西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

4月のOUAGADOUGOU

2009-04-01 | Weblog
4月のOUAGADOUGOU

朝から照り付ける灼熱の太陽は大気をも熱し

熱い風となって私の体を包む

最後の雨からはもう7ヶ月経つというのに恵みの雨はまだ遠い

乾いた熱い風がただ吹いているだけ

植物や動物達も生きるがために無駄なエネルギーは使わないように見える

そのような乾いた世界の中で毎日古着を売る少年がいる

少年は何枚かの古着を大切そうにかかえ次々と出会う人たちに見せて歩く

1枚1000フラン(200円)ではあるがなかなか売れそうにない

少年の顔を見るとなぜか悲壮感が漂っていない

音楽のなっているスピーカーの近くに行くと少年は小刻みに踊りだす

まるで自分はダンサーかの如く目をつぶり踊りながら陶酔している

周りの人たちはそれを見るでもなく普通に他の人たちと会話をしている

生きて行くことだけでも難しい環境の中で

人をどうこう批評するゆとりなどないのかも知れない

今度はオレンジを売り歩いている少女がスピーカーの前で踊っている