11月8日、東京・原宿で高校生の団体T-ns SOWLが、安保法廃止を訴えるデモを行った。主催者発表で1千人が参加し、共産党の志位委員長や、民主党の蓮舫氏も駆けつけたということである。
福岡に住んでいる私はそれに参加するというわけにはいかなかったが、その様子はT-ns SOWLのツイッターの公式アカウントなどで見ることができる。こうして若者達が行動を起こしていることに、ひとまずエールを送りたい。T-ns SOWLにかぎらず、高校生や大学生といった若い世代が、こうして平和主義・立憲主義を擁護するために活動しているというのは、よろこばしいことだ。
しかし一方で、このような行動に眉をひそめている人たちもいる。
やれ共産党の洗脳だとか、マスコミに踊らされているとか、よく知りもしないでいい加減なことをいう人がいる。さすがに、高校生に対して直接に罵声を浴びせる人はあまりいないようだが、しかし、大学生などのグループにはそういうことが行われているという実態もある。
最前線でその矢面に立たされているのは、いうまでもなくSEALDsだろう。彼らには、称賛のいっぽうでさまざまな誹謗中傷も浴びせられており、その中心メンバーに対しては殺害予告さえあったことは記憶に新しい。そして、殺害予告というのはさすがに極端な例であるにせよ、誹謗中傷という点でいえば、ほかの団体もおそらく程度の差はあれ似たような状況にあると思われる。
たとえば、私の地元福岡で活動しているFYMなどもそうである。彼らにも、さまざまな批判の声が浴びせられ、また、嫌がらせのようなことも行われているようだ。
私が直接見た例として、あるときのデモでFYMメンバーの大学生がスピーチをしているところに、中年男性が歩み寄ってきて、中指を立てるしぐさをして去っていくということがあった。無言のままで、そういう侮辱的なことをして、歩き去っていったのである。
それを見て、つまるところ、安保法制に賛成しているのはそういう人たちなのだと思ったものだった。その主張の中身がどうこうという以前に、いい年をしたおっさんが学生相手にそんなことをする神経が理解できない。
そして、この姿勢に、私は安保賛成派の大きな欺瞞を見る。
以前にも似たようなことを書いたが、彼らは安保云々など関係なしに、とにかく若者が政治について語るのが生意気で気に食わない、といったくだらない感情論で動いているように私には見えるのだ。それは、ブログやツイッターなどをみているとよくわかる。彼らはとにかくサヨク的な言動がきらいで、とりわけ若者がそうしたことを口にしているのを見聞きすると、激情に駆られるらしいのである。それで、聞くに堪えないような罵詈雑言が出てくるわけだ。
もとより、そのような人たちの考えを変えられると思うほど私も脳内がお花畑ではない。だから、彼らに対しては、ただ一言「恥を知れ」とだけいっておく。
そして、そこまで完全にダークサイドに堕ちていない人には、ひとこといっておきたい。そんな低レベルな発想で国の行く末を左右する問題を考えるなよ、と。
私は、過去の歴史を勉強してそれをもとに合理的に考えれば、安保法制を支持できる人などいないと考えている。もちろんさまざまな知識に基づいて安保法制に賛成という人もいるだろうが、私はそのような人はごく一部ではないかと思っている(そして、あえていわせてもらえば、その人たちはどこかで根本的な間違いを犯している)。賛成派の大部分は、もともと軍事を過大視する価値観の持ち主か、あまり中身を知らずになんとなく賛成している人か、前述のような、“サヨクと生意気な若者が気に食わない”といった人たちなのではないか。そんなレベルの認識で日本の国が動いていったのでは、お先真っ暗といわなければならない。そして、このようなダークサイドに堕ちてしまわないために、若者たちの行動が意味を持ってくる。日本の未来のために、がんばれ、T-ns SOWL!
福岡に住んでいる私はそれに参加するというわけにはいかなかったが、その様子はT-ns SOWLのツイッターの公式アカウントなどで見ることができる。こうして若者達が行動を起こしていることに、ひとまずエールを送りたい。T-ns SOWLにかぎらず、高校生や大学生といった若い世代が、こうして平和主義・立憲主義を擁護するために活動しているというのは、よろこばしいことだ。
しかし一方で、このような行動に眉をひそめている人たちもいる。
やれ共産党の洗脳だとか、マスコミに踊らされているとか、よく知りもしないでいい加減なことをいう人がいる。さすがに、高校生に対して直接に罵声を浴びせる人はあまりいないようだが、しかし、大学生などのグループにはそういうことが行われているという実態もある。
最前線でその矢面に立たされているのは、いうまでもなくSEALDsだろう。彼らには、称賛のいっぽうでさまざまな誹謗中傷も浴びせられており、その中心メンバーに対しては殺害予告さえあったことは記憶に新しい。そして、殺害予告というのはさすがに極端な例であるにせよ、誹謗中傷という点でいえば、ほかの団体もおそらく程度の差はあれ似たような状況にあると思われる。
たとえば、私の地元福岡で活動しているFYMなどもそうである。彼らにも、さまざまな批判の声が浴びせられ、また、嫌がらせのようなことも行われているようだ。
私が直接見た例として、あるときのデモでFYMメンバーの大学生がスピーチをしているところに、中年男性が歩み寄ってきて、中指を立てるしぐさをして去っていくということがあった。無言のままで、そういう侮辱的なことをして、歩き去っていったのである。
それを見て、つまるところ、安保法制に賛成しているのはそういう人たちなのだと思ったものだった。その主張の中身がどうこうという以前に、いい年をしたおっさんが学生相手にそんなことをする神経が理解できない。
そして、この姿勢に、私は安保賛成派の大きな欺瞞を見る。
以前にも似たようなことを書いたが、彼らは安保云々など関係なしに、とにかく若者が政治について語るのが生意気で気に食わない、といったくだらない感情論で動いているように私には見えるのだ。それは、ブログやツイッターなどをみているとよくわかる。彼らはとにかくサヨク的な言動がきらいで、とりわけ若者がそうしたことを口にしているのを見聞きすると、激情に駆られるらしいのである。それで、聞くに堪えないような罵詈雑言が出てくるわけだ。
もとより、そのような人たちの考えを変えられると思うほど私も脳内がお花畑ではない。だから、彼らに対しては、ただ一言「恥を知れ」とだけいっておく。
そして、そこまで完全にダークサイドに堕ちていない人には、ひとこといっておきたい。そんな低レベルな発想で国の行く末を左右する問題を考えるなよ、と。
私は、過去の歴史を勉強してそれをもとに合理的に考えれば、安保法制を支持できる人などいないと考えている。もちろんさまざまな知識に基づいて安保法制に賛成という人もいるだろうが、私はそのような人はごく一部ではないかと思っている(そして、あえていわせてもらえば、その人たちはどこかで根本的な間違いを犯している)。賛成派の大部分は、もともと軍事を過大視する価値観の持ち主か、あまり中身を知らずになんとなく賛成している人か、前述のような、“サヨクと生意気な若者が気に食わない”といった人たちなのではないか。そんなレベルの認識で日本の国が動いていったのでは、お先真っ暗といわなければならない。そして、このようなダークサイドに堕ちてしまわないために、若者たちの行動が意味を持ってくる。日本の未来のために、がんばれ、T-ns SOWL!