まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

宮下奈都「誰かが足りない」

2012-05-08 19:10:54 | 読書のすすめ
今日はまた初夏な一日でしたね。
でも 夜になると冷えてきます。


さて 宮下奈都の「誰かが足りない」を読みました。

誰かが足りない
宮下 奈都
双葉社


誰もが おいしいと知っているが 値段が少しはって なかなか予約が取れないレストラン ハライ。
その店をたまたま同じ日に予約する6組の客たちの物語。

それぞれが 足りない誰かをみつけて 一緒に食事を予約する。



エピソードの中で 不幸の匂いをかぎわけてしまう女性が 登場します。
不幸の匂いが わかるんだけれども そのことで何もできない自分を歯がゆく思っている。
どうせ 同じかぎ分けられるなら 別のものがかぎ分けられればよかったのに・・・と。

ドラマSPECで 「病を処方する医者」(人を病気にする力をもつ医者)というのが登場していました。
彼も 同じ能力を授けられるなら なぜ「病を治す力」ではなかったのかと苦しんでいました。

凡人のわが身からすれば どっちもすごいと思いますが
確かに 人を不幸にする力より 幸福にできる力を授かりたかったという彼らの気持ちはわかります。

しかし 不幸の匂いをかぎわけることのできる彼女は 一歩踏み出すことで 思いがけず人を救います。


人はそれぞれ 何か使命を持って生きている。
その使命を果たすには 自分で道を切り開くしかないのかもしれません。


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