西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

親爺の一人晩酌

2008-11-13 | Weblog
雨季が終わり1ヶ月がたち暑く空気も乾燥し埃っぽいワガドゥグになって来ました。毎年北東からの季節風が吹き始めるのもこの時期からで、これを人々はHARMATTANと呼んでいます。このHARMATTANは3月頃まで吹きまして脳脊髄膜炎という怖い病気が流行するのもこの時期です。特に抵抗力の無い子供や年配の人たちがかかると致命傷となり、もし運良く治癒しても後遺症が残り体の自由が奪われてしまうのです。

そういえば日本でもインフルエンザがこれから流行する季節ですね。
親爺はこの季節は窓を閉めてなるべく外には出ないようにしています。それは埃そのものが清潔ではないので気管支や粘膜が炎症を起こしやすくなるからです。
5年前ブルキナファソに来て間もない頃は毎月といってもいいほど咳や鼻水に悩まされていましたが最近は体がこちらの環境に順応したせいかだいぶ丈夫になりました。人間の体は素晴らしいものだと思います。なぜかというと自分ではどうしてもコントロールできないことも体が自動的に順応して克服できてしまうのですから。

順応するということは始めは何かを受け止めてそれから馴染んでいくことなのでしょうかねぇ。

きっと人間の生き方もそのような仕掛けになっているのかなぁ、と、親爺はこのごろ思いはじめました。
何事も始めは受け止めてそれに心が順応できることが出来て成長することが出来るのかなと。
はじめからアレは嫌だ、コレは向かない拒絶してしまうのではなく時には受け入れて見てから順応しようと努力する心が人間のスケールを広げることになるのではないかと思うのであります。と同時にストレスにも順応できる心となるのでしょうねぇ。

自分の知っている自分、自分の知らない自分、他人の知っている自分、他人の知らない自分とジョハリの窓にもあるように

人生とは色々な物事に順応しながら自分の知っている自分を開拓していくことなのかなぁ。

などと言いながら一人で寂しく晩酌をしている親爺です。




ナムさんの災難

2008-11-13 | Weblog
親爺の一番の酒飲み友達ナムさんは韓国人でブルキナファソで写真館の仕事をして約20年。

いつも電話で「ポンジュ~ル、イイタ~」と電話を掛けて来ては豚のグリルを肴にブルキナファソの地ビール「BURAKINA」を飲むのが日課となっております。

 そのナムさんが何時もなら5~6本は当たり前なのに少し前からビールの量が減って来たのでどうかしたのかな~と不思議に思っていましたところお尻の肛門様の近くにおできが出来たというのです。

以前からあったようなのですが少しずつ大きくなって親爺が見せてもらったときにはゴルフボール2個くらいに腫れていました。

そういえば歩く姿もカニの縦歩きの様していたので相当痛かったのではないかと思います。

 いつも逞しく豪快なナムさんはひどく憔悴しきって蚊の鳴くような声で「イイタ~、エスクチュコネ オピタル~」と電話がありまして以前から知っているところを紹介したのですがまた電話で「ラバ セ シェ~ル!」この期に及んで高いも安いも言ってはいられないだろうが~と親爺は思うのですが。

 しばらくして電話があり今度は少し元気な声で「デジャ クペ~」ということでおできを切って膿を出したとのことでした。

 少しして知り合いの町さん夫婦始め何人かと共に自宅にお見舞いに行くといつものニコニコ顔で出迎えてくれ「ビールでも飲むか~」と気を使ってくれさすがに親爺もナムさんの傷が治ったらまた一緒に飲もうとお断りしました。

 さすがに安心したのか「イイタ~、他の病院は安かったよ~」親爺も苦笑しながら「良かった~良かった~。」

以前はナムさんからの電話は少々恐怖が付きまとっていましたが電話がなくなると何となく寂しいものです。

早く傷が治って以前の豪快なナムさんに戻ってもらいたいと心から願う親爺です。

SIAOのオブジェ

2008-11-13 | Weblog

ブルキナファソには2年に一度行われるSIAOという国際民芸品見本市があり多くの人たちで賑わいます。正面広場のステージでは歌やダンスなどが行われ、5つの大きな倉庫のような建物には今年も西アフリカの国々から多くの民芸品や物産が出店しました。

 親爺はSIAOを訪れるのはもう3回目で大体一通り見てはおくにある飲食店の集まっているところに行きビールを飲みながらムトンのブロシェットを食べるのが楽しみとなっています。

今年は最終日に出かけました。入り口には多くの人が長蛇の列を作り入場を待っています。 入り口をくぐると前回とは違った光景が目に入り思わず写真をゲット。

これはな、なんとオートバイを2台つなぎ合わせて作った自動車で実際に走れるのです。


大きなタバコを吹かしている人で肺のあたりがすでに腐っています。


大きな豹をしとめた狩人。


獲物をしとめた豹。


木にぶら下がる人。
これらのオブジェは何をテーマにしているのかはわかりませんが作った人は相当苦労して作ったのかな~と感じる作品でした。

会場建物の中の一角にブルキナファソで取れたオーガニックコットンの見本の展示と紹介をしているブースがありました。


オーガニックコットンは有機肥料で栽培されてコットンで今ブルキナファソ国内でもだんだん産地が広がっているのです。

さてさて会場の紹介はこれくらいでビール売り場に駆け込む親爺でした。