いまさらの話ではあるが、参院選が残念な結果に終わった。
自公の勝利で、改憲勢力を集めれば参院でも三分の二を占めることになった。
不特定多数のことを批判するのは気が引けるが、しかしそれにしても、なぜこうなってしまうのか。
自分の生活に実害が及ばなければ気がつかないのか……と、暗澹たる気持ちにさせられる。自分の生活に実害が生じてから何かしようとしても手遅れなのだが。
おそらく、これから経済状況はじりじりと悪化していくと思われる。
なにしろ、好転する要素がなにも見当たらないのだ。
「デフレからの脱却」もいつまでたっても達成できず、むしろ経済全体がデフレの方向に進んでいく。急激な円高で輸出企業の業績も悪化し税収も減少する。あらゆる数字が悪化していき、アベノミクスのめっきが剥がれ落ち、いよいよ国民も騙されていたことに気づく――そういうことになるのではないか。
そうなったときに安倍総理がいったいどんな珍妙な言い訳をひねり出すか、今からせいぜい楽しみにしておくか――と、なかばやさぐれたようなことも言いたくなってしまう今回の参院選だった。
しかし、かすかながら希望をもてる要素もなかったわけではない。
野党共闘については、十分に機能したとはいいがたいが、それなりの成果はあった。
もし共闘していなかったらもっとひどいことになっていたはずだ。ダイレクトに自民単独で過半数になっていたかもしれないし、いろいろな制約なしで改憲勢力が三分の二を超えていたかもしれない。今はとりあえず、それを阻止したというところで満足するしかないのだろう。
さて当ブログだが、参院選前にはかなりのハイペース(このブログとしては)で記事を投稿してきた。
その疲れもあるので、このあたりでしばらく休止することにしたい。
また一、二ヶ月たって、安倍政権に対する危機感が高まってきたら再開するつもりである。
ではまた、その日まで。その間に何かのスキャンダルでもおきて安倍政権が崩壊してくれるのがベストだが……