り 絶版ですね。
うーーん。非常に残念です。
(学校には 古本は入れられないんです。TT)
再販してくださることを 祈ります。

連休がおわっちゃいましたね。さびし~TT 
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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