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イシミカワ・6~保井寺

 広く全国で見られるが当地では希少種の「イシミカワ(杠板帰・石見皮・石膠)」。先日、堀之内地区の保井寺付近の草むらで葉っぱだけ見つけていた。何株も繁茂しているわけではなく1~2株がヒョロヒョロと藪に絡んでいたが、その後、見に来ると花序をひとつだけ付けていた。これでここでも果実が見られそうだ。しかしこの野原は住宅地の間の空き地で、雑草が伸び放題。もしかしたら草刈りが行われるかも知れない。イシミカワはタデ科イヌタデ属の一年草。
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ベニナギナタタケ

 長池公園外周で“冬虫夏草”が見られたということで、少し探してみたが見つからず、代わりに見つけた奇妙なキノコ。長さは3~4センチで形はシロソウメンタケに似ている。どうやらこれはシロソウメンタケ科ナギナタタケ属の「ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)」のようだ。毒は無くサラダの彩りに使われることもあるようだが、あまり美味しくないらしい。同じような姿のキノコに猛毒のカエンタケがあるので、安易に食べてはいけない。
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トクサ

 大塚公園付近の道端で見掛けた「トクサ(砥草・木賊)」。トクサ科トクサ属のシダ植物で、全国の湿地に生育するが、観賞用に栽培されているものが多い。トクサの表皮にはケイ酸が含まれており、古くから木工品や金属の研磨に利用されてきた。また茎を乾燥させたものが生薬の“木賊(もくぞく)”で眼病などに薬効がある。
 写真は茎頂の胞子嚢の様子で、そこに力士の顔があった。大相撲は本来であれば今月は“名古屋場所”だが、今年は“七月場所”として両国国技館で開催されている。観客は掛け声の代わりに拍手になり、横綱土俵入りの際の『ヨイショ!!』も無い。開催できているだけで良しとしなければならないだろう。
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イヌドクサ

 堀之内東山ふれあい西緑道付近の道端に生えている「イヌドクサ(犬砥草)」。トクサ科トクサ属のシダ植物で、トクサに似ているが、トクサの茎は直径6~7ミリあるのに対して、イヌドクサの太さは3~4ミリと細い。また茎の下部では輪生する枝を出す。当地では上柚木の遊歩道で見ていたが、ここで2ヶ所目。
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イケマ

 キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「イケマ(牛皮消・生馬)」。北海道から九州まで山地の日当たりの良い林縁や草地に生育する。7~8月に葉腋から花序を出し直径3~4センチの球形の散形花序を付ける。小花の直径は1~1.5センチで、開花すると花冠は5裂し反り返る。内側にある5枚の副花冠は白い。同属のコイケマの花はほとんど開かないが、イケマは良く開く。根に毒があり、アイヌがその毒を矢に塗り狩猟を行っていたという。イケマの名前はアイヌ語で“カムイケマ(神の脚=神の根)”から来ている。また民間では生薬“牛皮消根(ごひしょうこん)”として強心・利尿などに利用し、馬の病気に薬効があったことから“生馬”の名が付いたとも言われている。これは日影沢林道のもの。
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