今日は初夏な一日となりました。
風邪もなんとなく引きずっていて 早く治らないかなとため息が出ます。
さて 森絵都の「ラン」を読みました。
十三歳で 両親と弟を亡くし 二十歳で 奈々美おばさんをなくした主人公 環。
二十二歳で 可愛がっていた猫 こよみを喪う。
そして こよみの飼い主で 環とこの世の接点だった自転車屋さんの紺野さんは
自転車屋を閉めて 山形の実家へ戻ってしまった。
紺野さんが 亡くなった息子のために いろいろなメーカーからパーツを取り寄せて作ってあった
『モナミ一号』を 別れ際に譲り受ける。
勤務先でつらいことがあった帰り サイクル紺野が無くなってしまったことに気付き
モナミ一号を走らせていた環は 途中で異変に気付く。
モナミ一号が言うことを聞かない。
どれだけ 両手を力ませてもブレーキが効かない。
どこにむかっていくのか わからないまま モナミ一号にしがみついて進む。
どこだか 分からない場所で 『こよみ』を見つける。
『こよみ』は 環を 八階建てのマンションの一室に連れていく。
そこには 死んだはずの環の家族が みんないた・・・・
環は 『モナミ一号』で この世とあの世の40キロもの道のり(レーン)を何度も越えて 家族に会いに行く。
『モナミ一号』を持ち主の紺野さんの息子に返さなければならなくなった時 環が選んだのは 走ってその『レーン越え』を行うことだった。
この世に籍を置いているのに 心の重心があの世にあるみたいな環。
この作者の描く死後観は 2回目。「カラフル」以来です。
( 「Colorful」 よろしければ ご覧ください。)
あの世よりの環が あの世に自力で行くために始めたマラソン(ジョギング?)で
深くこの世に繋ぎ止められるようになる。
その過程が 何とも言えない。上手い!!
おばさんとしては 真知栄子のくだりに感心しました。
おばさんたるもの 図太く生きなくては!
ちょっと長めですが 読みやすいですし 読後感も爽涼。
お勧めです。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
風邪もなんとなく引きずっていて 早く治らないかなとため息が出ます。
さて 森絵都の「ラン」を読みました。
ラン | |
森 絵都 | |
理論社 |
十三歳で 両親と弟を亡くし 二十歳で 奈々美おばさんをなくした主人公 環。
二十二歳で 可愛がっていた猫 こよみを喪う。
そして こよみの飼い主で 環とこの世の接点だった自転車屋さんの紺野さんは
自転車屋を閉めて 山形の実家へ戻ってしまった。
紺野さんが 亡くなった息子のために いろいろなメーカーからパーツを取り寄せて作ってあった
『モナミ一号』を 別れ際に譲り受ける。
勤務先でつらいことがあった帰り サイクル紺野が無くなってしまったことに気付き
モナミ一号を走らせていた環は 途中で異変に気付く。
モナミ一号が言うことを聞かない。
どれだけ 両手を力ませてもブレーキが効かない。
どこにむかっていくのか わからないまま モナミ一号にしがみついて進む。
どこだか 分からない場所で 『こよみ』を見つける。
『こよみ』は 環を 八階建てのマンションの一室に連れていく。
そこには 死んだはずの環の家族が みんないた・・・・
環は 『モナミ一号』で この世とあの世の40キロもの道のり(レーン)を何度も越えて 家族に会いに行く。
『モナミ一号』を持ち主の紺野さんの息子に返さなければならなくなった時 環が選んだのは 走ってその『レーン越え』を行うことだった。
この世に籍を置いているのに 心の重心があの世にあるみたいな環。
この作者の描く死後観は 2回目。「カラフル」以来です。
( 「Colorful」 よろしければ ご覧ください。)
あの世よりの環が あの世に自力で行くために始めたマラソン(ジョギング?)で
深くこの世に繋ぎ止められるようになる。
その過程が 何とも言えない。上手い!!
おばさんとしては 真知栄子のくだりに感心しました。
おばさんたるもの 図太く生きなくては!
ちょっと長めですが 読みやすいですし 読後感も爽涼。
お勧めです。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/