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ペポカボチャ

 クリスマスやバレンタインデーは日本人には一般的な行事になっているが、最近ハロウィンがやたら目立つようになってきている。10月になると街にはハロウィンの飾りが多くなり、今年はついに従来のオータムジャンボ宝くじが“ハロウィンジャンボ宝くじ”に衣替えしてしまった。今までハロウィン流行に対しては頑なな態度を取ってきた私だが、ついにその宝くじ購入で、ハロウィンブームに乗せられてしまったことになる。
 そもそもハロウィンとは、古代ケルト人が行っていた収穫祭がルーツで、キリスト教の儀式かと思っていたら、全く無関係だった。ケルト人は1年の終わりを10月31日としており、この日に秋の収穫と冬の始まりを祝っていた。また季節の変わり目に現れる悪霊を追い払う儀式でもあり、悪霊から身を守るために、仮面をかぶり魔除けの焚き火を行い、またカボチャを刻んで恐い顔を作り戸口に置いたりしたようだ。現在は子供達が仮装をして家々を回り、幸運をもたらすことと引き換えにお菓子をねだっている。
 写真はカボチャの園芸品種の「ペポカボチャ(Cucurbita pepo)」で、直径は50センチ以上ありそうだ。ハロウィンで使われるのはオレンジ色のこの品種である。
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ツリガネニンジン・2~種子

 “よこやまの道”の野道で見られる「ツリガネニンジン(釣鐘人参)」。初秋に釣鐘のような薄紫色の花を咲かせていたが、すっかり枯れてあとには果実が残っていた。果実を少し裂いて中を見てみると、長さ1.5ミリほどの茶色い種子が確認できた。ここは時々草刈りが行なわれる場所で、いつも生存を心配させられるが、この種子が地面に落ちてまた新しい芽が出てくれると嬉しい。ツリガネニンジンはキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。
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ベニバナボロギク・2~綿毛

 キク科ベニバナボロギク属の「ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)」。先日、開花を確認していたが、また訪れてみるといくつかの花には綿毛が出来ていた。あいにく雨が降った直後で、フワフワの状態ではない。この様子がボロ布に似ていることから名付けられているが、綿毛が出来るのはこの花ばかりではないので、“ボロ”の名前はちょっと可哀相。これは蓮生寺公園“お祭り広場”のもの。
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マキエハギ・1~閉鎖花

 台風22号から変わった低気圧が北日本付近で猛烈に発達し、都心では強い北風が吹いて“木枯らし1号”が観測された。ちなみに東京の“木枯らし1号”の定義は、10月半ばから11月末までの間に、西高東低の気圧配置で、西北西~北から最初に吹く最大風速8m/s以上の風ということ。去年よりは10日早かった。“木枯らし1号”の発表は東京と大阪しかなく、東京と大阪の基準は微妙に違う。
 さて閑話休題。写真はマメ科ハギ属の「マキエハギ(蒔絵萩)」。夏に細く伸びる花柄の先端に白く可憐な花を咲かせるが、果実は葉腋にたくさん出来る。それは閉鎖花が結実したもので、写真はその閉鎖花だと思われる。長さはわずか3~4ミリ。
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キッコウハグマ・1~閉鎖花

 小山田緑地“梅木窪分園”の山道で見つけた「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。キク科モミジハグマ属の多年草で、草丈は10センチほど。4週連続で週末が雨になり、今日も台風接近で朝から強い雨。しかしキッコウハグマがこの緑地にあるという情報を聞き、今シーズンに花が見られるのは今日しかないと思って出掛けることにした。
 小山田緑地は多摩ニュータウンに隣接する町田市北西部の丘陵にある都立公園で、雑木林に囲まれた細長い谷戸の“小山田の谷”、丘の上に拡がる“小山田の牧”、飛び地の“梅木窪分園”“大久保分園”“山中分園”などがあり、面積は443,192㎡とかなりの広さ。その広大な緑地の中で草丈わずか10センチのキッコウハグマを探すのは至難の業で、まして空からは大粒の雨で最悪のコンディション。
 まず“小山田の谷”の山道を歩くと、カシワバハグマが花を終え綿毛が雨に濡れて俯いている。その先ではちょうど咲き始めたコウヤボウキを見つけたが、雨に濡れて撮るには良い状態ではない。その後、管理事務所に立ち寄り、係員の方に尋ねてみると、“小山田の谷”のほか“梅木窪分園”の山道にもあるかも知れないとの貴重な情報を頂いた。そこで“梅木窪分園”の山道を2回往復して見つけたのが写真の一株。残念ながら白く可愛い開放花は雨のためか咲いていなかったが、これは閉鎖花だと思われる。在り処は確認できたので、また来ることにしよう。雨の中でびしょ濡れの泥んこ状態になったが、成果は十分だった。

『明星即席ラーメンのうた』
作詞・作曲・歌:ミッキー・カーチス 昭和37年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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