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アカシデ・3~雄花序

 松木日向緑地で見られる「アカシデ(赤四手・赤垂・赤幣)」。カバノキ科クマシデ属の落葉高木で雌雄同株。“シデ”とは、注連縄(しめなわ)などに使われる白い紙垂(しで)のことで、花穂や果穂の垂れ下がる様子を見立てている。写真は雄花序で赤い苞とその透き間に雄蕊の赤い葯が見られる。アカシデはこの界隈の雑木林で普通に見られる樹で早春の赤い新芽や花序が美しいが秋の紅葉もまた美しい
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シダレヤナギ・1~南大沢5丁目

 南大沢5丁目の遊歩道脇に植栽されている「シダレヤナギ(枝垂柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雌花序で雌蕊の先端の柱頭が割れているのがわかる。このあと結実し、熟すと綿毛になって風に飛ばされていく。シダレヤナギは中国原産で日本には奈良時代に渡来した。そのため日本人には古くから馴染みの樹になっている。ヤナギが出てくる歌謡曲も多いが、今回はこの歌。流行ったのは私が生まれるずいぶん前だが、懐メロで藤山一郎さんが唄っていたのを良く覚えている。

『夢淡き東京』 作詞:サトウハチロー
作曲:古関裕而 歌:藤山一郎 昭和22年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ヤブザクラ

 小山内裏公園“戦車道路”の林縁に生育する「ヤブザクラ(藪桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で、ホシザクラと同様にマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の自然交雑種と考えられている。ヤブザクラは関東地方西南部、特に多摩丘陵に多く自生している。染色体はマメザクラから16本、エドヒガンから8本で合計24本となり、3倍体のために種子は出来ない。ヤブザクラの花は平開してやや下向きに付き、萼片には細かい鋸歯が見られる。萼頭の膨らみはエドヒガンの特徴を受け継いでいる。
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トウダイグサ

トウダイグサ科トウダイグサ属の「トウダイグサ(燈台草)」。昔の灯明台のお皿(燭台)に見立てて名付けられており、岬の灯台のことではない。日当たりの良い野原や畑に生育する二年草でどこでも良く見られるが、探そうと思うと今度はなかなか見つからない。写真は中山地区をランニングしている時に道端で見つけたもので、場所の記録のために撮っておいた。別の日に鑓水谷戸入口交差点の同じような環境でも見つけたので補記しておく。
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ホシザクラ・1~長池公園

 長池公園“築池”付近で見られる「ホシザクラ(星桜)」。八王子市南大沢や町田市の一部など、ごく限られた地域でしか見られない品種で、萼片が美しい星型になることから名付けられている。写真では見上げた枝に開花した花の横に萼片が残っており星型が確認できる。ホシザクラはバラ科サクラ属の落葉高木でマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の雑種と考えられており、染色体は3倍体のために種子は出来ない。ホシザクラには同名の園芸品種があるため、今は「タマノホシザクラ(多摩の星桜)」と呼ばれることが多い。
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